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10分程度の簡単な運動で脳が刺激され記憶力がアップする

2019-04-12 | 健康・病気
 「10分程度の簡単な運動で脳が刺激され記憶力がアップする。」という研究成果を、筑波大学征矢(そや)英昭教授らの共同研究グループがまとめた。
 研究チームが行ったのは、エピソード記憶の実験
 記憶は長期記憶と短期記憶に分けられる。自分が経験した思い出などの「エピソード記憶」や学習で得た知識、運動や楽器の演奏など体で覚えるものは長期記憶。電話番号を聞き取ってメモするまでの一時的なものは短期記憶である。
 記憶には、脳のほぼ中央に位置する海馬が深くかかわっている。目・耳・鼻などから入ってきた記憶の情報は、大脳の表面を覆う大脳皮質から海馬に入力される。海馬内では「歯状回」「CA3領域」とよばれる部位を通り、再び大脳皮質へ出力する。この一連の神経回路が働くと、外界から得た情報が「記憶」となって脳に残る。海馬は脳のいろいろな部位からの指令を受け、その情報を整理し記憶にかかわるシステムを働かす役割をもっている。
 脳全体には約1000億個の神経細胞があり、複雑な神経細胞ネットワークを形成し情報を伝えている。近年まで、脳の神経細胞は減少するのみで新たに生まれることはないとされてきたが、歯状回では、運動することで新しい神経細胞が生まれることがわかってきた。新しく生まれた神経細胞が既存の神経回路に組み込まれることで、学習・記憶力を機能的に向上させると考えられている。
 〇「高磁場MRI」で脳の活動を解析
 これまでに研究グループは、独自に開発した手法と装置を使ってラットやマウスに運動させ、一過性の低強度運動が歯状回を含む海馬の神経細胞を活性化し、学習・記憶力が向上することを確認している。
 ヒトの海馬は脳の深部にあり、小さく複雑な形をしているため、その活動状況を細かく調べるのが難しかった。今回の研究では、米カルフォルニア大学の共同研究グループが開発した高磁場MRI(磁気共鳴画像装置)を使った。医療現場では磁場強度が1.5テスラのものが主に普及しているが、今回の高磁場MRIは3テスラで磁石が強い。そのため、神経活動を短時間で、しかも高解像度で撮影できる。
 〇「似ているが少し違う」を見分ける記憶実験
 健常な若い成人36人それぞれに、運動条件と安静条件の両方の実験を行った。運動条件のときは、自転車をこぐような10分間の「ペダリング」運動をしてもらった。あらかじめ実験参加者ごとに計測した最大酸素摂取量に基づき、その30%になるように運動負荷をかけた。これは、ストレスと感じずに、かなり楽だと感じる程度の超低強度の運動だという。安静条件のときは運動せずに10分間、そのまま座っていてもらい、どちらも5分後に記憶テストを行った。
 記憶テストでは、目から入った情報を細かく記憶し、後の判断に生かせるかどうかを調べた。日常生活で目にするブロッコリー、リンゴ、ヒマワリの花などの写真を何枚か見せた後に、それと「まったく同じ」または「似ているが少し違う」写真をランダムに提示した。その際に、「まったく同じ」「似ているが少し違う」「初めてでてきた物体」の三つの選択肢の中から答えてもらった。記憶力の評価は、似ている写真に対して、「似ているが少し違う」と正しく区別できた割合から判断した。
 実験の結果は、運動条件のときの方が安静条件のときよりも正答の割合が高かった。つまり、超低強度の運動をしたほうが、安静にしていたときよりも写真の細かい違いを見分けて記憶できたといえる。記憶テストを行っているときに、脳の活動を高磁場MRIで測定した。そして、似ている写真を正しく区別できた際の海馬内の各部位と周辺皮質の反応について解析をおこなった。神経活動が活発になった部分を高磁場MRIでとらえて、記憶力を高める基盤となる脳の部位を知るためだ。
 解析の結果から、超低強度の運動を行ったときは海馬歯状回と周辺皮質の活動が活発になることが分かった。周辺皮質は、感覚情報を受け渡しする領域のため、海馬歯状回と周辺皮質との情報伝達が活発になることで記憶力が向上したと考えられた。
 超低強度の運動は、ラットやマウスでの実験のときと同様に、ヒトでも海馬を中心とした記憶システムを活性化して記憶力を高めることが分かった。
 〇ヨガや太極拳、ウォーキングで気持ちよく記憶力アップ
 超低強度の運動で記憶力がアップするのなら、もっと頑張ってハードな運動をたくさん行えば、記憶力がさらにアップするのではないかと思うかもしれない。研究グループはこれまでに、ハードな運動を長期に行う効果(慢性効果)を動物で実験している。残念ながら、ハードな運動を長く行っても、一過性の低強度運動で見られたような記憶力向上の効果は見られなかった。その原因について、「ハードな運動を繰り返し行うことによるストレスの影響がある」と考えている。
 ところが、ハードな運動も長期でなく一過性のときは、ストレス反応が記憶力を向上させることも考えられるという。ハードな一過性の運動が、低強度の一過性の運動に比べてより大きな効果があるかどうかは、今後の検討課題の一つだと語る。
 また、研究グループは、運動のスタイルについて、「運動強度が同等でも、運動による気分の変化が脳への効果を左右する可能性がある。ヨガや太極拳のような生活・文化に根ざした運動や、自然の中で気持ちよく行うゆっくりとしたウォーキング、仲間と音楽に合わせて行う簡単な体操やダンスなどの軽い運動は、より効果があるかもしれない」と仮説を立てているそうだ。楽しく気持ちよく記憶力を高めながら、今後の研究成果にも注目したい。

