相続。
プールの帰りにコンビニへ寄りました。
あと数分で帰り着くけれど カルピスウォーターを飲みたくなったのです。
いつもの週刊誌はまだ来てないね と書籍棚を見るとこの本がありました。
日経新聞出版社から出ている 『 よくわかる相続 』 2013年版 980円也
決して探して買う本ではなく こんな本がコンビニの週刊誌売り場にあるんだね と買ってみました。
外から帰ったトンボが テーブルの上の 本の表紙を見てまず大笑いです。
妻が買った本がそれほどおかしいのかね?
昔は農家の長男が嫁をもらい 同居の両親と共に百姓仕事にはげみ 年老いた両親を看取る
ということが当たり前であり 次男以下は成人すると家を出て サラリーマンや商売人となり
結婚し新しい家庭を作る というお決まりのパターンがありました。
両親を看取った後は 実家の家屋敷 田畑などは長男が相続し これが当たり前という
暗黙の了解みたいなおきてがありました。
長男が不動産を相続するため 弟たちに印をもらうとき 実印の押し代としていくらかの金銭が
支払われた と思われます。
弟たちも 親の死後はこのなりゆきが当然と思っており 不動産の相続は
年老いた両親の世話代と 看取り代 祭り供養代も入っている との考えがありました。
ところが最近 親を天国に送った早々 相続争いが絶えないとのことです。
親の49日の法要がすむと 実家には滅多に顔を出さなかった兄弟 姉妹が親の遺産を要求し
預貯金は分割できますが 家屋敷の建っている土地評価額の 自分の取り分を
長男に請求する とのことです。
土地の評価額が高い場合など長男は支払えず 話し合いもつかず で結局その土地を売ったお金を
相続人で分割する という場合が増え続けているとのことです。
1等地に広いお屋敷を持っていたある政治家が亡くなり 相続人の話がつかず 土地は売られ
屋敷は取り壊され 跡地にマンションが建った というケースを知っております。
数ページしか読んでいませんが 家裁での相談件数は 相続がらみがトップとされており
家計の厳しさから 相続に期待する子世代が多い とも書いてあります。
相続でもめるのは大金持ち とばかり思っておりましたが 近親者が『争族』になるのは
遺産額が 1,000万円~5,000万円が1番多く 次に多いケースが1,000万円以下 とのことです。
『 泣きながら良いほうを取る形見分け 』
人間の欲望はつきません。
これから歳と共にかさんでいく医療費などを思えば 子供たちには決して迷惑をかけられん
と思ってはおりますが 先のことはちっとも分かりません。
分かっているのは親の死後 相続で息子 娘が裁判沙汰になるほどの遺産を残せない
ということ これは明らかであります。