フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

蕗と蕨摘み

2011-05-16 | 日記

今朝の八ヶ岳は曇っている。外気温3度、室温16度、湿度35%とやや気温が低い。

朝起きてみて昨日の写真をパソコンに取り込もうとしたら、カメラが見当たらない。車に置き忘れたかと車を調べたが、どこを探しても見つからない。どうもりゅうちゃんところに忘れてきたようだ。りゅうちゃんに連絡と取ると、ガレージの横に落ちていましたとのこと。「後ほど、取りに行かせていただきます」ということになった。朝食後、Sさんがやってきた。昨日と同じように庭づくりの余った土を持ってきてくれたのだ。

パピヨンのミヨはすっかりなじんでくれて、脚にまとわりついてきた。

その後、少しだけフルートの練習をした後、Sさん宅にチェーンソー一式を持って出ける。頼まれていた、ヒノキの伐採木の切断をするためだ。家を建てるため伐採して、何かに役立つからと、庭の奥の方に置かれていたヒノキは結局、いらないということになった。夫婦二人で山の中に運ぶことができるぐらいの大きさに切断した。

土を運んでくれたSさんへのお返しだ。八ヶ岳暮らしで大事なのは、「持ちつ持たれつの相互扶助」「物々交換」なのだ。自分一人でできることはたかが知れている。

その後りゅうちゃ宅へカメラを取りに行く。ご夫婦そろって、庭作業の最中だ。奥さんは芝桜の株分け、りゅうちゃんは、下草刈り後の松の枝を処理していた。仕事が忙しく、こちらにいゆっくり滞在して庭作りができないのが残念とのこと。しばし、庭作り談議をしてお別れした。

妻が長坂バス停に着くというので、Jマートで時間を待機していると、予定より10分度早く到着した。きららで食材を買いアダージョの森へ帰宅。早速、付近を散歩する。妻は、畑の土手にはいたるところに蕨が出てきているので、嬉々として摘んでいる。

農業用水路「せせらぎ」周辺では蕗が大分伸びてきていたのでそれも摘む。早速ストーブの灰を使ってあくぬきをする。


今日の夕食は、妻の清里帰りを祝して、久しぶりの握り鮨となった。やっぱり鮨は美味しい!

 

 


緑の風

2011-05-15 | 人々との交流

今日も素晴らしい晴天だ。外気温1度、室温15度、湿度25%。

久しぶりに朝日に染まる南アルプスをの美しさを堪能した。

朝食を取っていると、昨夜一緒に飲んだSさんがやってきた。昨夜の話の中で、庭づくりをやっていて砂が出てきが、いらないかと聞かれていて、ほしいというと、早速持ってきてくれたのだ。セメント5袋分だ。それをわざわざ、庭の窪地まで運んでくれた。まだ土は出てくるそうなので、今度は私の方から貰いに行くことにする。

今日も午前中、先ずはフルート練習をしておこう。1時間ほどやった後庭に出る。庭には実にさわやかな緑の風が吹いている。日差しが強くなってきて目にまぶしい。先日播いた種から、水菜と山東菜が可愛い芽を出してきた。ゆっくり庭を散策しているうちに昼になった。

昼食は何にしようかと冷蔵庫の中を眺める。あるのは焼きそば。昨夜少し飲み過ぎたので、焼きそばは作る気がしない。やはり汁ものが欲しい。どうしようかとネットを見ると、タンタンメンのレシピが出てきた。豚のひき肉とショウガ、ネギがあれば作れるのがありがたいのでやってみる。

明るいデッキで食べるタンタンメンもなかなかの味わいだった。

午後からは、形の悪い3本の栗の木を伐採する。一本倒したところで、燃料が無くなってしまったので、混合油を作る。伐採作業の途中で作るのはいかにも段取りが悪いが、いたしかたがない。チェーンソーに燃料を補給して無事木を切り終えることができた。後片付けは今後の宿題だ。今日の庭作業はこれくらいにしておこう。

今日の夕食は、初めての試みで生春巻きを作ってみよう。

買い物に行っていないので、食材が限定される。ネットでレシピ検索をすると、まあ、色々のレシピがあるものだ。ありすぎて返って迷ってしまう。エビ、春雨とニラがあるので、これが入っているものでやろう。庭の「ポタジェ」から三つ葉を摘んでくる。そのほかにレタス、カイワレ、焼き豚をいれる。エビ以外はすべて生のままで細切りにする。材料はこれですべてだ。

そのとき、大泉のりゅうちゃんからテレが入った。こちらに来ているので、夕食を食べにこないかとのお誘いだ。一人で食事するより楽しいので喜んで伺わせていただきますと返事する。それではと、折角だから生春巻きを作って持っていこう。ライスペーパーが曲者だ。湯に浸して待つこと2分で、柔らかくなる。ところが、これがやたらとくっつくので具材を入れて巻くのが結構難しい。具材の量も分からないので、巻いてみると、太い細いとバラバラになってしまった。それでも何とか4本巻き上げて、りゅうちゃん宅へ。

