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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学期末の大掃除

2017年12月21日 16時08分56秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

乗船実習が終われば、学園の2学期も終了です。
終業式を前に、大掃除です。
この数日、強風が続いていましたが、穏やかな天気に恵まれました。


私は午前中、県庁に行っていましたので昼近くに学園に戻ると、ほぼ終わった状況(;゜ロ゜)

...掃除終了後にお汁粉を作って、生徒に配りました。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
私が午前中に県庁に行った用件の一つが入学試験です。
県立高校の教員経験のある、教育委員会の方にご意見をいただきました。
なるほど...と思うことがたくさんあって、とても勉強になりました。
学園の受験生に、良い試験問題を出すため、がんばります。
それと、学園の入学試験は2月15日。
今年の見学者(高校3年生)から
「同級生は秋に就職先が決まる。自分だけ2月後半まで行き先が決まらないのは不安」
との話しがありました。
なるほど。
学園の入学試験は、例年2月中旬です。
私立高校と、公立高校の入試に挟まれた時期です。
ですから、中学生にとっては良い時期と思いますが、高校生には遅いかも知れません。
みなさんのご意見を聞かせていただけるとうれしいです。

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乗船実習下船式

2017年12月20日 14時49分03秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

焼津に帰港した実習船やいづは、その翌日にカツオの水揚げを行いました。
冷蔵庫に入る生徒は完全防寒です。


水揚げ作業が終わると、ようやく生徒が学園に帰ってきました。
さっそく、乗船実習の感想文を書いてもらいます。


さらに翌日、乗船実習の最後のイベント、下船式が行われました。
これで、本当に乗船実習は終わりです。

生徒代表が、お礼の言葉を述べました。

また、船長、水産高校の先生から就職を控えた生徒たちに激励の言葉をいただきました。

最後は専攻科生が船から下りて見送ってくれました。
特に漁船への就職を希望する専攻科生とは仲良くなったようです。



学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。

 園長のつぶやき
学園では作文を書く機会が多くあります。
私は作文がとても重要だと思っているからです。

ところで、学園生の1/3~1/4は中卒者です。
中学生にとって、高校進学するか、就職するかは難しい問題です。
97%が中学生が高校進学する時代、高校卒業の学歴がないことで差別があるかも知れません。
むしろ本人よりも、保護者にとって高校進学するかどうかは大問題です。

世の中の人は、経歴だけで判断してしまうことは少なからずあります。
私としては、「高校の学歴」より「高校卒業の学力があるか」が大事だと思うんですけどね。

その「高校卒業の学力があるか」について説明します。
高校で国語、数学、理科、社会、英語を中心に学びます。
高卒、大卒を含め、高校レベルの数学を理解している人は、世の中に少ないと思いますよ。
そして実際に「足し算、引き算、かけ算、割り算」ができれば、困ることはめったにないです。
似たことが理科、社会、英語でもあるんではないでしょうか。

でも、国語はどうでしょう。
国語とは、他人の言葉を理解し、自分の考えを伝える能力です。
会話は誰でも、ある程度できます。
でも、書くことはどうでしょう。
履歴書はもちろん、字を書く場面は現代でもたくさんあります。
漁師だって、航海日誌や記録を残します。
ちょっとした文書や書き物に、その人の教養、知的レベルが現れます。
言葉をたくさん知っていれば、深く考えることもできます。


高卒、大卒だって、書く能力が低ければ
「これで大卒か?」
と失望されるし、逆に書く能力が高ければ
「これで中卒か?」
と感心されます。

私は生徒が学園にいる間に少しでも、書く能力を鍛えたいと思っています。
だから作文をひんぱんに書いてもらいます。
漁師の世界で学歴を問われることはありません。
そして、読み書きの力があれば立派な社会人として認識してもらえるはずです。

...逆に言えば、高校に行くからには最低でも国語、中でも書く力だけは養って欲しいです。

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生徒が焼津に戻りました

2017年12月19日 13時10分37秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

実習船やいづは17日の日曜日に焼津帰港。
したんですけど、朝の入港の予定が強風で接岸困難。
港外に錨を落として、待機になりました。

時間ができたので自習...