 今日の天気は晴れ。朝は少し寒かったが、昼過ぎから少し暖かくなってきた。昨日の雪は、畑でもすっかり消えている。
 散歩道沿いお庭に”シデコブシ”に花が咲きだした。花は直径10cm程で、花弁はピンク色や白色に紅色を帯び、10~20枚と多い。この花片の多さと形状がコブシとの違い。
 名(シデコブシ:幣拳、四手辛夷)の由来は、花の形が神前に供えられる玉串や注連縄(しめなわ)に付けられる紙製の飾り「幣(しで)、四手」に似ていることから。
 ”シデコブシ”は、湿地周辺という限られた立地に生育する種で、生育基盤の脆弱な種である。開発などで減少しつつある種であり、準絶滅危惧種に指定されている。
 シデコブシ(幣拳、四手辛夷)
 別名:ヒメコブシ
 学名:Magnolia stellata
 日本の固有種、本州中部の東海地方を中心とした限られた範囲に分布
 低山に生える落葉小高木または低木
 開花時期:3月末~4月上旬
     葉に先立って咲く
 花片の長さは7~10cmと細長く、数は10~20枚と多い
 色には変異があり、白色から淡紅色
 花被片の縁は多少波を打つ
 集合果は垂れ下がり、長さ3~7cm、赤熟する


乳由来のラクトトリペプチドは脳を活性化させる

2019-04-11 | 健康・病気
 筑波大学前田清司教授の研究グループは、アサヒグループホールディングス株式会社との共同研究により、発酵乳から見つかった”ラクトトリペプチド(LTP:lactotripeptides)”が脳の活性化に効果的であると発表した(1月18日)。
 LTPは血管を若返らせることも知られており、これまでに同研究グループは、LTPを摂取することで高めの血圧を下げることや、LTP摂取と運動習慣を組み合わせることで血管内皮機能が改善されることを明らかにしてきたが、今回、世界で初めて、脳の活性化にも効果的であることを明らかにした。
 脳の活性化は機能的近赤外線分光法を用いて評価し、8週間の継続的な摂取は運動習慣の有無に関わらず、中高年者の脳を活性化させた。
 摂取によって脳活性化は認知機能の改善と関連する可能性も示されたことから、中高年の認知機能低下が抑制されることが期待されている。
 ◆ラクトトリペプチド(LTP:lactotripeptides)
 乳酸菌は乳たんぱく質のカゼインを分解し、アミノ酸の結合体である様々なペプチドを作りだす。
 LTP(ラクトトリペプチド)は、カルピス酸乳中より発見された、乳たんぱく質のカゼインから得られる、Val(バリン)-Pro(プロリン)-Pro(プロリン)(VPP) 、Ile(イソロイシン)-Pro(プロリン)-Pro(プロリン)(IPP)の2種類のペプチドである。
 乳由来で、3種類のアミノ酸が結合したペプチドなので、「LTP=ラクト(乳由来)・トリ(3つ)・ペプチド」と名付けた。
 LTPは、血圧を上昇させるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する作用があり、LTPを含む食品の摂取により血圧が低下することを正常高値血圧者、軽症および中等症高血圧者を対象とした試験で確認されている。 LTPの持つ血圧降下作用を活用して、血圧が高めの方に適した特定保健用食品も開発されている。
 血管内皮機能の改善や血管年齢の若返りなどの機能も明らかになっており、血圧上昇抑制と血管機能改善の両面から、循環器疾患の予防に役立つことが分かってきた。

