群れは小さかったようですが、大きなカツオが釣れました。
学園生徒の船酔いもカツオを見たら解消!
そんなもんだよね。
今年の専攻科生は、カツオ船希望者が多く、私としても大変嬉しいです。
学園生と競い合って、たくさん釣って欲しいと思います。
それでは、専攻科生の主直日誌を紹介します。
【12月2日 主直日誌】
今日は出港して一週間が経ちました。もうすでに航海の三分の一が終わってしまいました。操業は2日目で夕方にソナーでの反応がありすぐさま上に行き準備をして釣りに臨みました。釣れたのは大カツオで一丁で釣り上げた時はとても達成感がありました。釣り上げた本数は少ないですがこの緯度で釣り上げているのはすごいことだと思いました。まだ、操業は始まったばかりなので残りの操業日数を大事にしていきたいと思いました。
残りの航海も後3航海となりました。将来、漁船に乗ろうと思うので一つでも多く学び、活かしていきたいと思います。船員さんの話などを聞いてどこに行きたいかなどを今後の航海で決めていき、それに向けて学べることを学んでいきたいです。
先生の報告書から
今日初めて今航の釣果があった。若干ではあったが、カツオの姿を見ることができ、雰囲気がとても良い。本船調査日数に限りがあるので、釣れる時にたくさん釣りなるべく多くのカツオを持って焼津に帰港したい。
なお「主直日誌」については25日のブログをご参照ください。
【緯度とカツオ】
カツオは暖かい海を好む魚で、熱帯域には1年中います。
日本近海は春の「上りカツオ(初鰹)」、秋の「戻り鰹」と言われるように、黒潮に沿って季節的に回遊します。
このような回遊は多くの魚で見られます。
それは冷たい海の方が餌が多いからです。
「餌を食べに北上、産卵で南下」と言う行動をサンマ、サバなども行います。
このため、同じカツオでも北上して餌をたんまり食べたものは脂が乗ります。
「トロかつお」ってやつです。
「東沖漁場」と呼ぶ、三陸の東沖では脂の乗ったカツオが獲れ、生食用に気仙沼などに水揚げされます。
一方、「南方漁場」と呼ぶ熱帯のカツオは脂肪分が少なくなります。
しかし、鰹節を作るときには、これが重要。
鰹節は、煙でいぶして乾燥させますが、脂肪が多いと乾燥の邪魔になるので、脂肪の少ないカツオが適します。
園長のつぶやき
昨日の続きです。
「でもしか漁師」...
ある漁師の言葉。
「息子は勉強が嫌いだし、高校に行く柄じゃない。漁師を継がせる」
学園を見学に来る保護者...同様のことを言われることがあります。
そこに本人の意志はあるんでしょうか。
消去法で漁師を選んでいませんか。
遠洋航海実習で頑張っている学園の47期生。
生半可な気持ちでやっていませんよ。
中学、高校で勉強が嫌いだった人もいます。
でも、学園では専攻科生と同様に、海技士試験の勉強をしています。
当初は甘い考えの生徒もいましたが、脱落しました。
今残っているのは、自分の意志で漁師という職業を得るために励んでいる人たちです。
(明日に続く...)