向こうの空には 鳥の死ぬ場所がある
飛行を続ける旅の中で ふと 無常を悟る
変わっていくもの 変わらないもの 真実は路頭に迷う
伝えられない愛を唄う 鳥はそれでも 自身を責める
湖畔には 山茶花が 寂々しい思い出の中で 音もなく揺れている
悠遠の昔 あなたを愛していた それだけを覚えている
先の見えない未来は 二人を闇へと誘った
砂の間を縫って堕ちていく 水はそこで全てを捨てる
あなたの裡のあらゆるものは いずれ土へと還っていくのだから
怯えてもしょうがない 泣いても誰も助けてはくれない
命が憂鬱の流砂に沈む時 朝靄に消えたあなたは 帰らぬ人になる
流れて行く時間 憂愁に色付く 紅い花の美しさ
あなたは私に云った 真実は悟るほどに 遠くなるものだと
それでも命は生死を繰り返していく 酔い潰れた男のように
そっと腹を摩るのは 妊婦のような微笑み 深閑とする木々
二人はそのようにして出逢った あなたを愛しいと想うように
静けさがまた一段と とろとろとした渦に 呑まれていく
消えかけた命は 最後の呼吸に取り掛かる 死は甘美に包まれる
愛を享受する それさえも刹那の想いに消えていくなら
あなたはいつまでも 幻想の中で 夢を紡ぐ
山茶花→ さざんか 深閑→しんかん
寂々しい→じゃくじゃくしい 享受→きょうじゅ
朝靄→ あさもや
摩る→ さする
飛行を続ける旅の中で ふと 無常を悟る
変わっていくもの 変わらないもの 真実は路頭に迷う
伝えられない愛を唄う 鳥はそれでも 自身を責める
湖畔には 山茶花が 寂々しい思い出の中で 音もなく揺れている
悠遠の昔 あなたを愛していた それだけを覚えている
先の見えない未来は 二人を闇へと誘った
砂の間を縫って堕ちていく 水はそこで全てを捨てる
あなたの裡のあらゆるものは いずれ土へと還っていくのだから
怯えてもしょうがない 泣いても誰も助けてはくれない
命が憂鬱の流砂に沈む時 朝靄に消えたあなたは 帰らぬ人になる
流れて行く時間 憂愁に色付く 紅い花の美しさ
あなたは私に云った 真実は悟るほどに 遠くなるものだと
それでも命は生死を繰り返していく 酔い潰れた男のように
そっと腹を摩るのは 妊婦のような微笑み 深閑とする木々
二人はそのようにして出逢った あなたを愛しいと想うように
静けさがまた一段と とろとろとした渦に 呑まれていく
消えかけた命は 最後の呼吸に取り掛かる 死は甘美に包まれる
愛を享受する それさえも刹那の想いに消えていくなら
あなたはいつまでも 幻想の中で 夢を紡ぐ
山茶花→ さざんか 深閑→しんかん
寂々しい→じゃくじゃくしい 享受→きょうじゅ
朝靄→ あさもや
摩る→ さする