 昨日の夜遅くから雪・雨が降った。朝に道路も屋根も雪で真っ白。5cm程の積雪のようだ。
 今日の天気は曇り、時々小雨・小雪?が舞う。
 軒下の空き地で咲いている花、スズランの様な”スノーフレーク”・・小雪のかたまり、の意味らしい。”スズラン”の様な”スイセン”の様な花。別名は鈴蘭水仙(すずらんずいせん)、スズランに似た白い花の花弁の先に緑色の斑点が特徴だ。
 緑色の斑点が内冠にある”スノードロップ”と取り違える事が多い・・何故だろう、私だけかな。。
 スノーフレーク(Giant Snowflake)
 別名:鈴蘭水仙(すずらんすいせん)、大待雪草(おおまつゆきそう)
 学名:Leucojum aestivum
 ヒガンバナ科スノーフレーク属
 原産地は地中海沿岸
 多年草(秋植の球根草)
 開花時期は3月~5月
 地際から花茎を1~数本伸ばし、先端に花が数輪咲く
 花径は1.5cm程で釣り鐘状
 花色は白、花びらの先端に緑色の斑点


がん10年生存率改善、進行がんで伸びる

2019-04-10 | 健康・病気
 国立がん研究センターは、「2002~05年にがんと診断された患者の10年後の生存率をみると、進行したがんで生存率が伸びていた」と発表(4月9日)。
 調査はデータがそろっている全国20施設で診断、治療を受けた約7万の症例を追跡した。全体の10年生存率は56.3%で、昨年の調査から0.8ポイント上昇。10年生存率の調査は4回目で、調査を始めた2016年の53.9%から2.4ポイント増え、3年連続で上昇した。
 進行度別でみると、
  1期:最も早期の1期は調査開始から0.1ポイント増にとどまったが、
  2期:さらに進行した2期は4.1ポイント増、
  3期:リンパ節転移などした3期は最も伸びて4.2ポイント増
  4期:ほかの臓器に転移するなど最も進行した「4期」は2.7ポイント上昇した。
 2期以降の治療実績が伸びている理由について、同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「特定のがん細胞だけを攻撃する分子標的薬が普及したことが背景にあるのではないか」と分析する。2014年以降、新薬「オプジーボ」をはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」などが次々承認されており、進行がんで効果を発揮する抗がん剤が増えている。若尾センター長は「今後、こうした効果も慎重に検討したい」としている。
 部位別にみると、18種類のがんのうち、
  10年生存率が最も高いのは前立腺(95.7%)
  70%以上は甲状腺(84.3%)、子宮体(80.0%)、乳房(83.9%)など
  大腸(66.3%)、胃(64.2%)なども50%を超えた。
  自覚症状が出にくく早期発見が難しいとされる胆のう胆道(16.2%)、肝臓(14.6%)、膵臓(5.4%)は30%を下回った。さらなる生存率向上のために早期発見の仕組み作りも求められている。
 詳しい生存率は、全国がんセンター協議会のホームページで確認できる。
 アドレス :http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/
 ◆10年生存率とがんの部位
 90%以上 前立腺
 70%以上 甲状腺、子宮体、乳房など
 50%以上 大腸、胃、腎臓、子宮頚など
 30%以上 卵巣、肺、食道など
 30%未満 胆のう胆道、肝臓、膵臓など
 ◆がん10年生存率
 日本の国民病は、2人に1人がかかるがん。男性では3人に1人、女性では4人に1人が、がんで命を落とす、とされる。
 胃がんや大腸がんは、最初の5年間は生存率が下がるが、その後ほぼ横ばいとなる。5年目以降はほとんど再発しないとみられ、治癒の目標となる。しかし、肝臓がんや乳がんは経過5年でも下がり続け、再発リスクが高いことがわかった。
 「これらのがんは長期にフォローアップし、再発をチェックする必要がある」と言う。

