進め!Gucchan号!

愛艇NEO-Gucchan号を手放して、奈良県へ単身移り住みました。和歌山県の海と琵琶湖水系が新しいフィールドです。

祭り終了か? 海の気まぐれに翻弄されながら…

2017年03月13日 | NEO390 釣行記

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前回記事で行くぞ宣言したぐっちゃん。

3月12日日曜日、行ってまいりました。

今回も相棒I君が一緒です。

前回釣行時にFacebookに釣果をアップしたところ、

以前ヒラマサを送った叔父から

「寒ブリ食いたい」

とのリクエスト。

既報の通り、その日はワラサ祭りが広範囲で開催され、

釣れ過ぎ警報が出そうな勢いでした。

その後もワラサフィーバーは継続していて、平日のジギング船もけっこうな釣果をあげています。

「OK、釣れたら送りますよ」

まあ、今の海況なら余裕でしょって感じで軽く約束。

 

この日はぐっちゃんのワラサ祭り開催中との情報発信が効いたのか、

外房オールスターズと言わんばかりのボーター大集合。

 

NEOカワノさん、NEOタダノさんに加え、NEO390が一艘、NEO374が一艘、

NEO-Gucchan号を含めNEOだけで5艘です。

ワラサ祭り継続情報に朝一短時間勝負を挑むビル・ジャックさん、

アルミボート夫妻にステキチさんにJBB280さん、

松風丸さんにKENマリーン2艘、

SRV20さんにマーキュリーボートの大型FRP2艘、

ケンタレさんにsaiさんとpotaさん、たーさん&ミーサン、

さらにトラック運搬のJCMさんのインフレータブル勢。

potaさんはパーフェクター16をお持ちですが、今回はsaiさんのクルーとして参戦です。

これ以上は駐車場がありませーんというくらいの混みようです。

そして恐ろしいことに、ほとんどの方がジギングタックルで勝負。

ぐっちゃん大汗

ちょっと皆さんを煽りすぎたかな?

 

そしてここでとんでもない事態が…。

I君が沖を見ながら、

「あの船、巻き網漁船ですね」

なぬ?

情報ではワラサ大漁接岸で巻き網漁が行われ、

外房で数10トンものワラサが水揚げされたとか…。

実は1月にもワラサが接岸した時に巻き網漁が行われ、

一瞬にしてワラサが全くいなくなったことがあったんです。

「これはやばい!おいら嘘つきになっちゃうかも…」

 

予報では朝は北寄りの風、時間とともに風が納まり昼ころには凪になるはず。

出航場所はボートで大渋滞しているので、

AM5:45、先陣を切って出航です。

 

ジギングポイントに到着したころにちょうど日の出というタイミング。

湾奥でもけっこううねりがありました。

沖に出ると、北風が強く東から波が来るという変な海況。

しかも潮は西から東へバカッ早です。

潮流と風がぶつかっておかしな波が立っているんですね。

予想よりも海況が悪いです。

しかも、寒い!今年最高の寒さです。

原因は海水温が低く風が冷たいため。

体感気温は相当低い感じです。

とにかくベイトを探してうろうろします。

前週魚群だらけだった水深50m余りのラインを探しますが、

全く反応がりません。

本格的に冷や汗が出ます。

「いなくなっちゃったかも…」

見事に魚探は無反応。

仕方ないので水深60m~70mの実績ポイントを探ります。

ここも無反応。

ジギングポイントに戻り水深30~40mのラインを見てみても、

根についている魚の反応がわずかにある程度でした。

 

仕方ないので薄い中でわずかに出る反応に期待してジギング開始。

ダメです。

全然アタリがありません。

しかも、とんでもなく寒いです。

だんだん風も波も強くなってきて、安定感のあるNEOがかなり横に振られます。

我々に少し遅れて、

ステキチさん、

ビル・ジャックさん、

たーさん&ミーサンが登場。

写真はありませんがNEOタダノさん、NEOカワノさん、

このポイントはお初のJBB280さんも登場。

皆さんジギングで頑張りますが、あまりの反応の無さにすぐに心が折れたのか、

少ししたら周りには誰もいなくなりました。

ステキチさん大苦戦のブログ記事はこちらから。

 

