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網走・天都山から下りる。オホーツク小さな旅(66)

2013年05月25日 01時23分00秒 | つれづれ日録
(承前)

 道立北方民族博物館は、網走市郊外の観光名所、天都山てん と ざんの山頂近くにある。

 山頂から下には、歩いて下りてくることに決めていた。道なりに歩けば、市街地と反対側の網走湖畔に着くはずだ。網走湖を眺めながらの散歩は楽しいに違いない。
 …そう思ったのだが、この日の午後の網走市の気温は3度台。山の上はもっと気温が低かったはずで、しかも雲がかかって、湖はよく見えなかった。

 実は、北方民族博物館から天都山の山頂など観光地を通って駅やバスターミナルまで行く「観光施設めぐり」という路線を、網走バスが土、日、祝日だけ運行しているのだが、博物館の閉館から30分以上後の出発で、とても寒い屋外で待っている自信がなく、今回は乗らなかった。

 こんなに多くの雪が残っていて、寒いのに、「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえる。
 わけがわからなくなりそうだ。




 帰りに天都山の山頂にも寄ってみた。
 しかし、売り物の眺望はご覧の通り。映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の「これがエリー湖だ」状態ほどではないが。






 覚悟を決めて坂道を下る。

 ほどなく、歩行者用の道が、左側に現れる。
 おっ、これは自動車に邪魔されずに歩けて、しかも近道かもしれない。




 普通に雪がある。
 もっと暖かければ、緑と、小鳥のさえずりの中、はるか湖を望みながら、楽しい散歩になったはずなのに。

 歩道が終わると、先に触れた観光施設めぐりバスが、目の前を通り過ぎていった。

 再び自動車の通れる太い道に戻り、どんどん下っていく。
 右に下りていく道路があったので、曲がってみた。
 ホテルの看板があったので、行き止まりということはないだろう。
(地図は持ち歩いていなかったのだが、人によっては、ずいぶん大胆というか出たとこ勝負だと思うかもしれないなあ)

 そう思っててくてくと歩いていき、たどり着いたのは、山下通の近く。



 あれっ、自分としては、バス停「天都山入口」の近くに出る予定だったのだが。
 ひとつ北側のバス停のそばに出てきたようだ。まあ、いいや。


 山下通は陸橋になっていて、その下をJR石北線がカーブを描いて走っている。
 ここは、撮り鉄向けのスポットではないだろうか。

 網走バス「市営住宅前」で、美幌行きのバスを待つ。

 すると、先ほど山下通の陸橋から見下ろした石北線を、特急オホーツクが通って行くではないか。
 いかにも「鉄」らしい写真が撮れたので、それは別のエントリで紹介します。

 バスは午後5:29ごろやってきた。
 客は、女性がひとりだけ。
 筆者が乗った時はすでに居眠りしていて、女満別 め まんべつ十字街でおりるときもまだ寝ていたのだった。


 女満別十字街でバスを降りたのは、美幌まで行くと、JRにうまく乗り継げないためだ。



 女満別十字街からJR女満別駅は歩いて2分ほどの近さである。
 理屈の上では、呼人、西女満別でもJRに乗り継ぎ可能だが、呼人では、バスに乗っている時間が短すぎて面白くないし、西女満別は、秘境駅として一度は利用したかったものの、バス停からかなり離れていて、列車に乗り遅れる危険性があるため、女満別でJRに乗り換えることにしたのだった。


 女満別駅は、図書館を併設しているので、かなり立派な建物だ。



 ここで、網走から来た普通列車に乗り換え、柏陽へ。
 柏陽は、北見のひとつ手前の駅で、ここから大型書店コーチャンフォー北見店までは歩いて5分ほどである。
 
 しかし、くたびれていたためか、本をうまくさがすことができず、何も買わないまま、最終バスで帰宅した。


 なお、翌19日も休日だったため、ふたたびコーチャンフォー北見店に行き、本を6冊買った(書名はこちらにメモった)。
 会社でけっこうな騒ぎが起きていることも知らずに…。

(この項続く) 


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