枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

送り火

2008年08月16日 | Weblog

 暑い15日だった。
 日本が敗戦した日は、もっと暑かったのだろうか? 
 娘夫婦が墓参りに行こうというので、連れ立っていった。
 墓に眠るご先祖に、日頃の無沙汰を詫び、亦来るからねと後にする。

 両親に持参したアイスクリームを食べさせ、梅ジュースと枇杷茶を飲ませ、父の浮腫んだ足を枇杷ローションで、ゆっくりとさすってあげた。母は、孫(娘夫婦)らと昔話に興じている。聴いている内容は、朧だが私にはわかる。
 でも、娘も婿もふんふん、と穏やかに頷いてやっている。

 父の足をさすると、驚くほど角質が剥がれていく。
 それを出なくなるまでていねいにし、タオルで拭いてあげた。「どう? 気分はいい。もう少ししようか」「ようなった」父は、眼鏡の奥の目を潤ませている。

 できうる限りしてあげようと思い、自分の口からこぼれ出た。「○○(娘の名)と今日、来れたのも、二人が私を生んでくれたから・・・。これまでありがとう」そう伝えると、二人はしみじみと、生きているだけになった淋しさを詫びてきた。
 
 どういう理由にせよ、介護を実際にしてみないと、個々の思いはわからないであろう。マニュアル通りにいかないから、人間なのではないか? 両親と向き合う事は、自分と向き合う事でもある。
 そう思いながら実家を後にした。 

 休み中、孫を預かっているので、規則正しい目覚めになる。
 寝不足で思考がちょっと鈍ってきたり、夢を視て物思いに沈むこともあるが、それらは必ず何かの暗示であると、原因を確かめたくなる。 

 一日だけ水遣りをしなかっただけで、ヘリオトロープは、葉色が焦げた状態になった。
 コリウスはうなだれてしまった。
 ミニばらや、挿し木をしたバラからは、蕾が出てきたり、咲いているのがある。
 ダリアも朝顔もほっとしている。枇杷も、茂木は相変わらず、必要ない葉を落としていく。

 淡路田中は、殿様バッタに新芽をやられていて、何匹か捕まえた。
 青紫蘇は、関節痛に効くというので、焼酎に漬け込んでおく。2ヶ月くらいから飲用できるらしい。

 鉈豆も、カメムシに吸われたりしてはいるが、大きくなったのだけ収穫。
 とりあえず自家製味噌に漬け込む。 

 今夏は、雨が少なかった関係で、植え込んだ枇杷の種が、なかなか芽を出してくれなかった。水道の水だけでなく、天水のありがたさ、自然の持つ力に脱帽。 

 小さな発見は大きな喜び♪ いいかえれば、片時も気が抜けないことかな? 備えあれば憂いなし。
 そうだね、そんな気持ちもあっていいか。


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