 駐車場前のお庭で、”モモ”の花が咲き出した。葉が少し出て、蕾もまだ沢山ある。これから満開になるのかな。
 ”モモ”には、果実を食用とする品種と、花を観賞する品種がある。花木として扱う品種は、”ハナモモ”と呼ばれ、この木は”ハナモモ”・・昨年、果実をほとんど見ない。
 ”モモ”は縄文時代から栽培されており、江戸時代に”ハナモモ”の8品種の記述があり、この頃に改良が始まったとされる。現在の園芸品種の多くもこの時代のものが多いと言う。花は桃の節句(雛祭り)に飾られる。桃の字の「兆」は「妊娠の兆し」の意味なので、桃が女性やひな祭りと関連があると言う。
 名(モモ)の由来には、果実(実)が赤いので「もえみ(燃実)」から転訛で「もも」となった説がある。因みに、桃の木は万葉の頃から霊力のある木とされ、桃太郎(日本昔話)が有名だ。
 桃太郎の鬼退治のお話は、中国から日本に伝わった話で、中国では犬は「仁」、猿は「知恵」、キジは「勇気」を示しているようだ。
 モモ(桃)、ハナモモ(花桃)
 バラ科サクラ属
 落葉小高木
 原産地は中国、桃の字は中国から
 開花時期は3月~4月
 花は5弁花、栽培される園芸品種は八重咲きが多い
 花色は桃色・白色・紅色



お薬師さんで手づくり市とお花見

2019-04-08 | まち歩き
 今日は、曇~晴れ。風が比較的に穏やか。昼過ぎからやや強くなる。
 朝から晴れたので、毎月8日に行われる「お薬師さんの手づくり市」に行ってきた。4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」である。
 薬師堂は国の重要文化財に、古代の寺院跡は国の史跡に指定されている。
 縁日大護摩祈祷が行われる日に、旧境内に市が立つ。これが「お薬師さんの手づくり市」。自分で材料を仕入れて育てたもの、加工したものに限り、プロ・アマを問わず出展出来る(事前審査有り)。お店を持たない新進の工芸家や、もっと広くお店や作品をアピールしたい職人達が、お薬師さまの前に集って、お互いに情報交換したり、地域の人々と交流を深めたり出来る市である。
 陸奥国分寺薬師堂の西側に「准胝観音堂」や「木ノ下公園」がある。
 ここの桜の古木がほほ満開であった。・・綺麗・見事!!。


2018年の世界のCO2排出量は過去最高の331億トン、17年より1.7%増えた

2019-04-07 | 環境
 国際エネルギー機関(IEA)がこのほどまとめた報告書で、「2018年の二酸化炭素(CO2)排出量は17年と比べて1.7%増え、過去最高の約331億トンに達した」と発表(3月26日)。
 報告書によると、2018年のエネルギー需要は前年比2.3%増えた。これは2010年以降の平均伸び率の約2倍。エネルギー需要増分の半分以上を電力部門が占めた。こうした電力の需要増に対する供給分野をみると、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが同4%増え、世界のエネルギー需要増のほぼ4分の1を賄った。しかし石油は同1.3%、石炭は同0.7%それぞれ伸び、CO2排出量の増加となった。石炭からの移行が進んでいる天然ガスは同4.6%増で高い伸び率を記録した。
 エネルギー需要が増えた背景には世界経済が2018年に3.7%拡大し、アジアの新興国を中心に石炭などの化石燃料の需要が増えたことがあるという。
 世界のCO2排出量は、2014~2016年は横ばいで推移したが2017年は増加に転じ、2018年も増加した。世界のエネルギー需要が増えたことなどが要因で、地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」の目標達成に向けた排出量削減が一向に進んでいないことを示した。世界に異常気象を起こしているとされる気候変動の加速が懸念される。
 国ごとのCO2排出量では、排出量最大の中国が前年比2.5%増えて2018年の排出量は95億トンもあった。米国やインドもそれぞれ前年比3.1%、4.8%増えた。これら3国で排出量増加分の85%という大きな割合を占めた。しかし、欧州全体では前年比1.3%減少した。こうした国別の排出量増減実態は、世界の排出量を削減するためには、排出量が増えた国が率先して排出量削減対策を進めることが極めて重要であることを示している。
 ◆世界の二酸化炭素(CO2)排出量
  BPの統計ベース
  石油・ガス・石炭の消費量を国際標準的な換算率で二酸化炭素排出量に換算
  化石燃料以外に由来する二酸化炭素や他の温室効果ガスは反映されていない
  従って各国が公表している値とは合致しない
 2017年
 順位 国名   百万トン  1013年
 1  中国    9,232.58  90.3億トン
 2  米国    5,087.67  51.0億トン
 3  インド   2,344.24  18.5億トン
 4  ロシア   1,525.34  15.3億トン
 5  日本    1,176.62  12.3億トン
 6  ドイツ    763.85  7.6億トン
 7  韓国      679.67  5.7億トン
 8  イラン    633.65  5.5億トン
 9  サウジアラビア594.71  4.7億トン
 10 カナダ    559.98  5.4億トン

