静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

乗船実習下船式

2016年12月21日 10時13分38秒 | 28乗船実習

長かった乗船実習もこの下船式ですべてのスケジュールが終了です。

下船式を前に、お世話になった実習船の片付けと掃除を行いました。
船の中から外まで、専攻科生と協力してきれいにしました。

下船式は乗船しきと同様に実習船やいづの船内で行いました。
水産高校の校長先生始め、船長、機関長、先生方が講評と、漁業就業に向けての激励の言葉をくださいました。

最後に、生徒代表が謝辞を述べました。

遠洋のカツオ漁としては、短い航海でしたが、みんな初めての経験。
貴重な経験をもらった実習船や、乗組員の皆さんともお別れです。
水産高校の先生方を始め、乗組員の方、専攻科生の皆様、ありがとうございました。

下船式の後、機関長から
「今の学園生は、まじめに漁師になりたい人が集まっていますね」
と言っていただきました。
古くから学園生のことをご存じの方が、今年の生徒をこのように評価してくださいました。

乗船実習中のブログは、限られた写真しかご紹介できませんでした。
引率の教務スタッフが撮影してきた写真がたくさんあります。
生徒の冬休み期間中にご紹介したいと思います。

【実習船やいづの航海】
焼津水産高校のホームページでも紹介されていますが、実習船やいづは年間6回の長期航海があります。

http://www.edu.pref.shizuoka.jp/yaizusuisan-h/home.nsf/SearchMainView/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5%C2%A7%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E9%81%8B%E8%A1%8C%E8%A8%88%E7%94%BB?OpenDocument&Category=%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5&SubCategory=%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E9%81%8B%E8%A1%8C%E8%A8%88%E7%94%BB

第5次航海に学園生が乗船します。
実習船を使うのは専攻科生が中心ですが、本科生の短期航海や体験入学での運航も組まれています。
そして、5月の航海の前には、盛大な壮行会が行われます。
当学園は教育委員会傘下ではなく、県の経済産業部に属します。
このため、以前は同じ経済産業部の水産技術研究所の遠洋調査船「富士丸」で乗船実習を行っていました。
しかし、平成21年に富士丸が廃船となり、水産高校の実習船で行うことになりました。
7代続いた富士丸は、日本初の動力漁船に始まり、遠洋漁業を開拓してきました。
富士丸がなくなったのは残念ですが、今の学園生は専攻科生と切磋琢磨する関係になっています。

 園長のつぶやき
昨日のつぶやきに書きましたが、学力的に合格が心配な人が、特別に入学を求めてくる場合があります。
申し訳ないですが、学園にそのような制度はありません。

..例えばです。
昨日、ご紹介したように
「学園を単願受験する」
人を優先的に入学させたとします。受験者が多ければ、代わりに不合格になる人が発生します。
では、優先して入学させた生徒が、不合格になった人の分まで頑張ってくれるでしょうか。
さらに、就職しても辞めないで漁師を続けてくれるでしょうか。
少なくとも、そのような決意が現在あるでしょうか。

こんなことを言う理由。
学園は人材が不足している漁業界に、静岡県の漁業の未来を担える若者を供給する責務があるからです。
一般の高校とは違うのです。

学園の入学は、漁師の世界と同じで学歴で差別しません。30歳まで機会均等です。
漁師になりたい人に、平等に門戸を開いています。

このことを理解して、本当に漁師を目指す人が学園の入学試験を受けてください。
意欲のある人、待っていますよ!

コメント (1)
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