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アンナ・カヴァン「氷」の世界に私たちは生きている。札幌、記録的な大雪

2016年12月25日 11時07分54秒 | つれづれ日録
 などと大げさな題名をつけたのも、22日昼から降り続いた大雪のため、札幌の積雪量が同日朝の35センチから23日夜には95センチに達し、自宅周囲の雪かきで疲れきっているからである。
 実際には、あの長編小説のように、色白の美少女が筆者の近くに現れたわけでもなければ、世界中が戦乱と混乱に陥っているわけでもない(いや、アレッポやベルリンなどを見ていると、まったくそうでもないとは言い切れないが)。

(したがって、この記事は、カヴァンとはまったく関係ありません)

 23日は祝日(天皇誕生日)で筆者は仕事がなかった。
 朝から雪がやまないため、ギャラリー巡りは中止し、お昼に1時間半かけて除雪を敢行。
 その4時間後、家の前を見たら、ほとんど元通りになっていたので、ふたたび除雪をした。

 雪は夜に入って、ようやくやんだ。

 ツイッターにも書いたが、積雪95センチは国内で第4、5位。
 12月に90センチを超えるのは、1966年以来、ちょうど50年ぶりという。

 報道では、新千歳空港で飛行機が飛ばず数千人がロビーで夜を明かし、札幌圏のJRがまひ状態になっていた。


 24日は土曜だが仕事。
 出勤前に玄関を出たら、除雪車が置いていった雪の塊が、家の前に山脈をなしていてがく然とする。
 文句を言っても始まらないので、黙々と雪かき用ダンプを動かす。

 車(車検中なので、代車のデミオ。これがなかなか運転しやすい)を掘り出して、いつもの倍以上の時間をかけて地下鉄駅まで乗っていく。車は家人が運転して家にもどった。
 さすが、どんな大雪でも、地下鉄だけはふつうに動いているのだ。ありがたい。

 そういうわけで、会社に出勤したころには、すでにくたびれきっていた。

 幸い、仕事は順調に進んだが、当初のもくろみどおりにギャラリーを巡る気力がわいてこない。

 北洋ビッセの3階にあるビッセギャラリーで23~25日の3日間だけ開かれている「Gift」展だけは見た。
 宮地兵庫(みやち・ひょうご)さん、小田啓介(おだ・けいすけ)さん、菅定(かん・さだむ)さんの3人展。
 菅さんは、ミック・ジャガーの版画カレンダーのほか、サンタのお面などをたくさん並べていた。
 宮地さんは、線描を強調した肖像イラストが中心。飛行機が飛ばず、新幹線で4時間以上立ったまま札幌を目指したが、23日には間に合わず、24日朝に搬入したという。
 小田さんは意外と、版画よりタブローのかわいい絵が多く、1万円均一で販売していた。

 東急の前まで行くと、正式にはいつの便かわからないが、とにかく西岡行きのバスがちょうどやって来た。
 これ幸いと、乗車した。
 前回の大雪以来、この路線はいつもすいている。時間が読めないからであろう。

 車窓から見ると、どこも雪に覆われ、道路ぎわに雪山がうず高く積もっている。
 幹線道路以外は片側1車線ぎりぎり。平岸駅の前で、対向車とすれ違うのがやっとというありさまで、水源地通なども、向かいからダンプなどが来るたびにヒヤッとする。

 けっきょく西岡まで1時間半ほどかかった。
 渋滞がひどいので、いつも降りる停留所の二つ手前で降車し、歩いた。


 さて、この終末的な状態はいつまで続くのだろうか。


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