札幌芸術の森美術館で6月3日、「紫の雨―福井爽人(さわと)の世界」展が始まり、オープニングに出かけてきました。福井さんは北海道出身の院展同人の日本画家。筆者にとっては「甘美な絵」という印象が強かったのですが、それだけではない剛毅(ごうき)な精神のようなものを感じとることができたように思えます。
オープニングには多くの人が出席していましたが、9割方は知らない人でした。
奥岡茂雄館長があいさつしました。
「爽やかで美しい6月に、お名前からして爽やかで、作風も繊細にして清らかな人の作品を集めて展覧会を開けることをうれしく思う。福井さんは旭川生まれで小樽育ち、札幌北高卒と、身も心も北海道で培われた道産子。北海道出身の日本画家としては筆谷等観、山口逢春、森田沙伊、岩橋英遠、片岡球子、菊川多賀ら、そうそうたるメンバーが活躍してきましたが、彼らをきっちりと引き継ぎながら、日本画壇で大きな、指導的役割を果たしていることはご承知と思う。今回は、これまで全国で開かれてきた福井爽人展と違い、時系列で作品をたどるスタイルではなく、ストレートなかたちで福井芸術の魅力に迫っていただけるようにした。また、文章も達者な方なので、できるだけ多く紹介させていただいている。絵は人なり、文は人なりで、まじめな制作態度と深い思考思索の跡がうかがえる。作品ににじみ出るヒューマンな情感が伝わってくる展覧会になることを願っている」
つづいて福井さんが
「(展覧会は)絵描きにとって非常に幸せであり恵まれたことだと考えている。多くの方々に作品が目に触れるので、そのときの気持ちがどのように作品が反映するか、不安だったり自信がなくなったりする。うれしさと不安な気持ちで落ち着かない。本当に多くの方にお世話になり、あらためて感謝したい」
と、あいさつしました。
ひきつづき、札幌北高の同窓会長と校長を加えてテープカットが行われました。
(「日記(3)」につづく)
オープニングには多くの人が出席していましたが、9割方は知らない人でした。
奥岡茂雄館長があいさつしました。
「爽やかで美しい6月に、お名前からして爽やかで、作風も繊細にして清らかな人の作品を集めて展覧会を開けることをうれしく思う。福井さんは旭川生まれで小樽育ち、札幌北高卒と、身も心も北海道で培われた道産子。北海道出身の日本画家としては筆谷等観、山口逢春、森田沙伊、岩橋英遠、片岡球子、菊川多賀ら、そうそうたるメンバーが活躍してきましたが、彼らをきっちりと引き継ぎながら、日本画壇で大きな、指導的役割を果たしていることはご承知と思う。今回は、これまで全国で開かれてきた福井爽人展と違い、時系列で作品をたどるスタイルではなく、ストレートなかたちで福井芸術の魅力に迫っていただけるようにした。また、文章も達者な方なので、できるだけ多く紹介させていただいている。絵は人なり、文は人なりで、まじめな制作態度と深い思考思索の跡がうかがえる。作品ににじみ出るヒューマンな情感が伝わってくる展覧会になることを願っている」
つづいて福井さんが
「(展覧会は)絵描きにとって非常に幸せであり恵まれたことだと考えている。多くの方々に作品が目に触れるので、そのときの気持ちがどのように作品が反映するか、不安だったり自信がなくなったりする。うれしさと不安な気持ちで落ち着かない。本当に多くの方にお世話になり、あらためて感謝したい」
と、あいさつしました。
ひきつづき、札幌北高の同窓会長と校長を加えてテープカットが行われました。
(「日記(3)」につづく)