汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 バラの花

2011年03月24日 | 初期中期の詩
音の無い音楽が ここには満ちている
それは反響をし そして増幅しながら 私の頭と身体を襲う
バラの花は命を終える時 自らの棘を手首に当てる
冷ややかな香りのする頭部 淫猥な茎から滴る
吐息が 甘美な言葉を朗読を促す
彼女は私を確かめている 入り乱れる思考
鼻高らかに嗤う他の花達は 彼女に嫉妬している
時間の感覚でさえ消え失せてしまうのは
彼女に跪く気概な感情に呑まれてしまったから
一途な愛を揺らめかせる私の壊れ物の心は
何処までも融和したいという狂気の成せる業
増幅された音楽は止む事はないであろう
私は囚人のように身を強張らせ 
喉がからからに渇いていくのを ただ待つ事しかできない
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