りゅうちゃん宅では、お料理を用意して待っていてくれた。カラフルで見た目に美しく、しかも美味しい。赤カラーピーマンと牛肉炒め、アボガドとトマトのサラダ、焼き豚のサニーレタス包み、

ザーサイライス、シュウマイとグリーンピースのスープ

シャケ

今回は97歳になるお母さんもご一緒だ。このお母さんがすごい人で、私が持っていたカメラをちょっと貸して下さいと言って手に取り、色々触っている。最近のカメラは良くなりましたね。私は「6×6」を使ってたのよ、とおっしゃる。えっと言って詳しく聞くと、若い時はプロのカメラウーマンをされていたそうだ。まさしく「モボ・モガ」の時代を地で生きてきた人なのだ。しかも、今なお顔の肌がピカピカで、しわがほとんど無いのに驚く。どこからどう見ても97歳には見えない。知的で上品な方だった。

りゅうちゃんご夫婦には、庭づくりの話を聞かせていただく。こうした時代、自立した生活を目指して、鳥の放し飼い、太陽光発電、バラの植栽、畑の植え付けなど、イメージが沢山出てくる。微妙なところでご夫婦の意見が異なるところが、面白かった。話は尽きないが、9時過ぎに夕食会は終わり、お暇させていただいた。


コナラの銀葉

2011-05-14 | 人々との交流

今日もいい天気になった。朝の外気温5度とやや肌寒い。室温は16度湿度30%。

昨日は終日、庭仕事をしていたのでフルート練習をさぼってしまった。今日もいい天気、しかも爽やかな風が吹いていて、直ぐにでも庭に出たくなるが、まずはフルートの練習をしておこう。楽器は、毎日続けることが何よりも大事だ。基礎練習、アルテ18課NO5、NO6、それにベートーヴェンのメヌエットを練習する。短い曲だが、これがベートーヴェンかと思うほど、かわいらしい曲だ。しかもやさしいのがいい。

その後庭に出る。コナラの新芽が吹き始めた。銀色のように見える新葉は、青空を背景に、あたかも花が咲いているかの様に煌めいている。午前~午後庭作業を行う(「ガーデニングの愉しみin八ヶ岳」参照)

夕方、5時にkさんが迎えに来てくれた。先日、Jマートで合った時、お互い一人になるので一度飲りましょうかと言っていたのが、急きょ決まったのだ。それにKガーデンさんもお誘いして、Sさん宅で「3人会」をやることになった。私は、おでんを作っていたのでそれを持ちより、Sさんは、ポテトサラダ(キュウリ、タマネギ、ワカメ、ハムと具材が豊富、写真が小さくて申し訳ない)

レタス入りチャーハンのおにぎりを作ってくれていた。後はおつまみ。「鬼の居ぬ間」だから簡単に行こう。



Kさんはお酒を飲まないが赤ワインを持ってきてくれた。まだまだ陽が高い夕方だが、早速、「カンパーイ!」となる。

Sさんは東京で地域の高齢者の方に健康体操を教えておられる。それを見せていただいたが、身体の柔らかさに驚く。立ったまま前屈して両掌を床につく、座って、足裏を額にピタッと押し当てる、仰向けに寝て手を使わずに立ち上がるなど、何のぐらつきもなく、さっとやってのけるのだ。

毎日の靴下は立ったまま履くとバランス感覚が衰えなくていいと教わった。私のように椅子に座って履くではだめだと言われた。これから年を取っていくとバランス感覚が鈍くなり、チョットしたことでこけたりするのを予防すること。お父さんが早く無くなったというので、健康には人一倍気を使っているとのこと。
毎週3日は休肝日を設けそれをメモしている、月火水の朝食はおかゆ、昼はほとんど毎日蕎麦を食べている、料理には砂糖を入れず、塩もほとんど入れない薄味だ。これだけ徹底するので「奥さんとよくもめるんです」と大笑い。Sさんは話題が豊富で実に楽しい時間があっという間に過ぎてしまった。

その後、車の中で待っていた、チワワのミヨも合流。最初は警戒して「ワンワン」と小さい身体の全身を使って吠えたてていたが、そのうち直ぐに甘えて舐めてくれるようになった。

ビール、日本酒、焼酎、ワインなど、かなり飲んみ私とSさんはかなり酔いがまわったところでお開きとなった。申し訳ないが、お酒を飲まないKさんに自宅まで送ってもらった。


雨あがる

2011-05-13 | ガーデニング

ならぬ五月の長雨がようやく上がって、青空が広がってきた。(天気予報では、5月にこれだけの雨が降るのは観測史上4番目のことと言っていた) 

