蔑ろにされた書物には 何が書いているのだろう
哲学に束縛された男の心には いつも世の権威が存在していた
彼と彼の狭間に有る意識の小波 傍に落ちている貝殻は
遠く木霊している彼女の声を彼に届ける
失ってしまった彼女の面影を背負って 彼は蒼穹に流れる
星に魂を預けた 事も無げに過ぎて行く時間
意識という砂に描かれた 孤独という月日
清浄されて行く彼の感情は 言葉という慰めを手に入れた
併せ鏡は無限の自我を映し出す 音も無く乾いた闇の中で
彼が遭遇したのは 怒りと悲しみに包まれた自身の亡骸であった
彼は自分の悲惨さに眼を覆って 涙を流した 歓びに満ちていた
過去を思い出すように 彼自身の裡で蟠っている無力を
あの星へと向けて放った
事はあっさりと片が付いた
彼は敗北を胸に秘めて 家路に着いた それ何処の時間だろうか
彼には返る場所が無かったのだ
哲学に束縛された男の心には いつも世の権威が存在していた
彼と彼の狭間に有る意識の小波 傍に落ちている貝殻は
遠く木霊している彼女の声を彼に届ける
失ってしまった彼女の面影を背負って 彼は蒼穹に流れる
星に魂を預けた 事も無げに過ぎて行く時間
意識という砂に描かれた 孤独という月日
清浄されて行く彼の感情は 言葉という慰めを手に入れた
併せ鏡は無限の自我を映し出す 音も無く乾いた闇の中で
彼が遭遇したのは 怒りと悲しみに包まれた自身の亡骸であった
彼は自分の悲惨さに眼を覆って 涙を流した 歓びに満ちていた
過去を思い出すように 彼自身の裡で蟠っている無力を
あの星へと向けて放った
事はあっさりと片が付いた
彼は敗北を胸に秘めて 家路に着いた それ何処の時間だろうか
彼には返る場所が無かったのだ