フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

「煙突掃除3人組」がやってきた

2011-05-21 | 薪ストーブ・焚火

今日もまずまずの天気である。朝7時過ぎ、電話が鳴って、「今、辰野に着きました」との連絡が入った。予定よりかなり早いのでびっくり。
今日は、初夏のアダージョの森を訪ねてみたいという友人3人が来ることになっている。折角、お邪魔するので何かお手伝いしましょうか、と言ってくれたので、薪ストーブの煙突掃除を手伝ってもらうことになっている。

朝食後、薪ストーブ周辺をブルーシート、新聞などで養生する。庭で昼食をとるので、バーベキュー用コンロ・炭など一式、テーブル・チェア、飲み物用クーラーなどをデッキに出しておこう。

11時前に「煙突掃除3人組」が到着。深夜走り続けてきたので、少し休憩してからやりましょうか、といったが、「いや、直ぐやります」との返事。簡単に煙突掃除の段取りを打ち合わせをした後、作業開始。まずは、煙突掃除に道具をセッティングする。ブラシ、ロッド4本、それにユニバーサルスプリングだ。これがあれば、煙突が屈折していても掃除ができるという優れモノだ。

1、最下部の煙突のネジを外す。
2、その上部の煙突のネジを外して煙突をスライドさせる。
3、煙突支えの横バーのネジを緩める。

 

思っていたよりも長くスライドさせることができたので、最下部の煙突は簡単に引き抜くことができた。同時に、下から2番目の煙突に煤受け用ナイロン袋をくくりつける。

そこまでやって屋外に出る。見ていると二人がするすると屋根に登っていくではないか。直ぐに煙突最上部に到達して、
4、煙突先端の蓋を外す。

そこから下に向かって、掃除棒を下ろしていく 。
5、「くの字」に45度屈折している箇所は外さずに、上から掃除する。上から「行きますよ」の掛け声。
6、最初は、屈折部分で掃除棒が止まってしまったが、もう一度ぐるぐる回しながらやると、下で煤入れ袋を持っていた私の所に掃除ブラシが降りてきた。さすが4シーズン使ってきた煙突にはびっしりと煤がついていて、どどっと袋に煤が落ちてくる。4シーズンと言っても、本格的に使いだしたのは1年だけなので、これは、ほぼ1年+アルファの煤の量だ。計ってみると約1キログラムほどあった。

7、最上部の蓋にもびっしり煤がついていたので、ブラシでこすり落とす。

8、外した最下部の煙突にも、ナイロン袋をつけて、屋外で煤を落とす。


9、ストーブ本体の中に落ちていた煤、灰は掃除機で吸い取った。

10、最初とは逆に煙突をネジで止めていく。最後に養生の撤去、掃除をして、午後1時煙突掃除が終了した。Sさんはついでに、シーリングファンの羽、電球の汚れも拭き取ってくれた。細かいところにも気が付いて労を惜しまないのは感激だ。

余りに煙突掃除の手際がいいので、聞いてみると、事前にネットで煙突掃除について周到に調べ、イメトレをやっていたようだ。目の前でやってくれたおかげで作業の要領をつかむことができた。問題は妻と二人でやることができるかどうかだ。屋根に登った時の安全確保ロープの繋ぎ方、降りるときにU字ロープで降りることなど教えていただいた。

結果的に、「煙突掃除3人組」に助けてもらうというより、ほとんどすべてやってもらうことになった。本当にありがたかった。何度感謝しますと言っても言い足りない。

その後休むことなく、バーベキュー会場のセッティングをに移る。炭を熾し、テーブル・チェア、食器、食べ物、飲み物を並べ終え、汗だくになったところで「乾杯!」。焼き肉、焼き野菜のほか、イカ焼きをやることにしていたら、Tさんが、手際良く美味しいイカ焼きを焼きあげてくれた。

 


2時間ほどバーべキューを楽しんだ後は、薪割りに移る。薪割りはYさんの独断場だ。薪小屋横においていた丸太を全て割ってくれた。しかも細い丸太までも切れに割るのには驚いてしまった。子どものころ薪で風呂を焚いていたので、薪作りは良くやりましたよとのこと。