 朝から晴れた。気温は最高気温14℃ほどと高くはない。昨日よりは風が弱いので、畑の雑草とり・・。
 散歩道沿いの”ヒサカキ”。塀からはみ出して花がさいている。”ヒサカキ”は雌雄異株、この花は雄花。でも雄花・雌花だけを付ける雄株・雌株だけでなく両性花の株もあると言う。
 開花時期は、3月~4月で、枝の下側に短くぶら下がる様に咲く。雄花には雄しべ、雌花には雌しべだけが見える。花の大きさは数mm、雌花が雄花より気持ち小さいかな。花の形は、白っぽいクリーム色で壺状。強い芳香が漂ってくる。
 「榊:サカキ」が手に入らない関東地方以北では、墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串などに、サカキ代替で使われることがある。これより、名(ヒサカキ)の由来に、「榊に非ず」から「非さかき」説、サカキより小振りから「姫サカキ」説がある。
 ヒサカキ(姫榊)
 学名:Eurya japonica
 ツバキ科ヒサカキ属
 雌雄異株(常緑小高木)
 開花時期は3月~4月
 白い小さな花が葉腋に付ける
 5弁花で花径は数mm
 雄花は鐘形で、雌しべは退化して見えない
 雌花は杯形、雌しべのみで花柱は3裂してる
 果実も径数mm程で、秋に黒紫色に熟す


日本が「悪い方向に向かっている分野」は「外交」で37%と最も多かった

2019-04-06 | 世相
 内閣府は、社会意識に関する世論調査結果を発表した(4月5日)。調査は1月24日から2月10日に全国の18歳以上の1万人を対象に面接方式で実施、5,439人が回答した(回収率54.4%)。
 日本が「悪い方向に向かっている分野」(複数回答)として
  「外交」で37.5%、最も多かった
   前回調査(2018年4月)より12.6ポイント増えた
   日韓関係の悪化やロシアとの北方領土交渉の行方が不透明なことが影響したとみられる
  「国の財政」と答えたのも37.5%、2.2ポイント増
  「防衛」の29%、前回の30.3%より微減
  「景気」の26.5%、前回から6ポイント増えた
 良い方向に向かっている分野(複数回答)では
  「医療・福祉」は31.9%
  「防災」が21.1%、前回より3.2ポイント増、前回5位から2位に上昇
 現在の世相を「暗いイメージではどれがあてはまるか」(複数回答)
  「無責任の風潮が強い」44.8%、前回より5.0ポイント増
  「自分本位」39.1%
  「ゆとりがない」31.2%
 国の政策に国民の意見が反映さtれているかどうか
  「あまり反映されていない」
  「ほどんど反映されていない」両者の合計で69.2%、前回より2.8%ポイント増

