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セシウムの吸収を大幅に低減できるイネを開発

2017-07-18 | 園芸
 秋田県立大学、筑波大学及び農業・食品産業技術総合研究機構の共同研究グループはセシウムの吸収を大幅に低減できるイネの開発に成功した。本研究成果は、2017年7月5日(水)に、国際学術誌「Plant and Cell Physiology」に受理され、7月8日にオンライン掲載された。
 セシウム(caesium、原子番号55、元素記号Cs)とカリウム(Kalium、原子番号19、元素記号K) は性質がよく似ているため、カリウムの輸送経路を通して植物はセシウムを吸収していると長らく考えられてた。しかしながら、植物の生育にとって非常に重要な栄養であるカリウムは吸収経路が数多く存在し、どの経路が取り込まれているか不明だった。
 研究グループは、突然変異を誘発させた10000個体近くのイネ変異体(遺伝子組換えでない)を栽培した結果、その中に極端にセシウムを吸わない個体があることを発見した。この個体の遺伝子解析の結果から、カリウム輸送体の一つ(OsHAK1)が、イネの根が土壌からセシウムを吸収するときの最も重要な輸送経路であり、その他の輸送体を経由した吸収は極わずかにすぎないことが明らかになった。
 この遺伝子の機能を失ったイネは根からセシウムを大幅に吸わなくなり、現地圃場での栽培試験の結果、玄米についても放射性セシウム濃度が親品種(あきたこまち)の10%以下と、放射性セシウムを大幅に低減できることが証明された。開花期の若干の遅れなどの影響もみられるが、収量については現在までの栽培試験で親品種とほぼ同等に維持されている。
 今回得られた成果は今後、米への放射性セシウムの吸収抑制策として活用されることが期待される。
 ◆セシウム
 2011年3月11日に起きた東日本大震災とそれに伴う福島原発の事故によりセシウム134とセシウム137が放出された。これら二つを総称して放射性セシウムと呼ぶ。
 放射性セシウムが発する放射線のエネルギーは時間と共に減少し、約30年で半分となる。これを一般的にセシウムの半減期と言う。

 午前は小雨、少し涼しさを感じる。午後からは曇、蒸し暑さが戻る。
 畑の空地で、”フユアオイ”の花が咲きだした。畑では食用としている”フユアオイ”の変種の”オカノリ”を植えた記憶がない・・ので、この花はフユアオイの花、と思う。
 茎は直立し、高さ1.5m程。葉は互生で、長い柄があり、円形で五裂し、縁(へり)に鈍い鋸歯(きょし)がある。葉腋(ようえき)に径1cm程の白色五弁花。
 中国・朝鮮半島では古くから葉を野菜としている。日本では上代の文献(万葉集、源氏物語)名がみえるが、あまり普及しなかったようだ。
 名(フユアオイ:冬葵)の由来は、冬でも枯れずに青々としてる、冬でも花が咲くから、とされる。
 フユアオイ( 冬葵)
 学名:Malva verticillata
 アオイ科ゼニアオイ属
 多年草
 原産地は東アジア
   日本には平安時代に渡来、葉を食用とするために栽培
 開花時期は4月~10月