汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 銀河の孤舟

2011年03月10日 | 初期中期の詩
殺伐とした空気の流れ 銀河という弧舟
この流れの中には息つく暇も無い程の嵐が鳴り響いている
大空に馳せた願い 身体の底から滴る勇気の雫が
この空気に振動を与えている

慰めに満ちた心の奥底 未知の恐怖が渦を巻いている
ハンカチを口にあてがい泣いている少女に
容赦無く降り注ぐ罵声の轟き

臆病に顔を歪ませているのは 世界が怖いから
連れ行く希望などは とうの昔に滅び去った
焼けつく様な視線 言葉が虚空を遊覧している
太陽の光が午後一二時を差したばかり
その時 鳥の群れが空を席巻する
遮られる光は 涙と共に降り注ぐ雨へと変容する
空は暗闇に墨を塗られ 滴る雨の音は とてもうるさい
コメント