このころになるとぐっちゃんとI君もかなり参ってきました。

とにかく寒いんです。

足と手の先の感覚がほとんどありません。

ジギングするにも手の感覚がないので、

我々にしては超珍しい、開始1時間半での心折れ。

一旦帰航して、暖まってから再出発しようということになりました。

きっとその頃には風も弱まっているでしょう。

 

AM8:00~10:00までの間、出航場所でカップ麺を食べたり、

出航準備をしているsaiさんやpotaさんと談笑。

ビル・ジャックさんは当初の予定通りAM8:00過ぎに帰航し、無念の帰宅です。

実はこの日は大潮で干潮はAM11:00頃。

AM10:00~PM1:00くらいはスロープ周辺が浅くなり、

トレーラブルボートを揚げることができなくなります。

アルミボート夫妻やNEOタダノさんは惨敗で帰航となりました。

ステキチさんも早めに諦めたようです。

前日から頑張ったNEOカワノさんも早上がりしたようです。彼らは早め撤退組。

ぐっちゃんとI君はAM10:00に再出航ですから、

この段階でPM2:00近くまで頑張ることが決定ですね。

 

今度は西のポイントに行ってみました。

天気予報がはずれて一向に風が弱くなりません。

状況は最初のポイントとあまり変わりません。

水温は14℃台と低めです。ぐっちゃんの水温表示は眉唾ですけどね。

水深30m、40m、50m、60mと反応を探します。

水深63mまで来た時に、

ようやく薄めの反応が継続的に出るようになりました。

このパターンは爆釣こそありませんが、青物を拾い釣りするのには悪くない反応です。

ただ、ほぼ潮止まりなので、なかなか当たりません。

それでも、反応が続けば頑張れます。

風は相変わらず強いですが、日差しが強く朝ほど寒くなくなりました。

 

潮流が速く、風で潮流と反対にボートが流されるので、

ジグを思いっきり潮上に投げて、水深60m余に着底するころにはちょうどボートの真下にジグが来る感じです。

それからしゃくるのですが、

潮の流れが速いために途中でもう一度フォールするというような横着な釣りができません。

かなり効率の悪い釣りですが仕方ありません。

 

AM11:30頃、フォール中にジグが沈むのが止まりました。

ボトムまではまだ10mほど残っているはずです。

半信半疑で聞きアワセをすると、生命反応が…、

「ググンッ」

「おお、当たった!」

なんとフォール中に食い上げのアタリでした。

「おっ、来ましたか?」

「魚であることは間違いないけど…、

 ・・・・・・引かねー」

緩めのステラSWのドラグが全然鳴りません。

なんとなく犯人はわかりました。最近経験した感覚です。

慎重に巻いてネットに収めたのは、

サワラでした。

食い上げのアタリに気付いてうまくアワセを入れられたのが良かったようで、

サワラカッターと言われる鋭い歯にアシストフックやラインが当たらないように、

うまーくかかっていてくれました。

本命ではありませんが美味い魚ゲットでボウズ回避です。

 

続いて次の流しで、

「ココンッ」

という感じの鋭いアタリ。

今度もぐっちゃんに来ました。

がっちりアワセを入れてフッキング。

でも、泳ぎません。

重いのですが全然暴れないんです。

「なんだこれ?青物でも、真鯛でもなさそう」

「変ですね~。魚ですか、ホントに?」

なんてやり取りをしていたら、澄んだ水中に銀色のきれいな魚体が見えました。

「あ、青物だ」

こんなに引かない青物って…、って思っていたら、

ここから一気に魚が変わったようにドラグが鳴ります。

「ジ、ジジジジジジッー」

「な、なんだ?こいつ、ようやく釣られたことに気付きやがった!」

「おお、走りますね~、あっ、スレみたいですよ」

そうなんです。

2本のアシストフックが目の辺りと口の横の外側に引っかかった、

微妙なスレかかりだったのです。

それゆえに魚の反応が鈍かったのですが、走り出したら半端ない。

「あんまり強引にやるとフックアウトしちゃいますよ」

「OK、慎重にね」

少し苦労しましたが、なんとかI君にランディングしてもらいました。

ようやく本命のメタボワラサゲットです。

これで叔父への約束が果たせます。

 

