11月も中旬を過ぎると一段と気温が低くなり、風が冷たい。昨日(11月18日)は故郷の青森から”雪が降ったよ”との便り。
毎年この頃に蜂屋柿(はちやがき)を購入し、自家製の干し柿(つるし柿)を作る。昨年(2011年)は11月15日だった。
干し柿の作り方は、皮を剥く→干す→剥いた柿を時々揉むの工程だ。私はズボラだから、皮を剥いた柿を消毒のため熱湯に浸したり、揉む時に焼酎を吹き付けたりの作業をしない。でもカビの発生に気を使う(注意:気温・湿度が高いとカビが発生し易い。平均気温が10℃越えは要注意日)。
出来上がりは、概ね半月後(12月初旬)の予定。干し過ぎると固くなってしまう。出来た干し柿は、ラップで包み冷凍庫に入れて保存すると、来春までは美味しく食べられる。出来た干し柿にカビではない白い粉が付く事がある、これは果糖・ブドウ糖などの糖分が結晶化したもの(柿霜:しそう)だ。
購入した蜂屋柿
(干し柿に最適な渋柿と言う)
サイズは3L(概ね300g)
干し柿になると概ね100gとなる
柿を入れた鉢は私の陶芸作品
柿には成り枝がT字型に残してある
これを取らない様にへたの部分とその周囲の皮を剥く
(へたは10円玉位の大きさに残る)
剥いた柿をT字型に残してある成り枝にヒモを付けて干す
軒下などで、雨が当らず、風が通る場所が良い
干す期間は2~3週間程度
1週間~10日位干したら柿を優しく柔らかくなる様に揉む
揉む作業は大切、渋が早く抜ける・柔らかさを出す作業だ。これを何回か行う
◆蜂屋柿(はちやがき)
美濃加茂市蜂屋町原産の渋柿。あんぽ柿の原料として干し柿には最高の渋柿。
柿には甘柿と渋柿がある。渋味の元はタンニンで、水に溶けやすい形(可溶性タンニン)で果実の中に存在している。
甘柿は成長過程でタンニンが「不溶性」に変化し、口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなる。
渋柿を甘くする(渋抜き)には、アルコールや炭酸ガスの処理、干し柿にする、この事でタンニンを可溶性から不溶性に変化させる。
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