 その間Tさんは、着々と夕ご飯作りだ。豚肉の燻製が出来上がっていて、

続いてチーズの燻製作りに取り掛かっている。

その一方で、「ホタテの炊き込みご飯」を自前の釜で炊いているのだ。この「料理人」も手際がいい。

入浴を済ますと、これらが丁度出来上がってきたので、夕食にしよう。

隣村のFさんが昼間に持ってきてくれた手作り豆腐

フキの茎煮と高野豆腐

乾杯の後、これらに舌鼓を打ったあと、サムゲタンが登場した。

これですっかり満腹になってしまった。皆さんも大分疲れが出てきて来たので、もう寝ましょうかということになり、お開きとなった。


爽やかな初夏

2011-05-20 | 日記

今日も爽やかな晴天になった。外気温6度、室温18度、湿度35%。

久しぶりにパンで朝食を摂る。昨日Kさんから頂いた新玉ネギは甘くて美味しい。これはKさんのお父さんが九十九里浜の別荘で育てたものだ。

食後フルートの練習をする。妻は昨日貰った、蕗の葉の佃煮を作り、

茎は茹でてあく抜きをした。

その後、庭・畑作業を行う。付近の山々の新緑は一段と美しくなった。

アダージョの森も薄い緑色に染まってきた。

昼食は、先日「睦」で食べた田舎風ピラフを参考にした、ヤマイモやフキなど野菜たっぷりのピラフを食べる。

庭作業が一段落したので、午後も、フルートの練習をする。夕方、長坂のJマートへ行く。目的は、シーリングファンの清掃や、電球を交換するための背の高い脚立を購入するためだ。店にあったもので一番長い脚立を買った。長さは3メートルほどある。これで室内の大概の作業はできるだろう。家までの運搬には軽四輪を借りる。久しぶりに軽四輪に乗ると、やたらと振動するので最初は戸惑ったが、少しすると味のある乗り物になった。アダージョの森の明るい夕日に照らされたJマートの軽四輪は、なかなか風格がある。

その間、明日から来客があるので、妻はきららで食材を購入している。私は、Jマートに軽四輪を返して、きららの妻と合流した。店であれこれと時間がかかったため、家に帰ると7時を回ってしまった。今日の夕食は、あっさり系で行こうと、ざる蕎麦と塩サバ。両方に添えた大根おろしが甘く食欲をそそってくれた。今日は明日からの「戦い」に万全を期すため、お酒は止めておくことにする。


初めての渓流釣り

2011-05-19 | 趣味

今日もいい天気になった。山々は春霞がかかり、うっすらしか見えない。
外気温4度、室温16度、湿度34%。

ゆっくり朝食を食べていると、

ヒヨドリも朝ご飯を食べにやってきた。

朝食後フルートを吹いていると、Fさんがやってきた。イエブキが採れたので持ってきてくれたのだ。イエブキは、私の森に生えている蕗と比べて、格段に葉が大きく茎が太い。これを煮ると美味しいそうだ。Fさんは、近くにお住まいのかたで、フルートをされていて私と同じ鈴木先生宅で奥さんにフルートを習っている。フルートの話や、山菜のレシピに詳しく、美味しい山椒の新芽の佃煮の作り方の話などをした。

Fさんがかえってから、森に出る。妻は付近に萌え出てきたヨモギを摘み始めた。直ぐに籠に一杯になる。いたるところにチゴユリが咲いていて美しい。

ヨモギは直ぐに湯がいて水に晒しておく。

今日午後は、八ヶ岳へ移ってきて初めての、渓流釣りをすることになった。メンバーはいつものSさん、KIさん、KTさんの4人。KIさんとKTさんはフライ、Sさんは鯉釣り竿、私はテンカラだ。まずは、近くのコンビニで入漁券を購入する。年券は4000円。これがあると、清里付近の須玉川だけではなく八ヶ岳東南麓、さらに釜無川から武川まで全ての川で渓流釣りができるのでありがたい。

今日はどの毛バリがいいかな。退職時に釣り仲間から頂いた毛バリセットから、好きな毛バリを選び、ハリスに通す。小さいアイにハリスを通すのに苦労する。テーパーラインをリリアンに繋いでセッティングが出来上がった。

我が家から車で5分弱のKガーデンさん宅は、大門川の直ぐ近くだ。家の庭が渓流釣り場と繋がっているのだ。今日は、大門川の雰囲気を知るということで、数か所でキャスティングをしてみる。