 

午後になって、少し風が弱くなったところで入港。
もう、日が傾いていました。

 でも、この日は学園に戻らす実習船で宿泊。
このあと、カツオの水揚げを片付けをした後、下船式をして乗船実習が終了です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
例年のことですが、乗船実習で生徒は一回り成長して帰ってきます。
ただ、その成長は同じではありません。
もう3ヶ月後には民間漁船に就職することを自覚して、「求められる行動ができたか」で大きく変わります。
私が思うポイントは3つ。
 船員、専攻科生と話が出来たか
 漁労作業などを積極的にやれたか
 ルールを守ることが出来たか
このポイントは、引率した職員がしっかりチェックします。
船酔いになれば、体は思うように動きません。
しかし、ここで行動が分かれます。
酔っていることを理由に動かないか。それでもできる限り動くか。
さらには、酔っていることを表情に出さずに動くのか。
一緒に乗っている専攻科生は漁船に就職する人は少ないし、さらには船にも就職しないこともあります。
ですから、専攻科生と比較はできません。専攻科生より動くことが期待されます。

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ロープワーク教室

2017年12月18日 13時11分07秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

昨日で今年の見学会が終了。
とは言え、今週、来週と、見学のお申し込みをいただいています。
1月になっても、見学のご希望はありそう。
見学会を日を決めて実施するかを思案中です。
もう、入学試験も迫っていますからね。
見学のご希望がある方は、「なるはや」で私にご相談ください。

実習船やいづは昨日の午後に焼津に入港しました。
生徒にも会ってきましたが、みんな元気でしたよ。
ブログではタイムラグがありますが、それも焼津入港直前まで来ています。
帰港までの航海時間を利用して、恒例の学園生から専攻科生へのロープワーク教室がありました。

【水産高校専攻科生の主直日誌】
12月15日
航海も残りわずかとなり今航海のイベントも数えられる程となってきました。
今日は天気が悪く、外に出られずにいましたが凪は良く船内は落ち着いた生活となりました。
午後の課業の時間に専攻科と漁業学園の生徒合同で実習を行いました。
内容は漁業高等学園実習生が専攻科実習生にロープワーク及び刺し継ぎを教えるという内容でした。
教わったロープワークは私達が本科で習ったものもいくつかありましたが、ほとんどが初めてのものでした。
私は機関専攻科なのでロープの刺し継ぎは初めてやりました。
用途に合わせた結び方を全く知らない私達に漁業高等学園実習生は丁寧に分かりやすく教えてくださり、よりロープワークの知識を深めることができた貴重な体験となりました。
明後日はいよいよ焼津に帰港します。
まだ当直が残っているので最後まで気を抜かず頑張りたいです。



12月16日
午後、通信長の無線講義を専攻科実習生と漁業高等学園の実習生全員で受けました。
私は本科2年次に天気図について講義を受けたことがありましたが、今回は漁船の無線について講義を受けました。
普段、航海中に無線部の仕事はあまり意識していなかったのですが、一日に5回も漁船間で連絡を取り合い、安全の確認や、漁況などを情報交換していると聞きました。
さらに漁業は情報の取り合いとも聞きました。
無線の情報は周波数さえ合わせれば誰でも聞くことができるため暗号を使っていることなど、私が知らないことを学べた講義でした。
その後の真鍮磨きでは、今航海もお世話になったやいづの金属を磨きました。
掃除など船を綺麗にすることはとても大切な実習の一つなのでこれからも大切にしていきたいと思います。
明日は焼津入港なので身辺整理などを終わらせておきたいです。



水産高校の引率教員の報告は
12月15日
漁業学園との合同課業「ロープワーク」を行った。
漁業学園の生徒から結索や刺し継ぎを専攻科が教わるという形態であった。
特別な結索や刺し継ぎではないが、専攻科は初めて教わるような顔をしていた。
結索や刺し継ぎは甲板作業の基本であるので、本校もしっかりと指導しなければならないと感じるとともに、アクティブラーニングを取り入れた結索や刺し継ぎの船内課業をできないかと考えてしまった。

12月16日
特になし

(補足説明)
 アクティブ・ラーニング・・学修者が能動的(アクティブ)に学修(ラーニング)に参加する学習法の総称。
             座学の講義のように、一方的に教わることと対比される。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
水産高校の先生も書いているように、結索や刺し継ぎは甲板作業の基本です。
漁船は機関員であろうと甲板作業をするので、学園では全員が身につけます。
そして、これこそが学園が漁師になるための専門校であることを象徴していると言えます。
水産高校が本科3年、専攻科2年の5カ年でやらないことを、学園では最重要技術として繰り返し、繰り返し周年行います。
逆言えば、専攻科生が3級海技士の資格を持って漁船に乗っても、基本的な甲板作業は覚えて行かなくはならないのです。

