進め!Gucchan号!

愛艇NEO-Gucchan号を手放して、奈良県へ単身移り住みました。和歌山県の海と琵琶湖水系が新しいフィールドです。

荒れ予報、強硬釣行with KenKen

2017年04月03日 | NEO390 釣行記

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3月30日は次女の16歳の誕生日でした。

初代Gucchan号の進水式で一緒にボートに乗ったのが、もう5年前なんですね。

早いものです。

 

今週末、天気予報は二転三転しました。

はじめは日曜日は雨予報で、ボート釣りは無理かと思われましたが、

雨は土曜日に前倒しになり、穏やかな釣り日和?という予報に。

その後徐々に波風が強い予報への変わってきて、

最終的に出せるけど釣り辛いだろうなーというギリギリレベルの予報に落ち着きました。

 

普段は外房のジギング船の常連で、時には玄海灘まで遠征してしまう釣り仲間のKen君から、

「NEOに乗りたい!」

という申し入れ。

Ken君は自身もゴムボートオーナーですが、

体力不足+腰痛持ちにつき2014年から数えてまだ数回しか出航していません。

KenKen号と一緒に出航した過去記事はこちら

どうやらKen君はトレーラブル艇を狙っているようです。

まずはNEO-Gucchan号でトレーラブルボートを体験してもらいましょう。

ちなみにKen君は昨年末から絶好調で、連勝記録更新中です。

 

4月2日日曜日、AM3:00に自宅を出発。

現地着はAM4:30少し過ぎたころでした。

既に東の空は少し明るくなりだしています。日の出はAM5:25です。

ずいぶん早くなりましたね。

 

NEOカワノさん、たーさん&ミーサンは既に準備完了。

ステキチさんは準備中。

カワノさんのお友達?のNEO374艇がもう一艘。

その他にはコンソールがあるFRP+ゴムのリブ艇も参戦。

さすがに予報が悪いせいかゴムボートは最強仕様のたーさん艇とリブ艇のみ。

ちょっと気楽に出航というわけにはいかない天気ですから~。

 

AM5:30、日の出時刻とほぼ同時刻に出航です。

海はごらんの通りちょっと複雑な波があります。

風は北東でかなり強め。5~6m/sかそれ以上か…。

沖に行くにしたがって大きく間隔の狭いうねりが出てきました。

これはけっこう厳しくなるか?

ここでKen君が突然、

「アネロン飲み忘れてました。今から飲みます」

と申告。

確かに乗り物酔い止めがないと船酔いしそうな波とうねりです。

 

まずは定番ジギングポイントに行きました。

水深30mの根から50mくらいまでの掛け下がりを狙ってみます。

Ken君はバウに立ってのさすがのしゃくり。

強いしゃくり、スローなしゃくり、ハイピッチな細かいしゃくり…、うん、参考になります。

ぐっちゃんもジグを投入。

わずか2投目で、

「コツンッ」

というアタリ。

「お、あたった!」

「え、もうですか?」

「いや、でも全然引かない。これは根魚っぽいな。」

「マハタだったらいいですけどね~」

なんてやり取りの後に上がってきたのは、

目ん玉飛び出したカサゴちゃん。

とりあえず生簀に放り込んでおきました。

 

水温は17度と高めです。

何が釣れてもおかしくない水温ですね。

 

ただ、このラインはベイト反応がやや薄く、早々に移動です。

この日は干潮が14:00頃で、1日のうちこの時間帯が最も潮が低くなります。

浅くなりすぎるとスロープが使えなくなるので、この日は11:00がタイムリミット。

ベイトが薄いエリアはさっさと見切りをつけて、ベイトを探し回ります。

 

次のポイントは水深60m。

ベイト反応は、

ごらんの通り。

濃すぎず薄すぎず、一番青物が期待できるベイト反応です。

が、全くアタリが出ません。

次に移動したのが80mライン。

ここは60mライン以上にベイト反応が豊富でした。

が、潮流がバカッ速い!