外気温10度、室内17度、湿度39%。雨があがるというと、寺尾聡が好演した、山本周五郎原作の映画「雨あがる」を思い出す。元禄時代の奢侈に飽き、質実を尊ぶ享保の時代背景は、何か現代の日本社会を彷彿させる。禁じられている賭け試合で儲けた金で安宿の泊まり客に楽しみを与えた主人公が、そのことにより結局仕官の道を棒に振ってしまう。心根の優しい雰囲気、観終わった後の、晴れ晴れとした感覚が忘れられない名作である。

ミツバツツジがようやく満開になった庭に出る。

新緑と青空がまぶしい。

林床には、可愛いマイヅルソウの群落が芽生え始めた。この時期ほど素晴らしいときはない。

今日は、先日Fさんからいただいた二輪草の植え付けなどを行う。(「ガーデニングの愉しみin八ヶ岳」参照)昼からも、庭作業をおこなう。今日は気温がぐんぐん上がった。終日庭にいたので、夕方になると、紫外線をまともに受けた顔がひりひりした。

身体が火照った今日の夕食は、あっさりした和食にする。

アマダイの干物、タコとワカメの酢物、それにおろし蕎麦。ついでに明日の食事用に、冷蔵庫にある大根、こんにゃく、竹輪、卵を入れておでんも煮ておこう。おでんは一晩おいて冷ますと、具に味がゆきわたり、ひと際美味しくなるのだ。

一日中庭で動き回ってお日様にあたった後のビールは、五臓六腑にぐいぐいと滲みわたった。これで疲れも取れる。


雨の日はエスニック

2011-05-12 | 日記

5時過ぎに目覚めると雨がやんでいた。空はどんより曇っている。外気温8度、室温16度、湿度38%。

庭には一面に霧が立ち込めてきた。山仲間ではこれをガスがかかってきたといっていたな。農作業の音もしないので、本当に静かである。

午後になると、また雨が降り出して来た。部屋に閉じこもってフルートの練習をする。基礎練習を1時間ほどゆっくりやった後、課題になっているアルテ18課NO5の練習曲をテンポを落としてシンコペーションのリズムを意識しながら吹く。まあまあの仕上がりだが、レッスンの場で同じように吹けるかどうかは分からない。NO6の曲は、リズムがさほど難しくはないので、なんとなく出来上がった。

その後時間があったので「ハイケンスのセレナーデ」「トロイメライ」「ベートーヴェンのメヌエット」などを吹いた。

練習を終えて、夕食作りに取り掛かる。鬱陶しい天気を吹き飛ばそうと、エスニックカレーに挑戦。一度、市販のカレールーを使わずに、インド本場風のカレーを作ってみたかったのでやってみる。ネット検索すると、「じっくりゆっくり愛情レシピ」といいうブログで、「スパイスで簡単エスニックカレー」というのを見つけた。これを参考に、他のブログなども見ながら、作ることにする。

材料は、全て冷蔵庫にあるもの。鳥もも肉、冷凍ムキエビ、赤パプリカ、ピーマン、タマネギ、ナスビ、ニンニク。

買い置いていた「GABAN」の袋入りターメリック(カレーの黄色と香り)、クミン(この香りが主役)、ジンジャー(ショウガの辛みと香り)、カルダモン(この香りはエスニックそのもの)、これらを一袋=小さじ一杯分全部使う。「一味」は中さじ一杯分とたっぷり、

それに、400mlのココナツミルク、ナンプラー、コンソメ。

まずはスパイスをボールに入れ、鶏肉に絡める、むきエビは塩コショウしておく。フライパンに多めの油をひき、鶏肉を炒める。

やや焦げる程度に炒めたら、野菜、エビなどを入れて炒める。

その後、ココナッツミルク、コンソメ、水を入れ、蓋をして20分ほど煮る。

あたり一帯は、何とも言えないエスニックの香りが立ち込めてきた。煮上がると、仕上げに砂糖(カレーに砂糖を入れる?)、ナンプラー、ガラムマサラ(複合スパイスなのでクミンなどは重なるが、いい香りだ)を入れる。もちろん日本風の(中華風かな?)片栗粉など入れないので、粘りはない。

お皿に盛って、サラダを添え、一人で乾杯だ。まず、強烈な香りがやって来て、次に甘さが来て、最後は辛さがやって来た。何とも不思議な味で、こんな甘いカレーは食べたことはないが、辛さも強烈である。新鮮なスパイスの味と香りがストレートに鼻腔と口腔を刺激する。同じカレーとは言え、まろやかに味付けされた市販のカレールーとは似て非なるものだ。食べていると、狭い日本から出て行って、インドにでも行ったような気分になってきた。エスニック料理で心は晴れわたった。テレビで明日は晴れとの予報をきくと嬉しくなってきた。