汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年08月31日 | 初期中期の詩
気泡が浮かんで行く 蒼い水の中を 音もなく 歓びもなく 上から差し込む光 どこから来たのだろう 廻る命の螺旋模様 金色の光が気泡の中で 困惑している 彩りの褪せた花 もがく程に 苦しさは薄い意識を消してしまう 自身の軽薄さに怯え 小さな生命は力尽きるように 暗闇の中へと消えていく 浅はかな言葉 軽率な嘘と 幾度と重ねあった唇 この蒼い空間は 動き出す あなたの愛に耐えきれず 薄れ行く意識を胸に 水面の揺れの中で 這い回る光 愛撫の心地もまた 泡沫の優しさのように 心の無い愛に惑わされる 生きていく為の愛がほしい 見えない天上を駆ける流星 漆黒の空が震えている まるで 季節の中で途方に暮れる花のように 気泡が現れては また 消えていく 不可思議な涙 困惑しているあなたの顔のように この空間には 絶え間ない響きが 波のように揺蕩っている


揺蕩って→たゆたって
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