川の水はすっかり暖かくなっている。渓流の縁から見上げた新緑の山々、真っ青な空、心地よい渓流の沢音。大自然に溶け込んでいく感じだ。

渓流に沿って2時間ほど釣り上がったが、結局、今日は誰も釣果はゼロだった。大門川はまだまだ長いので次回は上流部、下流部を探ってみようといいながら納竿した。

その後、妻とSさんの奥さんも合流して、内装途中のKさん宅で打ち上げのカレーライスを食べる。帰り路に摘んできたセリのお浸しもおいしい。Kさんは東京に車で帰るのでKさんを除いて、Sさんと二人で、軽~く乾杯した。清里の全盛期の話、魚好きのSさんの話、ホタルの隠れた穴場、などなど笑い声が絶えない楽しい夕食会となった。

 


森に光が射しこんだ

2011-05-18 | 趣味

昨夜からの雨あがって、今朝は雲ひとつない青空が広がった。外気温3度、室温16度、湿度35度。外の景色の目をやると、田んぼには水が張られ、田植えが終わった早苗がうっすらと青い。

アジの開きが入った朝食は、ボリュームたっぷりだ。一人では、こうはいかない。

食後、先ずはフルートの練習をしておこう。今日は定例のレッスン日だ。課題のアルテ18課NO5は、中間部のアルペジオとシンコペーションが駄目だ。NO6はほぼできたかな。

その後、庭をゆっくり散歩する。南側4本の樹木を伐採したので、庭の一部には燦燦と光が射しこんできた。庭もぐっと広がった感じだ。残った幹、丸太、枝の片づけが大変かな。ズミやヤマツツジの蕾が膨らんできた。これが咲くと、初夏になる。

食後、妻は陶芸教室、私はフルートのレッスンへ行く。18課NO5は、やはりアルペジオの流れが悪い。特に高音から低音へ跳躍する時に低音の音が上手くならないのが問題だ。それとシンコペーションがどうしてもミスるところが1か所あり、再度やり直し。NO6はほぼできたが、もう少しテンポを揚げて練習してくることになる。その他に、ベートーヴェンのメヌエットをやった。

陶芸教室に戻ると、妻の作品の一部が出来上がっていた。黒のシチュー皿だが、雰囲気は、造りや白和えなどを入れるのも使えるようだ。

それに、小鉢。3鉢が出来上がっていたが、あと3鉢作る予定である。

夕方戻ってくると、アダージョの森は木漏れ陽となった夕日に赤く染まっていた。

夕食は、つけ麺をやってみる。きららの麺物売り場に、ズラッと並んでいて、一度食べたいと前から思っていたラーメンだ。

それに、生春巻き。今日はイカの刺身を入れてみる。何を入れても、あっさりしていて、ほとんど素材の味で食べるところがいい。

冷たい麺に熱いつけ麺の出汁。カツオ味がびしっと利いていて、初夏のさわやかな気候にはぴったりだった。つけ麺と生春巻きの組み合わせもなかなか面白かった。



歴史的快挙!

2011-05-17 | ガーデニング

空は曇っていて、天気予報では、午後から一時雨になるとのこと。外気温6度、室温16度、湿度35%。

朝食を食べているとアカゲラがやってきた。最近、よく我が家を訪れるようになってきてくれた。ひと際鮮やかな赤い帽子が緑の庭に映える。

朝食を食べたあと寛いでいると、Kガーデンさんがやってきた。昨夜こちらに着きましたとのことである。特に要件はなさそうだ。折角だからと、Kガーデンさんから買った、丈夫でクリーミーな花が咲く「ソンブレイユ」の植え付け場所を訪ねた。家の西側のデッキの横に植え付け、南側に誘引して育てていく、ということで良いとのことだ。

そうこうしているうちに、轟音をとどろかせてKITAHOさんがやってきた。今日はKITAHOさんに樹木の伐採をお手伝いして頂くことになっている。丁度バラの話をしているときなので、早速バラの話に。立ち話では終わらないようなのでデッキでコーヒーを飲みながら話を続ける。プロの園芸家とKITAHOさんとの話は、私などのレベルをはるかに超え、バラの種類、咲き方、色合い、八ヶ岳の寒冷地に合う品種、バラの育苗家鈴木省三さんの話など、どんどん展開していく。その後は、ランに話が移る。東京ドームのラン展、ランの育苗家、新しい品種の開発技術の是非などなど。話は尽きないが、今日は庭作業をするのが課題なので、申し訳ないが話を打ち切らせていただいた。

