札幌の金子辰哉さんが主宰して毎年12月にひらいているグループ展。別名「MEX」。
ことしの出品者は、案内状には、金子さん以外に
あとは、わりと昨年の会場の雰囲気と似ています。
まずは、3室あるうち、左の部屋から。
金子さんはここ数年、絵画です。
今回は、大きなキャンバス2点と小さいの9点からなる「残像」。
映画フィルムの端っことか、ビデオの終わったときとか、そういう連続した映像のイメージ。
表面を引っかくことで生じる、或る種の痛々しさというか生々しさは、金子さんの作品らしいと思います。
林さんは「連画ドローイング2006 揮発性の散乱」。
コンピュータのプリンタ用紙-この、両端に丸い小さな穴が等間隔に空いた長ーい紙は、近年のオフィスなどではあまり見かけなくなっていますが-を、例年使っています。
以前はモノクロームが基調でしたが、昨年あたりから色が使われはじめ、ことしはあざやかな紙の帯がならんでいます。
おなじ紙でも、黄色から緑など、色の微妙な変化が、たいへん美しく、深みをたたえています。
金子さんの絵の下には、太田さんの、楽器にもなる金属製のオブジェが置かれていました。オープニングの日に演奏したまま、あたりはいろんなものが散らかっています。
川村さんは「kawamura ora masayuki」名義で、ドローイング「GRAPE」を出品。
以前、エナメル絵の具をつかっていたころに印象的だった、躍るようにうねる曲線が、ペン画の今回も、生きています。
つづいて、真ん中の部屋。
道内現代美術の大御所、楢原さんは、くぎをびっしりと刺したオブジェを床にごろりと置きました。日々の行為の集積による、楢原さんらしい作品。
ほかに、小品が7点。
音楽、ミニコミ発行など多方面で活動している樋爪さんは、「存在派展」では、「女性観賞家・春象(しゅんぞう)」を名乗り、ややエロティックだったりSMっぽい写真を出品することが多いです。
プロなので毎年一定の水準をクリアした写真を出してくるのですが、ことしは、女性の肌と、オブジェが一体化したような写真があり、感心しました。
白い肌が、鉄やコンクリートの壁みたいに見えるのです。不思議な光景です。
その左側には、絵やら、言葉を書いた紙やら、衣服などが壁にかけられていますが、これは、樋爪さんの写真のモデルになった女の子の作品。
一種のコラボレーションでしょうか。そんなわけで、案内状には名前は書かれていません。
彼女は、ヴィジュアル系ロックバンドとおなじ名の「Schwarz Stein」という、ゴシックロリータ系の服をオンラインで販売しているそうです。
絵のほうはまったくの初心者で、むしろ稚拙ですが、独特の世界観を感じさせます。
最後に、右手の部屋は、若手の4人がタブローを描いています。
金子さんが「オブジェを作りたいのもわかるけど、まずキャンバスを埋められるようになってからにしたら」とアドバイスしたそうです。
画像はニムロさんのもの。
「シリーズ・けむい女」という3点組みで、それぞれ「自己志向型」「破壊型」「劣等型」と副題がついています。
12月21日(木)-26日(火)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B)
□春象
□ニムエさんの「TAROT THERAPY」
□Schwarz Stein
■第25回存在派展
■第23回(画像なし)
■第22回(画像なし)
■第21回(画像なし)
ことしの出品者は、案内状には、金子さん以外に
の各氏の名が印刷されていましたが、ブリキをつかったオブジェで知られる平松さんの作品がありません。金子さんは「連絡とれないんだよなー。だいじょうぶかなー」。
太田ひろ、林玲二、平松和芳、川村雅之、樋爪俊二、ニムエヒロミ、椿宗親、中村聡子、森山直行、楢原武正
あとは、わりと昨年の会場の雰囲気と似ています。
まずは、3室あるうち、左の部屋から。
金子さんはここ数年、絵画です。
今回は、大きなキャンバス2点と小さいの9点からなる「残像」。
映画フィルムの端っことか、ビデオの終わったときとか、そういう連続した映像のイメージ。
表面を引っかくことで生じる、或る種の痛々しさというか生々しさは、金子さんの作品らしいと思います。
林さんは「連画ドローイング2006 揮発性の散乱」。
コンピュータのプリンタ用紙-この、両端に丸い小さな穴が等間隔に空いた長ーい紙は、近年のオフィスなどではあまり見かけなくなっていますが-を、例年使っています。
以前はモノクロームが基調でしたが、昨年あたりから色が使われはじめ、ことしはあざやかな紙の帯がならんでいます。
おなじ紙でも、黄色から緑など、色の微妙な変化が、たいへん美しく、深みをたたえています。
金子さんの絵の下には、太田さんの、楽器にもなる金属製のオブジェが置かれていました。オープニングの日に演奏したまま、あたりはいろんなものが散らかっています。
川村さんは「kawamura ora masayuki」名義で、ドローイング「GRAPE」を出品。
以前、エナメル絵の具をつかっていたころに印象的だった、躍るようにうねる曲線が、ペン画の今回も、生きています。
つづいて、真ん中の部屋。
道内現代美術の大御所、楢原さんは、くぎをびっしりと刺したオブジェを床にごろりと置きました。日々の行為の集積による、楢原さんらしい作品。
ほかに、小品が7点。
音楽、ミニコミ発行など多方面で活動している樋爪さんは、「存在派展」では、「女性観賞家・春象(しゅんぞう)」を名乗り、ややエロティックだったりSMっぽい写真を出品することが多いです。
プロなので毎年一定の水準をクリアした写真を出してくるのですが、ことしは、女性の肌と、オブジェが一体化したような写真があり、感心しました。
白い肌が、鉄やコンクリートの壁みたいに見えるのです。不思議な光景です。
その左側には、絵やら、言葉を書いた紙やら、衣服などが壁にかけられていますが、これは、樋爪さんの写真のモデルになった女の子の作品。
一種のコラボレーションでしょうか。そんなわけで、案内状には名前は書かれていません。
彼女は、ヴィジュアル系ロックバンドとおなじ名の「Schwarz Stein」という、ゴシックロリータ系の服をオンラインで販売しているそうです。
絵のほうはまったくの初心者で、むしろ稚拙ですが、独特の世界観を感じさせます。
最後に、右手の部屋は、若手の4人がタブローを描いています。
金子さんが「オブジェを作りたいのもわかるけど、まずキャンバスを埋められるようになってからにしたら」とアドバイスしたそうです。
画像はニムロさんのもの。
「シリーズ・けむい女」という3点組みで、それぞれ「自己志向型」「破壊型」「劣等型」と副題がついています。
12月21日(木)-26日(火)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B)
□春象
□ニムエさんの「TAROT THERAPY」
□Schwarz Stein
■第25回存在派展
■第23回(画像なし)
■第22回(画像なし)
■第21回(画像なし)
サイトの写真で、作品を見て行った気分に。
この雪だし、今日は部屋でのんびりします。
いや、掃除、片付け、年賀状、書類書き、、、、
のんびりできないじゃん。
これ行きたかったんですけど、ここ数日、遠出できない状況が続いたものですから。
あすまでやってますよ。