 朝からとても風が強い。天気が晴れて良いが畑に行ったら土埃が酷かった。
 玄関横のお庭に、”フッキソウ”の花が咲いている。お庭の前はブロックの塀で、塀は風除けとなっている。通りからは隠れて見えない。
 茎頂に穂状花序の雄花、雌花が付く。雄花・雌花ともに白色で花弁が無く、雄花は茶色の太い4本の雄蕊を持ち、雌花は2本の花柱を持った子房がある。雄花は花序の先に沢山で、雌花はその下に付く。多数の葉が茎にラセン状に付き、荒い鋸歯を持つ光沢のある革質の葉で、密に互生して輪生に近く見える着き方である。
 名(フッキソウ:富貴草)の由来は、青葉が絶えない常緑性から、その姿を繁栄に擬えたとされる。別名も縁起が良い、キッショウソウ(吉祥草)、キチジソウ(吉事草)。
 因みに、ツゲ科フッキソウ属は東アジアと北アメリカに5種が分布する匍匐性の常緑の小低木である。”草”のように見えるが、地下茎が横に這って繁茂する小低木である・・驚いた。
 フッキソウ(富貴草)
 別名:吉祥草(きっしょうそう)、吉事草(きちじそう)。
 ツゲ科フッキソウ属
 常緑小低木
 学名:Pachysandra terminalis
 原産地は日本、中国
 開花時期は4月~5月


結晶シリコン型の太陽電池の変換効率、酸化チタンで向上

2019-04-05 | 科学・技術
 名古屋大学宇佐美徳隆教授と山本剛久教授らは、住宅やメガソーラーなどで普及する結晶シリコン型の太陽電池の性能を高める技術を開発した。基板表面を酸化チタンの薄膜などで覆い、電子などを効率よく取り出せるようにした。
 結晶シリコン基板を硝酸に浸すなどして、表面に2~3ナノ(ナノは10億分の1)メートルの2種類の薄膜を作った後、加熱して両者をなじませて太陽電池にする。数センチメートル角の小型の太陽電池を試作し、光をあてて結晶シリコンで生じた電子や電子の抜け穴(正孔)が消えるまでの時間を調べた。消えにくいほど変換効率は高まるが、それにかかる時間は従来の約10倍に伸びた。結晶シリコン型の変換効率は最高で約26.6%、一般には18%前後といわれる。
 宇佐美教授は「新技術を使えば28%の変換効率を実現できそうだ」と言う。2019年度中に大型の太陽電池を試作し、性能を詳しく解析する。
 ◆太陽電池の種類
 シリコン系 結晶系(単結晶、多結晶)
       薄膜系(アモルファス、多結合)
 化合物系  多元系 CIS系、CIGS系
       Ⅲ-Ⅴ族 GaAs系
       Ⅱ-Ⅵ属 CdTe系
 有機系       色素増感
           有機薄膜

 今日の天気は晴れ。気温は高く、最高気温20℃とか。でも、明日から少し寒くなる・・らしい。
 ”ユキヤナギ”の花が満開だ。開花がまだか・まだかと思っていたら急に咲いた。”咲いた”といえば、今日(4月5日)仙台の桜(標本木)も咲いた。
 ”ユキヤナギ”の花は白い小さな花の集合で、名の如く雪が降り積もった様見える。中国名でも”噴雪花”。
 名(ユキヤナギ:雪柳)の由来は、柳(やなぎ)の様な葉と枝(枝垂れ)に雪の様な白い花を咲かせるからと言う。名にヤナギと付くがヤナギ(ヤナギ科ヤナギ属)の仲間ではない。柳の様な葉は細長い披針形(ひしんけい)で、別名に小米花(こごめばな)や小米柳花(こごめやなぎ)があり、この花の特徴を表している。
 ユキヤナギ(雪柳)
 別名:小米花(こごめばな)、小米柳花(こごめやなぎ)
 バラ科シモツケ属
 落葉低木、丈は1m~2m
 日本原産、中国原産説もある
 開花時期は3月~5月
 花は径7mm位と小さい
 花色は白
 ピンク色の蕾の”紅花雪柳(フジノピンク)”がある
  園芸品種、雪柳の赤花品種
  蕾は綺麗なピンク、花は薄桃色の白
 若葉が黄金色の”黄金ユキヤナギ”がある


