中部大学黒田玲子特任教授と阿部真典特任講師は、巻き貝の貝殻が右巻きと左巻きのどちらになるかを決める遺伝子を突き止めた(5月14日発表)。
遺伝子を自在に改変できる「ゲノム編集」を使い、右巻きから左巻きに変える実験にも成功した。遺伝子の変異が世代を超えて伝わることも確認した。生物の体が左側と右側で仕組みが異なる謎に迫る成果という。
「ヨーロッパモノアラガイ」という貝で実験した。自然界では右巻きと左巻きが98対2の割合だという。
これまでの黒田特任教授らの研究で、左巻きでは”Lsdia1”という遺伝子が全く働いていないことなどが分かっていた。今回はゲノム編集という技術を使い、右巻きの貝で”Lsdia1”遺伝子を人為的に欠損させたところ、その子孫が左巻きになり、代々左巻きが遺伝することを発見した。
受精卵に”Lsdia1”遺伝子のタンパク質があると、2つの細胞に分裂する時の向きが時計回りになるが、ないと反時計回りになることも分かり、左右の非対称性が受精卵という発生の早い段階で起こっていることも判明した。”Lsdia1”とよく似た遺伝子は、人を含めた脊椎動物にも広く存在している。人の臓器の左右の非対称性を制御している別の遺伝子は巻き貝にもあり、”Lsdia1”と関係していることも分かっている。
黒田特任教授は「巻き貝ではたった1つの遺伝子が、受精卵の時期から左右の非対称性を決めていて驚きだ。脊椎動物で左右の非対称性を決定する仕組みはより複雑だろうが、決定に至る重要な要素が共通している可能性がある」と語る。
◆モノアラガイ(物洗貝、学名:Radix auricularia japonica)
モノアラガイ、は有肺目モノアラガイ科に分類される巻貝の一種。広義にはモノアラガイ科の種の総称。
一般的にはモノアラガイ科やサカマキガイ科などの淡水域に産する小型貝類をまとめて「モノアラガイ」と呼ぶこともあるが、厳密には誤りである。
形態
殻高、殻幅20mm前後の卵円形。殻は薄質で、薄茶色~飴色でやや透明感があるが、模様や彫刻はなく、成長脈があるのみである。また、殻口は広く、殻高の八割前後にも及ぶが、相対的に螺塔はとても低い。軟体は黒い斑模様があり、殻の上からでも透けて見えるため、生時は一見殻に模様が在るかの様である。その他軸唇は広く、また捩れ、臍孔はない。蓋もない。
巻貝の巻きの方向
大半の動物は左右対称か点対称であるが、巻貝は螺旋状であり対称でない。
巻貝には左巻きと右巻きがいる。時計回りが右巻き、反時計回りが左巻きである。見分け方の一つに、巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。
ヨーロッパモノアラガイ
ヨーロッパモノアラガイは淡水で生息する。成貝は2~2.5cmで、自然界では右巻きが98%、左巻きが2%いる。
今日の天気は曇り、予想では晴れ。畑作業は、”ズッキーニ”の受粉作業と収穫、お花(水仙、桔梗、ヤグルマギク)を数本いただく。
近所に、少し広い空地がある。住宅地だった所で、現在は雑草地となっている。お庭だったと思われる所に、”ビワ”の木が植えてあり、沢山の実が付いている。実は黄色く熟している。開花時期は冬(11月~12月)で、半年後の今時分に果実は熟す。
”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もあり)。しかし、現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。この「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。
名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。
因みに、”ビワ”の葉には関節痛に効き(産毛のある葉裏を擦って貼る)、葉を煎じて「せき止め・利尿など」に効く、と言う(古くからの民間薬)。
ビワ(枇杷、比波)
果実もビワと呼ぶ
英名:loquat
学名:Eriobotrya japonica
バラ科ビワ属、常緑高木
原産地は中国
6世紀には栽培されていたようだ
開花時期は11月~12月
花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
花は両全花なので自家受粉が可能
果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる
