汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 生命の温度

2011年03月09日 | 初期中期の詩
地中奥深くに棲む生物は 決して口には出さない
雫が手の甲に当たる感触 生物が呼吸している
それは絶えずゆっくりと振動し 沈黙の中に沈み込む
暗い空は何かの愁然 音が乱反射する 言葉の欠片
緻密な静寂には 何時の間にか 涙の冷ややかさが滲んでいた
果たしてそれは真実か この場所で生きるという事は

口ぐちに奏でられる喧騒は 生命の呼応
それは雫が垂れ滴る音に似ている
此処で邪推に陥るなどというのは 虚しい調べ

水が生命の温度を奪って行く
圧力を増して行く 土の冷酷な嫉妬心
生命はなす術も無く悶えている
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みやすけの詩 呼応する生命

2011年03月09日 | 初期中期の詩
涙は宇宙に拡がって行く
呼応する生命の 歯痒い夕間暮れ
この地表に咲くのは 瞳に映る悲愴の雨
その水は地球に活力を与え 
空に無数の星の光を散りばめる

男はいつも儚げに 山を見ている
その山は如何なる動揺にも持ち堪える
云えなかった「ありがとう」
伝わらなかったあなたの哀しみ
幾つもの悲鳴が この宙を満たす

見えない景色をひたすら 追いかけた
あの頃の自分が懐かしい
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