汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 憂鬱の雨

2011年03月02日 | 初期中期の詩
愛は満ち足りる事を知らない
子供は命を終える事に戸惑いを見せている
老人に着せられた罪の重さ
男は綺麗な真実を追い求めている

命は決して静まる事を知らない
女に委ねられた赤子に迫る憂鬱と
霧雨に遮られている トンネルの向こう
闇は一途な奇跡を 返り打ちにする
悪戯は 賢者の戯言である

老齢に達した女は 命を喰い千切り
滴る血を啜る
自ずと見分けがつかない死体は
幾末も知らない子供の肥料と成る

開かない扉は重々しい真実を持ち出しては
千本もの釘を心臓に減り込ませる
それは生き血を吸う蚊のように
空を舞う鳥は 狂気に囚われ 己に絶望を抱く
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