遺伝子を自在に改変できる「ゲノム編集」を使い、右巻きから左巻きに変える実験にも成功した。遺伝子の変異が世代を超えて伝わることも確認した。生物の体が左側と右側で仕組みが異なる謎に迫る成果という。
「ヨーロッパモノアラガイ」という貝で実験した。自然界では右巻きと左巻きが98対2の割合だという。
これまでの黒田特任教授らの研究で、左巻きでは”Lsdia1”という遺伝子が全く働いていないことなどが分かっていた。今回はゲノム編集という技術を使い、右巻きの貝で”Lsdia1”遺伝子を人為的に欠損させたところ、その子孫が左巻きになり、代々左巻きが遺伝することを発見した。
受精卵に”Lsdia1”遺伝子のタンパク質があると、2つの細胞に分裂する時の向きが時計回りになるが、ないと反時計回りになることも分かり、左右の非対称性が受精卵という発生の早い段階で起こっていることも判明した。”Lsdia1”とよく似た遺伝子は、人を含めた脊椎動物にも広く存在している。人の臓器の左右の非対称性を制御している別の遺伝子は巻き貝にもあり、”Lsdia1”と関係していることも分かっている。
黒田特任教授は「巻き貝ではたった1つの遺伝子が、受精卵の時期から左右の非対称性を決めていて驚きだ。脊椎動物で左右の非対称性を決定する仕組みはより複雑だろうが、決定に至る重要な要素が共通している可能性がある」と語る。
◆モノアラガイ(物洗貝、学名:Radix auricularia japonica)
モノアラガイ、は有肺目モノアラガイ科に分類される巻貝の一種。広義にはモノアラガイ科の種の総称。
一般的にはモノアラガイ科やサカマキガイ科などの淡水域に産する小型貝類をまとめて「モノアラガイ」と呼ぶこともあるが、厳密には誤りである。
形態
殻高、殻幅20mm前後の卵円形。殻は薄質で、薄茶色~飴色でやや透明感があるが、模様や彫刻はなく、成長脈があるのみである。また、殻口は広く、殻高の八割前後にも及ぶが、相対的に螺塔はとても低い。軟体は黒い斑模様があり、殻の上からでも透けて見えるため、生時は一見殻に模様が在るかの様である。その他軸唇は広く、また捩れ、臍孔はない。蓋もない。
巻貝の巻きの方向
大半の動物は左右対称か点対称であるが、巻貝は螺旋状であり対称でない。
巻貝には左巻きと右巻きがいる。時計回りが右巻き、反時計回りが左巻きである。見分け方の一つに、巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。
ヨーロッパモノアラガイ
ヨーロッパモノアラガイは淡水で生息する。成貝は2~2.5cmで、自然界では右巻きが98%、左巻きが2%いる。
今日の天気は曇り、予想では晴れ。畑作業は、”ズッキーニ”の受粉作業と収穫、お花(水仙、桔梗、ヤグルマギク)を数本いただく。
近所に、少し広い空地がある。住宅地だった所で、現在は雑草地となっている。お庭だったと思われる所に、”ビワ”の木が植えてあり、沢山の実が付いている。実は黄色く熟している。開花時期は冬(11月~12月)で、半年後の今時分に果実は熟す。
”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もあり)。しかし、現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。この「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。
名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。
因みに、”ビワ”の葉には関節痛に効き(産毛のある葉裏を擦って貼る)、葉を煎じて「せき止め・利尿など」に効く、と言う(古くからの民間薬)。
ビワ(枇杷、比波)
果実もビワと呼ぶ
英名:loquat
学名:Eriobotrya japonica
バラ科ビワ属、常緑高木
原産地は中国
6世紀には栽培されていたようだ
開花時期は11月~12月
花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
花は両全花なので自家受粉が可能
果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる
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