KITAHOさんに来ていただいたのは、家の南側に生えている大きなクリ2本の伐採をお手伝いしてもらうためだ。まずは、二人で作業手順を相談する。クリの伐採は間違っても北側の家側に倒してはならない。屋根がへこんでしまうからだ。南側に倒すためには、その2本の更に南側にある、コナラとヤマザクラを先に伐採する必要がある、ということになった。それではやりましょうと、KITAHOさんはハクスバーナのエンジンをかける。見ている間に15メートルほどのコナラを伐採。続いて、ヤマザクラも難なく伐採した。私の方は、倒してもらった樹木の枝払いをする。まだ、新芽が出始めたところなので、枝払い作業は楽だ。そのころから強い雨が降り始めた。時々雷も鳴りだしたので、しばらく雨が通り過ぎるのを待つ。

雨が小やみになったので、作業再開。いよいよ、今日の本題の2本のクリ伐採だ。KITAHOさんは、右側のクリは、やや西側に傾いているので、家の方には倒れないでしょうと言って、早速、倒す方向を定めて受け口を刻む。その後反対側に回って追い口から切り込んでいくと、見事、コナラとヤマザクラの間に両木の枝に倒れて懸った。倒した後の斜めになった幹を切るのが、なかなか厄介な作業だ。まずは樹木の下に板を立て付け、樹木を固定する。下手をすると幹にバーが挟まってしまうので、それを避けるために切り込む切り口を大きくカットしてから切り込んでいくと上手く切ることができる。このあたりは私などが知らないテクニックだった。時には脚立に乗ったりしながら、何とかこの作業をやり終える。

 
続いて、最大の難関左のクリの伐採だ。困ったことにこの木は家側に完全に傾いてしまっているので、切る作業をすると、確実に家の屋根に倒れてくることになる。それをどう防ぐのか。KITAHOさんは、ロープがありませんかというので、2本のロープを出してきた。本来ならもう1本あった方がいいらしいが、その2本のロープを巧みにクリに絡め、西側の樹木に絡めて締め付けた。この結び方をすると、ロープにハンモックを吊ることができるほどの強度を保つことができるらしい。ロープを張ると、家側に傾いていたクリがやや真っ直ぐになった。クリの荷重が家側(北側)にあるのを西側に引っ張ることにより、伐採方向は北西側になるという段取りだ。

慎重に受け口を切り、追い口から伐採方向を確認しながら、切っていくと、とうとうミシミシといいながらクリが倒れ始めた。これが見事、北西の方向のガーデンに倒れ込んだ。そこにはヤマユリが咲き始めていたのだが、その細い苗を上手く切りぬけて、全く傷めることなく、巨木が倒れたのだ。二人で「やった!」と大歓声を上げる。これは、アダージョの森を開拓し始めてからの、まさに「歴史的快挙」だ。

 その後は、ガーデンに倒れた幹から太い枝を切る。私が幹を支えKITAHOさんがチェーンソーで切っていく。切り落とすと花を傷めるので枝が主幹から離れると直ぐそれを支えて、他の場所に移動する。これを数回繰り返して、ガーデン内の幹を切り終える。まだ、太い幹は残っているが、後は私一人でも片づけることができるので、ようやく本日の作業を終える。時間は午後2時を回っていた。昼も食べない突貫作業だった。

 食後は2時間ほど、花、庭づくりから、BMW、お孫さんの話などもろもろの話に花が咲いた。何事も前向きで、研究熱心で手を抜くことをしないKITAHOさんの人生観は聞いているだけでも楽しく、教えられることが多かった。その後、庭を案内し、付近を散歩したあと、KITAHOさんはBMWの轟音を残して去っていった。五月の爽やかな風が吹きぬけて行ったようだ。

 

 

  夕食はKITAHOさんに教えていただいたウドの生スティックさしみ

 蕗の佃煮


タケノコご飯、ウドと野菜のてんぷら、蕨のお浸し