皆さんお気づきと思いますが、このブログは3つの部分でできています。
1 生徒と学園の様子を紹介
2 漁業や水産を紹介するミニ・コラム
3 園長のつぶやき
生徒の保護者の方や、卒業生などは、冒頭の1だけで良いようにしてあります。
水産について興味ある方は2も見てください。
そして、漁師になりたい人、学園への進学を考えている人は3をご覧ください。
全部を読むと長くなるので、好きな部分をチョイス!親切なブログだぁ。
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さて、実習船やいづはカツオ漁場のマリアナ海域に移動中です。
学園の生徒はハネ(釣り竿)の準備をしているようですね!
お待ちかね、明日から操業です!
来週のブログでは、カツオを釣り上げているのをご紹介できると思います。なぶらが早くみつかるかなぁ。
専攻科生の主直日誌を紹介します。
【11月30日 主直日誌】
今日は明日からの操業に備えて漁具の準備をしました。やっと操業が始まるので、出来れば満船で焼津に帰りたいと思います。本科生の時から数えると7航海目となりますが、毎航海操業実習はとても楽しみです。私は将来遠洋カツオ一本釣り船に就職したいと考えているので、少しでも多くのことを学び、より多くの技術を身に付け、就職した時に即戦力となれるようになりたいと思います。
昨日餌積みを行い、今日から活餌管理が始まりました。カツオ一本釣り船にとって活餌管理はとても重要で、死んだイワシではカツオは釣れないので、少しでも多く活きたイワシを漁場へ持って行けるように、漁倉の掃除など丁寧に行いたいと思います。
今日で出港して5日目になりますが、今航はとても短くもう4分の1近くの航海が終わってしまったと思うと、とても早く感じます。操業日数も10日間しか予定されていないので、短い時間で多くのことを学ぶことが出来るように、積極的に動きたいと思います。また、三級海技士の受験前の最後の長期航海となるので時間を大切にして、試験に合格することが出来るように頑張りたいと思います。
先生の報告書から
・専攻科生空き時間に自習する生徒が見られ、徐々に三級海技士受験に向け頑張ろうとする様子がうかがえる。
・本日操業準備を行った。船内の雰囲気が操業モードに変わりつつある。
なお「主直日誌」については25日のブログをご参照ください。
【マリアナ諸島海域】
場所は日本とオーストラリアの中間です。グアム島はマリアナ諸島の南端です。
みなさん、「マリアナ海溝」って聞いたことがあるのでは?
マリアナ海溝(Mariana Trench)は、世界で最も深い海溝です。
最深部はチャレンジャー海淵(Challenger Deep)で水深10,911mです。
またマリアナ海域にニホンウナギの産卵場があることが発見されました。
この調査に研究所の調査船・駿河丸が使われました。
そのため、調査時に見つかった海山は「駿河海山」と命名されています。
マリアナ諸島海域は亜熱帯で通常は穏やかな海です。
ただし、10年間隔でスーパー台風がくるようで、その風は時速250キロ以上。
秒速にすると70m以上!
園長のつぶやき
生徒が乗船実習に行っている間、学園職員は何やってるんだ?
...良く聞かれます。
授業の担当がない私は通常業務です。
他のスタッフは、大事な仕事があります。
まず、2学期末の保護者との面談、成績づけ、3学期の準備。
そして、生徒の就職準備。
最終的な就職先の希望は、この乗船実習中に決めてもらいます。
しかし、下船後に正月休みを挟んで、1月には採用先と面接があります。
スムーズに内定がもらえるように調整です。
学園の就職率は100%ですが、単純に就職させるだけなら簡単です。
生徒の適性を活かし、就職してから活躍できるようにスタッフは知恵を絞ります。