長かった乗船実習もこの下船式ですべてのスケジュールが終了です。
下船式を前に、お世話になった実習船の片付けと掃除を行いました。
船の中から外まで、専攻科生と協力してきれいにしました。
下船式は乗船しきと同様に実習船やいづの船内で行いました。
水産高校の校長先生始め、船長、機関長、先生方が講評と、漁業就業に向けての激励の言葉をくださいました。
最後に、生徒代表が謝辞を述べました。
遠洋のカツオ漁としては、短い航海でしたが、みんな初めての経験。
貴重な経験をもらった実習船や、乗組員の皆さんともお別れです。
水産高校の先生方を始め、乗組員の方、専攻科生の皆様、ありがとうございました。
下船式の後、機関長から
「今の学園生は、まじめに漁師になりたい人が集まっていますね」
と言っていただきました。
古くから学園生のことをご存じの方が、今年の生徒をこのように評価してくださいました。
乗船実習中のブログは、限られた写真しかご紹介できませんでした。
引率の教務スタッフが撮影してきた写真がたくさんあります。
生徒の冬休み期間中にご紹介したいと思います。
【実習船やいづの航海】
焼津水産高校のホームページでも紹介されていますが、実習船やいづは年間6回の長期航海があります。
第5次航海に学園生が乗船します。
実習船を使うのは専攻科生が中心ですが、本科生の短期航海や体験入学での運航も組まれています。
そして、5月の航海の前には、盛大な壮行会が行われます。
当学園は教育委員会傘下ではなく、県の経済産業部に属します。
このため、以前は同じ経済産業部の水産技術研究所の遠洋調査船「富士丸」で乗船実習を行っていました。
しかし、平成21年に富士丸が廃船となり、水産高校の実習船で行うことになりました。
7代続いた富士丸は、日本初の動力漁船に始まり、遠洋漁業を開拓してきました。
富士丸がなくなったのは残念ですが、今の学園生は専攻科生と切磋琢磨する関係になっています。
園長のつぶやき
昨日のつぶやきに書きましたが、学力的に合格が心配な人が、特別に入学を求めてくる場合があります。
申し訳ないですが、学園にそのような制度はありません。
..例えばです。
昨日、ご紹介したように
「学園を単願受験する」
人を優先的に入学させたとします。受験者が多ければ、代わりに不合格になる人が発生します。
では、優先して入学させた生徒が、不合格になった人の分まで頑張ってくれるでしょうか。
さらに、就職しても辞めないで漁師を続けてくれるでしょうか。
少なくとも、そのような決意が現在あるでしょうか。
こんなことを言う理由。
学園は人材が不足している漁業界に、静岡県の漁業の未来を担える若者を供給する責務があるからです。
一般の高校とは違うのです。
学園の入学は、漁師の世界と同じで学歴で差別しません。30歳まで機会均等です。
漁師になりたい人に、平等に門戸を開いています。
このことを理解して、本当に漁師を目指す人が学園の入学試験を受けてください。
意欲のある人、待っていますよ!