他にも、水産高校との違いはたくさんあります。
例えば寮。焼津水産高校にも寮はありますが、1学年200人の定員に対し、入寮できるのは10人だけ。
水産高校は農業高校ほどたくさんありません。
ですから、水産高校に行きたくても通学出来なくて断念する人は少なからずいます。
学園は全寮制です。
これは、通学を考えてのことではありません。
漁船生活に適応するための、大事な場所という位置づけです。

学園は高校だと勘違いされる方は少なくありません。
名称が「高等学園」なのが原因です。
この点については、対策を考えていますが、実際に高校とは全然違います。
すべてが漁師になるためにある学校ですから。

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沖縄上陸

2017年12月15日 10時11分00秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

12月16,17日で今年の見学会も終了です。
もし、これから見学された方はギリギリまで対応しますよ。
下に書いてあるメール、あるいはお電話にて、私にご相談ください。
昨年度も1月にお二人の見学がありました。

実習船やいづは那覇港に到着。
12,13日は学園生も沖縄観光です。
13日は定期観光バスで、丸一日、美ら海水族館、今帰仁城跡などを回ったんじゃないかな。
上陸中は専攻科生とは別行動なので、13日の日誌は省略します。
そして、14日は予定を早めて出航。
焼津帰港も一日早い、17日になります。

【水産高校専攻科生の主直日誌】
12月12日
 今日、沖縄に入港しました。今回の操業はやりきった感が少し足りなかったので、次の航海では完全燃焼して終われたら良いと思います。
3度目の沖縄ということで、今まで行ったことがない場所で見聞を広めてきました。
焼津では食べられないような南国のフルーツや食べ物、修学旅行ではチャレンジできなかったことをしてきました。
ヘリコプターや戦闘機が多く飛んでおり、騒音が大きかったです。
観光が有名な沖縄ですが、現地に行かなければ分からないことが多くあるのだと改めて感じました。
明日はサバニ乗船など、体験したことのない事をするのでとても楽しみです。
那覇寄港中は修学旅行や観光では決して体験できないことや、地元の方しか知らないような事を沢山聞いて、楽しみながら見聞を広めたいと思います。



12月14日
帰りの航海では時化が予想されるため、那覇出港の予定が1日早くなり、本日が出港日になりました。
沖縄での上陸研修を振り返ると、様々な体験や経験ができ、とても充実した寄港地研修になったと思います。
今回の研修では「故きを温ね、新しきを知る」その言葉の意味がよくわかりました。
サバニの体験航海や見聞実習で学んだことはとても貴重なことでした。
絶対に忘れないようにしたいと思いました。
この航海もあと少しで終了になってしまいます。
寄港地で少し息抜きをし、気が緩んでいる人もいるかも知れないですが、もう一度気を引き締め直し、残りの航海も安全第一で取り組んでいきたいと思います。


(補足説明)
 国際信号旗・・海の上で船同士が通信するための使う旗です。
        文字旗、数字旗などがあります。
        文字旗はアルファベットを一文字を表しますが、それぞれに意味があります。
        写真で降ろしている旗はP旗で「本船は出航しようとしている。全員帰船されたい」の意味があります。

水産高校の引率教員の報告は
12月12日
南方から来た我々には若干寒さを感じた。那覇は焼津出港時位の気候である。
明日は、糸満まで沖縄の伝統的な船サバニに乗りに行く。
私たちは船文化の見聞実習と考えている。
12月14日
南方の熱帯低気圧は台風に変わり、日本列島上には新しい低気圧が近づいている。
この時期の台風はそれほど影響ない、後者の低気圧がどの程度発達するかが気になる。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
専攻科生は何度も経験している沖縄上陸ですが、学園生はたった一度。
それでも、これが生徒にとっては修学旅行用のような思い出になります。
乗船実習自体が「修学」旅行なんですけどね。
カツオを釣る実習も終えて、ほっとしながら沖縄を楽しんだと思います。
とは言え、今回の実習船やいづの航海で釣りあげたはカツオは、遠洋カツオ漁船より二桁少ないレベルです。
本当の操業の大変さは、実習船では経験できないのも事実です。
一人前の漁師には簡単にはなれません。
それでも、初めて大型船に乗った生徒たち。
みんな、精一杯、実習を行い漁師に一歩近づいたはずです。

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