汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 朝焼けに沈む雲

2011年03月20日 | 初期中期の詩
息をするのでさえも億劫になる
朝焼けに沈む雲を眺めていた
崩れ落ちた時計に 鳥たちは声を荒げて嗤う
それは忠実に規則に従っていた彼らの気持ちであった
唄は紡がれる程に 厚みを増して行く
音に満ちた世界に生まれ この雲を介して新たな子を宿す

命は繰り返される事を望む
それに反している心の動きなど 気にも留めず
川は流れるようにしかならないと涙を流している

空気はすっかりと山肌を撫で行き
遠くから響いた乾いた木霊は 大地に降り注ぐ
生まれながらに声を上げた赤子は その眼で真実を見つめる
初心な心を掻き消す木々の擦れる音
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