汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年08月29日 | 初期中期の詩
忘れていた あなたの声を 不思議なくらい 夢の中は陶然としていて 遥かな季節が 麗らかな時間の中で 私の記憶と共に 川を遡上する 嬉しい事や 哀しいことが まるで明日に掲げる神話のように 一つ一つが悠然としていて それでいて 愁然としていて 秋口に差し掛かった 緑は枯れる寸前の命 繰り返す言葉と 終わらない季節の流れの中で 一瞬が 絶え間ない一瞬の流れが あなたを想うこの気持ちと重なりながら 時代はまた一つ転換期を迎える 新しい風が 季節を彩る花のような辛辣さの中で あなたを探している 小さな背中 それでいて 暖かな微風を思わせる 強かな腕の放埓さ そこでは何か深閑とした それでいて鬱然とした愛の流れが存在していた 実しやかな嘘と現実 麗らかな気概が 生きる事に奮闘しているあなたの背中に旋回している 厳かな表情とは裏腹の 一瞬の安らぎの情感は 絶え間なく暮れゆく夕日のように それは涼やかな季節に彩られていた 言葉の中の端々に 憂いを秘めた心がある 私は何時ぞやこの愛を 心で感じ あやふやではあるけれど それでいて深い情景に表れた この心情を大切に 大切にしていきたい

素行する雲 素姓を露わにしない烏の困惑 命が震える 大切なことは いつまでも愛し続けるという心 または哀切 気丈に振る舞う あなたは一つの生命 大切な命が 壊されていく まるで恐怖を感じた子供のように 軽率な嘘を云わないで 奇跡に踊らされて 未知なる飛行に胸を時めかせる まるでそれは一つの詩 永遠を別つ鳥が 明日に消えていく 想像する者は 溜息を吐いて 落胆に身を屈める あなたは生きているが故に 胸を詰まらせる 遮られた太陽のように 儚い調べは 暁の流れの中に
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みやすけの詩

2011年08月29日 | 初期中期の詩
繰り返される さざ波は潮の葛藤 金色の太陽が 怒りも歓びもなく輝いている 薄れ行く光のように 季節の流れに心任せて 撒いた種の発芽を待っている 全ては欲望の赴くままに 遮られた窓からは 溜息が漏れている 悲哀を漏洩する心 涼やかな風に吹かれ 秋の季節は より一層と 華やかな未来に幻滅する その手には小さな人形を持って にこやかな笑みを携え 吹き去った命の儚さに幻惑する それは子供の頃の夢のように 手に持っているその亡骸は 笑顔のまま 硬直した過去に 脚を取られている いずれはこの世も あの向こうの虹の掛る方へと向かうのだろう 遠い道のりの果てに 行く末に怯えるあなたは いつまでも子供のままで 美しい花 寂れた煉瓦造りの家 いつまでも消えない 寒さに縮み 未知の恐怖に憂鬱になる されどこの世界は 無慈悲に廻り続ける 跡形もなく消えて行ったダイヤの欠片が 音もない喧騒に揺れている 涙が尽きる前に あなたの両腕の中で眠る そして意識を失う あなたの謎かけも解らないまま


偽りを云う あなたがいつも以上に冴えなく見えて 埃の被った写真立て 振り向くその向こう側には いつもの河の流れが いつものように語りかける 出逢ってからこれまでの道のり 与えられるだけの関係だなんて これっぽっちも想ってはいないから そのうずくまる背中 私に触れさせて 悲しくさせるその気持ちの裏に 蟠る本当の気持ちが隠れているから 見落とした愛を それを見失うまで紡いできた この途の中で あなたはいつものような笑顔を見せてくれる 重たい記憶を背負って 生きるあなたが 誇らしい言葉の中で埋没している そんな辛い現実の狭間に 愛しいという想いだけが まるで灯るろうそくの光のように 瞬いている それだけの関係 ただそれだけの愛 それは それ以上の愛の源泉に辿り着こうとする 空しい相思相愛の感情 まるで人形が命を欲するように 垂れ下がっている星の光が 路頭に迷うあなたを見つめ続けている 
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