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ネオニコチノイド系農薬でミツバチの寿命縮まる

2017-07-27 | 健康・病気
 カナダのチームが、実験結果を6月30日付米科学誌サイエンスに発表した。
 ミツバチの大量死との関連が指摘される「ネオニコチノイド系」と呼ばれる農薬を、農場周辺で検出されたのと同程度の低い濃度でミツバチに与えると、寿命が2割ほど短くなったり女王蜂の数が減ったりした。
 ◆ネオニコチノイド系農薬
 ネオニコチノイド系農薬とは、ニコチンに似た成分(ニコチノイド)をベースとする、現在世界でもっとも広く使われている殺虫剤で、1990年代から市場に出る。
 一般にネオニコチノイドと呼ばれる化合物は、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムの7種類あり、これらを主成分とする農薬・殺虫剤は様々な用途や製品名で販売されている。また、「ネオニコチノイド系農薬」という場合は同じ浸透性農薬であるフィプロニルを含む。
 ネオニコチノイド系農薬は脊椎動物より昆虫 に対して選択的に強い神経毒性を持つため、ヒトには安全とされ、ヒトへの毒性の高い有機リン系の農薬に代わる効率的な殺虫剤として、2000年代から農業を始め家庭用の害虫駆除剤やペット用に幅広く商品展開が行われた。さらに、水に溶けて根から葉先まで植物の隅々に行きわたる浸透性殺虫剤として、作物全体を害虫から守れる効果的な農薬という宣伝のもと、現在では農地や公有地などで大規模に使われている。
 現在、国内では7種類のネオニコチノイド系農薬が使用されている。水田でのカメムシの除去などの目的で使われており、最近は1年間で約1万8000トン・キロリットル程度が国内で出荷されている。欧米でミツバチの大量失踪が話題になり始めた2008年ごろからもその使用量はほぼ横ばい。
 ◆欧州連合(EU)の域内で3種類のネオニコチノイド系農薬の使用を禁止
 EUは2013年12月、域内で3種類のネオニコチノイド系農薬の使用を禁止した。
 その理由は、ミツバチの生態への影響の懸念。域内の研究者がミツバチの巣外での大量死はネオニコチノイド系農薬の影響とする論文を発表し、欧州委員会は「リスクを払拭できない」と禁止措置に踏み切った。さらに、EUの専門機関がヒトへの影響を指摘する見解も出した。
 EUと違った見解で、農林水産省農薬対策室は「農薬による全滅が広範に起こっているような緊急性はなく、今すぐに対処しなくてはいけないことではない」と言う。今後、データを取り、養蜂業への被害が具体的にどの程度なのか解析を続ける方針、とのこと。

 天気は晴れ。猛暑ではないが、暑い。
 畑の横に植えられている”コムラサキ”に小さい花が咲きだした。根元から順次開花し、先端に咲き向かい、花後は追っかけて小さい実(秋に綺麗な紫玉、径3mm程)を沢山着ける。
 名(コムラサキ:小紫)の由来は、実が紫式部を小さくしたものから。紫式部はやや背が高くて果実は小紫よりやや大きく、比較的パラパラとした実の付き方である。小紫(こむらさき)の果実は小さく、纏まって付く。
 コムラサキ(小紫)
 別名:小式部(こしきぶ)
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
 落葉低木、丈は2m~3m
 枝は垂れ、これに花・実が付く
 開花時期は6月~8月
 花色は薄紫、実(径3mm程)は緑から紫色となる
 成実は9月~12月
 果実が白色のものがあり、シロミノコムラサキ(白実の小紫、別名:白式部)