風が北東から南西、潮流は南西から北東、相反します。

風は体感で10m近く吹いていますが、

潮流に負けてボートは西から東に2~3km/hで流されます。

そして投げ入れたジグは、ボートよりもさらに早く西から東に流されて、

あっという間にラインが斜めになってしまいます。

思いっきり潮流の上流側にジグを投げ入れても、着底の時にはボートの真下を通り過ぎています。

これはしんどいパターンです。

途中までしゃくって落とし直すことはほとんどできません。

一度海水面までジグを巻き上げて、再び潮上に向かって投げ込む必要があります。

潮がジグに当たって、150gのジグが300gぐらいに感じます。

この感覚は悪くはないのですが、釣れなければとんでもなく疲れが溜まるんです。

 

そして、

御覧のような波。NEOじゃなかったら退散レベルです。

さらに写真からはわかりにくいですが、3mはあるだろう大きなうねり。

ポイントに入れなおすときは東から西へ操船しますから、うねりに乗る形になるのですが、

まるでジェットコースターです。

うねりに乗り上げると操船がままならなくなり、ちょっと危険です。

少し沖から岸寄りに向かって操船すると、

今度は波がもろに船首に当たって、

乾舷の高いNEOのバウを乗り越えて海水が大量に入ってきます。

自動排水なのですが、排水よりも入り込む海水の方が多くて、一時期水船みたいになりました。

移動中はKen君にスターンの方に移動してもらうことに。

と、スターンに座り込んでいたKen君から信じられない一言が…。

「ぐっちゃん、俺、船酔いしちゃいました…」

な、なんですと!

大荒れの玄海灘に乗り込んで、ヒラマサとワラサとクロマグロを釣り上げるような男です。

まさかまさかのKen君ダウン。

この時点で時間はまだAM7:00でした。

「一度戻って休むか?」

「いや、時間がもったいないんでこのままで…」

そんなやり取りの後、なんとこの格好でKen君、2時間以上動かなくなりました。

 

この日のプランとしては、最後に西に移動して別のポイントをと思っていました。

ただ、西への移動は行きは大丈夫でも、戻ってくるときはびしょ濡れ必至です。

まして、スターンで座り込んで動かなくなってしまったKen君。

西まで大移動するのは冒険です。

結局少し波のマシな60mラインに戻って、ぐっちゃん一人でジギングを続けました。

 

細かい移動を繰り返しベイト反応のあるところでしゃくり続けますが、

ぜんぜん釣れません。

時間はもうAM9:30。Ken君が座り込んでしまってから2時間半経過。

この日のタイムリミットはAM10:30と思っていましたから、

もう1時間しかありません。

ここでようやくKen君が起きだして、何とかジギングを再開しました。

しかし、ベイト反応は相変わらずすごいのに、アタリは皆無。

海は相変わらず荒れています。

時間とともに風が弱まる予報でしたが、AM10:00になっても風は納まりません。

 

Ken君は朝の1時間ちょっとと、目覚めてからの30分しか釣りをしていません。

最後の賭けで、トップでもジギングでもヒラマサの実績があるポイントを攻めましたが、

最後までアタリが無くジ・エンド。

AM11:00少し前に沖上がりしました。

ハンディGPSは出航後すぐにスタートボタンを押したのですが、

ボートの揺れでストップボタンが反応してしまったらしく、

AM9:00に再スタートさせました。

つまり、上の時間よりは3時間ほど長く沖にいました。

距離も写真の数字の3倍くらいは移動しましたね。

最高速度は最後の最後に岸寄りで記録したもので、この日の波では速度はあまり出せませんでした。

 

ところで修理した船外機ですが、とても順調でした。

当たり前ですが警告音は一度も鳴りませんでしたし、

インペラー交換の成果か冷却水の排出もばっちりでしたよ。

 

Ken君とのタンデムなら何本釣れちゃうんだろうくらいに思ってやってきましたが、

まさかの準ボウズでした(朝イチのカサゴが唯一の魚です)

エースのKen君は実釣時間2時間弱の何とも悲しい結果になってしまいました。

結果論ですが、一番ベイト反応が強く出ていた80mラインを、

潮流と波に負けて早々に諦めたのが敗因だったのかもしれません。

遊漁船はワラサフィーバーが続いていたようなので、

ポイントを探して動き回れる海況ではなかったことが全てでしたね。

 

Ken君は終わり間際にもまた少し気持ち悪くなったそうです。

この日は体調も良くなかったかもしれません。

アネロンを飲むのも遅すぎました。

おそらく、アネロンを飲んだ時点ではもうかなり酔っていたのではと思われます。

さすがのアネロンも酔った後に飲んでは効果半減です。

本人曰く、船酔いは10年ぶりくらいだそうです。

Ken君のNEOデビューは散々になってしまいましたが、

NEOの良さは実感してくれたと思います。

特に準備と片付けの簡単さは、ゴムボート経験があるだけに感動物だったはず。

次回はきっちりリベンジしてくれるはずです。

 

Ken君、これに懲りずまたNEO-Gucchan号に乗ってくださいね。

それではまた おやすみなさい

 

 


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コメント (14)
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