小学校1年生のなりたい職業、男子「スポーツ選手」、女子「ケーキ屋・パン屋」

2019-04-04 | 受験・学校
 ランドセル素材などの化学メーカーの株式会社クラレは、この春に小学1年生となる子どもとその親を対象にアンケートを実施し、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査した。調査は、クラリーノ製ランドセルを購入した方で、2018年5月~2019年1月のインターネット回答分から有効回答を抽出した。有効回答は、子ども4,000名(男女各2,000名)、その親4,000名。
 将来就きたい職業・小学1年生男子
 1位 スポーツ選手 20.1%
 2位 警察官    14.2%
 3位 運転士・運転手 8.8%
 4位 消防・レスキュー隊 8.3%
 5位 研究者    5.7%
 将来就きたい職業・小学1年生女子
 1位 ケーキ屋・パン屋 26.7%
 2位 芸能人・歌手・モデル 9.0%
 3位 花屋       6.2%
 4位 看護婦      5.6%
 5位 保育士      5.0%
 男の子の親の「就かせたい職業」
 1位 公務員    18.0%
 2位 スポーツ選手 9.5%
 3位 会社員    8.9%
 4位 医師     7.0%
 5位 警察官    6.0%
 女の子の親の「就かせたい職業」
 1位 看護師    18.9%
 2位 公務員    12.4%
 3位 薬剤師    8.7%
 4位 医師     7.5%
 5位 会社員    6.0%

 天気は晴れ。朝は少し寒かった、日が昇ると暖かくなってきた。
 マンション前のアポローチに”ローズマリー”が植えられおり、淡青紫色の花が咲いている。”ローズマリー”には、半匍匐(ほふく)性・と立ち性種があり、この木は匍匐性種かな。
 シソ科の常緑性低木で、瑞々しい細長い葉が特徴である。葉には芳香がある。消臭効果や抗菌作用などもあるので生葉・乾燥葉とも香辛料などとして用いられ、料理では肉の匂い消しなどに使われる。
 ローズマリー(Rosemary)
 別名:迷迭香(まんねんろう)
    万年朗(まんねんろう):葉っぱが冬も緑色だから
 シソ科ロスマリヌス属
 常緑性低木
 原産地は地中海沿岸
 花は年に数度咲くので何時も咲いている感がある
 花は1cm程の大きさで、枝の先端に付く
 ポピュラーな花色は青紫色だが、濃紫・ピンク・白などがある


早期認知機能の低下を評価する血液バイオマーカーを発見

2019-04-03 | 医学
 筑波大学医学医療系の内田和彦准教授、(株)MCBIの鈴木秀昭研究員らの研究グループは、3つのタンパク質が早期の認知機能低下を評価するバイオマーカーとして有効であることを発見した。
 軽度認知障害(MCI)は、アルツハイマー病(AD:Alzheimer's disease)など認知症の前駆状態で、物忘れは目立つものの、日常生活に支障はない。MCIの40%が4年後にアルツハイマー病などの認知症を発症するとされている。
 ADの発症原因は、アミロイドβタンパク質(Aβ)が脳内に蓄積しはじめ、脳から血液やリンパ液へのAβの排出を示す「Aβクリアランス」の能力が低下することだと考えられている。Aβクリアランスに、アポリポタンパク質(ApoA-I)、トランスサイレチン(TTR)、補体タンパク質(C3)・・という3つのタンパク質の量の低下が関与している。
 今回の研究で、この3つのタンパク質を血液バイオマーカーとして用い、その臨床有用性を検討したところ、軽度認知障害(MCI)における認知機能低下および脳イメージングの変化と一致することが判明した。
 研究では、273名を対象に血清中のApoA~I、TTR、C3およびコレステロール量を測定し、そのうちMCIおよびADと診断された63名の被験者を対象にMRIおよびSPECT脳画像を検査した。SPECTとは「単一光子放射断層撮影」のことで、脳と特定領域の血流が分かることから、臨床診断の補助として診療に使われている。
 これより、ApoA~I、TTR、C3の比は、認知機能健常者とMCIとの間で有意差がみられ、これらを組み合わせたときの判別精度は約90%上になる。MRI検査による海馬の萎縮は、ApoA~Iおよびコレステロール(HDL)の量の低下と一致した。SPECT検査による脳血流量の減少は、C3、ApoA~I、HDLおよび総コレステロール量と相関した。さらに、ADの患者の剖検脳を調べ、C3タンパク質の有意な変化を明らかにした。
 このことから、これらのタンパク質が認知機能低下を評価する上で、有効なバイオマーカーとなることが明らかとなった。  今後、研究グループは、より多くの症例を用いた臨床研究を行うとともに、運動などの予防介入による効果と血液バイオマーカーの関連性について研究を進める予定。
 ◆認知症の患者
 世界の認知症の患者数は2015年時点で4,680万人。有効な対策をしないと20年ごとに倍増し、2030年には7,470万人、2050年には1億3,150万人に増えると予測されている。
 認知症の60~80%はアルツハイマー型認知症(AD)である。米国に本部があるアルツハイマー病協会(Alzheimer's Association)の2018年度の報告書によると、米国では2017年時点で1,600万人の家族・介護者が認知症のケアに180億時間を割いており、そのコストは2兆5,000億円(2,320億ドル)に上る。
 アルツハイマー病(AD:Alzheimer's disease)とは、脳が萎縮していく病気である。特徴は認知障害がゆっくりと進行すること。脳内で神経細胞に毒性をもたらすアミロイドβタンパク質(Aβ)の産生と蓄積が発症に関わっている。Aβは発症から20年以上前から脳内に蓄積しはじめる。
 最近の研究で、認知症は中年期以降の生活習慣の改善により予防できることが分かってきた。症状が出る前の段階での介入・治療が重要で、そのためにAβの蓄積を知るための「バイオマーカー」が必要となる。

