半夏生は、夏至から11日目を云い、からすびしゃくという植物が咲くことからの伝えもある。実際には見たことはないが、小石川植物園等の施設に出かけ、運良くあれば目にすることもできよう。梅雨明けの時期とも言われる。本格的な真夏の到来だ。
白枇杷を収穫し終える。採っていて、白い毛虫に刺されるが、枇杷葉の焼酎漬けを塗り、痛みも痒さも消える。蜘蛛があちこちに巣を張って、獲物を捕らえている。室内にも陣取っていて、小さな小蠅がかかっている。夏仕立てに、暖簾を換えておく。
芳しい天気ではないが、窓拭きにはいいかと、出窓と台所を磨く。出窓は観葉植物を並べていて、それを他に置いてから取り掛かった。拭き掃除と掃除機とでする。カーテンの汚れも気になり洗う。毛布やジャンパー、セーター類はやっと箪笥に仕舞。
庭のトマトが真っ赤になっていて、口にしたら甘さが広がった。熟れた物は、例えようもなく旨いのだ。今年は、胡瓜や隠元等、お裾わけを頂戴する。冷蔵庫の中がひしめき合っているので、散らし寿しを作ることに。蒲鉾と竹輪、隠元の塩茹ででする。
食欲がない時などには、酢飯がいいのだが、作る元気もなかった先月。回復してきたため、昼頃から用意し、嫁に電話したら要る、と言うので分量を増やす。孫等が食べるのに作っているようなもの。飯ぼうに移して風呂敷に包み、持って帰らせる。
天気は下り坂で、明日は雨だろうか。水遣りの判断に悩む。ランタナの白が咲き出した。西瓜の生りこが付いている。受粉しないと生らないね。植物も、自然に任せることは、それなりの法則があるんだ。人間の行いは、そういった掟を壊してしまう。
玄関に向って左の枇杷葉は、葉が縮れていたり、虫に齧られたりがあって、木丈の割には貧相である。根元のユキノシタが威勢よく、押され気味であるのか。都忘れは何処にいったか、今年は1輪きりであった。紫の薔薇はもう何年も咲かない。
銀梅花は、白い花の姿がよくて買った。最初の内は勢い良かったが、数年は数輪の花だ。真紅の薔薇は、挿し木で殖え、蕾が付いては咲く。庭の季節の移ろいも、自然の恵みを受けていることに思い至る。枇杷葉の葉影で、蠢く昆虫達である。
今春の梅。玄関の左手に鉢植えである。花が咲き、実が生ったが、何時しか落ちてしまった。萎びてしまった。