2本獲って余裕のぐっちゃんは、

エラや内臓を取り除いて贈り物仕様にするため作業開始。

同時にI君へのエールも忘れません。

「割といい反応が続いているよ~、頑張れ~」

「またこのパターンですか~」

「実力、実力♪」

そんなやり取りをしていると、

「あっ、食ったぁ!」

ようやくI君にもヒットです。

しっかり合わせてフッキング。ファイト開始。

I君のロッドは柔らかめなので、少し時間をかけてやり取りをします。

ジジジ…とドラグが出た後、ガシッと固まってしまい動かなくなりました。

「あ、あれ?ここ水深60m以上ですよね。まだ底まで行ってないはずなんだけど」

「潮の流れが速いからね。意外にラインが出ていたんじゃない?」

「そんなことないですよ。でも、どう見ても根がかりみたい。根に巻かれちゃったかな?」

根に潜るなんて大きめのヒラマサなんでしょうか?

仕方なくラインのテンションを緩めて様子を見るI君。

しばらくして、

「あ、動き出した」

「ジジジジジジジジジ―――――ッ」

「え、えーっ」

先ほどとは違う強引な引き。

懸命にやり取りをするI君。

そして、

「あれっ?」

「どうした?ばらしたか?」

「いや、一気に軽くなったんですけど…、まだなんかついています」

「変わり身の術?海藻のカジメがついているとか??」

「さあ…、生命反応がないんですよ、けっこう重さはあるんですが…」

そんなやり取りの中、上がってきたのは、

「あ、ワラサじゃん」

「でも泳いでいない」

こ、これは…、

なんと、サメに食いつかれて絶命したワラサでした。

根がかりっぽく感じたのも、強烈なドラグ音も、巨大ザメの仕業だったようです。

このワラサ、ほとんどブリと言っても過言ではないナイスサイズですよ。

いやー、さすがI君、やってくれますね。

ワラサだけではなくサメの引きも味わうとは…。

しかしこの歯型から推測するに、犯人のサメは2mか3mか…、とにかくでかそうです。

 

この後も一向に風が弱まる気配はなく、

どんどん波が高くなってきました。

わかりづらいでしょうが鳥山です。

あちこちで小さな鳥山ができるのですが、長続きせずにばらけるという繰り返し。

おそらくあの下にはサワラがいるのでしょうね。

海の様子を見ると、白波が立っています。ゴムボートだったらびしょ濡れでしょう。

実はNEOでも、けっこう濡れました。

風が強く海況が悪いので、もう一度ジギングポイントに行こうかとも思ったのですが、

ここで諦めてストップフィッシングとしました。

 

西のポイントから出航場所に戻る際の画像です。

NEOと言えど大量の飛沫を浴びるほどの波でした。

なかなか動きのある写真が撮れました(笑)

帰りは10km/hくらいしか出せませんでしたよ。

 

PM2:00少し前に沖上がり。

朝イチで記録した最高速は39km/h。

波があって長く全開できない海況で2名乗船ですから、まずまずの速度が出ました。

スタビライザーの効果で、若干滑走までが早くなりましたね。

最高速に対する効果はよくわかりません。

I君がバウにいるときに航行すると、けっこう波に頭を突っ込んでいました。

スタビライザーのおかげで前にゲストが乗るとバウヘビーになるのかもしれません。

 

とにかく、今回も公約を果たして魚を叔父に送ることができました。

I君は笑い話付きのサメファイトを体験しましたし、

もともと釣れてもリリースすると言っていたので悔いはないでしょう。

ジギングでワラサ祭りを期待した方はほぼ全滅でしたが、

なんとかメンツが保てて良かったです。

 

次回も実はリクエストがあるんですが…、さてどうなりますか?

それではまた おやすみなさい

 

 

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コメント (24)
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