 天気は朝から晴れ。気温は上がらず、2月下旬の気温とか。
 散歩道沿いにある”ボケ”、花が咲き出した。小さな赤い球の蕾も多く、花も蕾も綺麗だ。
 名(ボケ:木瓜)の由来は、木になる瓜だから木瓜(もけ、ぼっくわ)で、これが転訛して”ボケ”となったと言う。本草和名(ほんぞうわみょう、日本現存最古の薬物辞典、延喜年間(901年-923年)に編纂)では、”もけ”と収録されている。
 花色は基本的に紅・淡紅で、白や白と紅の斑などがある。花色や由来・季節などによって色々な名で呼ばれる。
  唐木瓜:ぼけ(木瓜)の異名。中国から渡来したから
  緋木瓜:花色が緋色から
  寒木瓜:冬(11月)に咲くボケ
  淀木瓜:真紅で小輪
  白木瓜:花色が白色
  更紗木瓜:花色が紅地に白
  広東木瓜:淡紅色で大輪
  長春木瓜:四季咲き
 ボケ(木瓜)
 別名:放春花(春を呼ぶ花)
 バラ科ボケ属
 落葉低木(樹高は1m~2m)
 中国原産、平安時代に渡来
 開花時期は3月~4月
 花の径は3cm前後、花色は紅・淡紅、白、白と紅の斑など



コノテガシワの雄花・雌花

2019-04-01 | 園芸
 今日の11時半過ぎに新元号が発表された。
  令和(れいわ)
 出典は、万葉集の「梅花の歌三十二首」 の序文から
 「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」。
 首相は談話で、「令和」という元号に込めた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と述べた。『万葉集』を典拠にした理由について、「1200年余り前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります」と説明。「悠久の歴史と四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代に引き継いでいく」と語った。
 大切に使わせていただきます。

 朝は曇り、9時過ぎに小雨、昼頃に晴れ。
 ”コノテガシワ”に目立たない淡紫緑~白緑色の花が咲いている。花を見る、雌雄同株なので、雌花・雄花とも葉の先端に付く。雄花が多いのかな。
 秋には、径1.5cm程の実が付く。実は所々が飛び出した金平糖の様である。
 名(コノテガシワ:児の手柏)の由来は、枝振りが団扇を縦にした様子を子供の掌(てのひら)を広げた形に見立てたことによる。葉は表裏を区別できず、この事から「うまく見極められない、どちらとも決めれないこと」を”児の手柏の二面(ふたおもて)”などと使われる。現在流通しているのはほとんど園芸品種のセンジュ(千手)との事で、この名も沢山の手を広げた様な枝葉の表現である。因みに、種子は漢方で滋養強壮に使われると言う(・・伝聞です!!)。
 コノテガシワ(児の手柏)
 別名:千手(センジュ)
 ヒノキ科コノテガシワ属
 中国原産、江戸中頃に渡来
 樹高は5~10m、常緑小高木
 雌雄同株、雌花・雄花とも葉の先端に付く
 開花時期は3月~5月
 実は2cm前後の灰緑色をした数個の角のある球果、秋に褐色となり割れる


 上と下が雌花、真ん中が雄花