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空腹は長期記憶が向上、ハエで確認

2013-01-30 | 日記・エッセイ・コラム

 先日(1月25日)の新聞で、「おなかがすくと記憶力アップ 都医学総研、ハエで確認 」との記事があった。ショウジョウバエで発見した研究であるが、人間でも同じ仕組みが働いている可能性があり、朝食前の空腹時に勉強するとより効率よく記憶できるかもしれないとの事。”早起きは三文の得”と言うことかな。
 都医学研(公益財団法人 東京都医学総合研究所)の平野主任研究員・斉藤参事研究員らの研究で、成果は米科学誌サイエンスに掲載(1月25日)。
 研究グループはショウジョウバエの長期記憶について、嫌悪学習と報酬学習の回数で、報酬学習前の空腹状態が効果的との事に着目した。嫌悪学習とは、ハエに1つの匂いと電気ショックを同時に与え、その匂いを電気ショックと関連付けて学習させるもので、嫌悪の記憶が長期記憶として保存されるためには何度もの学習が必要。報酬学習とは、ハエに1つの匂いと砂糖水を同時に与えてその匂いが好きになるよう学習させるもので、この報酬記憶は1回の学習でも長期記憶になることが分かっていた。
 この学習前の空腹状態が長期記憶が作らせる要因なのではないかと考え、ハエを絶食させて実験。嫌悪学習で、絶食時間が9時間~16時間の場合、匂いを避けたハエは満腹で学習したハエに比べ約1.5~2倍だった。しかし、絶食が20時間以上になると減り始め、極度の空腹は逆効果になると言う。
 また研究チームは、空腹時にインスリンが低下すると、記憶に関わるたんぱく質”CRTC”が活性化し、長期記憶が向上するとみられることを突き止めた。
 ◆CRTC(cAMP-regulated transcriptional co-activator)
 CREBに結合し、CREBによる遺伝子発現の誘導を助けるたんぱく質。
 CREB:c-AMP response element binding protein、DNA上の遺伝情報を読み出すたんぱく質。長期記憶を作り出すのに必要な遺伝子情報を読み出す。

 

 今日は陽が出ているが風が強く、気温も低いのでとても寒く感じる。
 塀の上には雪がないので塀に絡まっているキヅタの緑がよく見える。秋(11月頃)に花が咲いていたが小さな実が付いていた。春にはもう少し大きくなって黒く熟す。

Kiduta301301  キヅタ(木蔦)
ウコギ科キズタ属
常緑のつる性木本
常緑性のキズタは冬蔦(ふゆづた)と呼ばれ、落葉性のツタ(蔦)は夏蔦(なつづた)と呼ばれる
他の木や岩など付着根を出して這い登る。付着根は茎を支える役割で、この根は水分や栄養素の吸収は行わない
開花時期は10月~12月
キヅタは仲間であるヤツデ(ウコギ科)の様な花を咲かせる。花は5弁花で黄緑色、茎の先に小さな花(径1cm位)がいくつも集まっている(散状花序)
果実は球形(径数mm)で、翌春に黒く熟す


Kiduta301302 Kiduta301303