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カニの爪オブジェ 紋別・ガリヤ地区(1)

2012年06月10日 08時09分07秒 | 街角と道端のアート
 5月の連休で紋別に行った際に、野外彫刻などを撮った写真がまだ残っているので、3回に分けて紹介します。
 いずれも「ガリヤ地区」と通称でよばれる海沿いの一帯。
 オホーツクタワーや道の駅、道立オホーツク流氷科学センター「ギザ」といった観光施設が集中しています。



 紋別の野外彫刻については、これまでたくさん紹介してきましたが、この「カニの爪」が、一般的にはいちばん有名だと思います。
 また、新聞などではふつう「オブジェ」と書かれ、「野外彫刻」という説明がついていることはほとんどありません。

 1992年6月27日や2009年10月20日の北海道新聞などによると、この「カニの爪」は、もともと、紋別港の冬のシンボルとして設置されたもの。
 83年に開かれた「流氷アートフェスティバル」で、札幌の彫刻家、長崎歳さんがデザインした「ピラミッド」を氷上に設置。翌年、この「カニの爪」を、さらに85年に「サケの親子」、94年に「ホタテ貝」を展示してきたそうです。

 しかし、いずれも流氷などで壊れたり水没したりして、「カニの爪」だけが残り、今では道立オホーツク流氷科学センター「ギザ」の横、藻別川の河口近くに常設されているとのこと。
 高さ12メートル、重さは7トンだそうです。


 筆者は、長崎歳さんという方をまったく知りませんでした。
 団体公募展や個展などで作品を拝見した記憶がありません。

 ネット検索してみると、のちに釧路管内弟子屈町に移り、湖畔に作品を設置したとか、紋別のコムケ湖畔にも作品があるといった話が出てきます。

 また、かつて札幌・円山北町でレストラン「ティパサ」を経営し、その後、鹿児島県の南端にある与論島に移ってレストランを開いておられる方も、「長崎歳」という名のようですが、同一人物かどうかは確言できません。
 その後「ティパサ」という店は、豊平区美園の地下鉄美園駅近くにできていますが、円山北町の西28丁目駅近くにあった店の、直接の後継かどうかは、やはり確かなことはいえません。

 ただ、西28丁目駅のそばにあった「ティパサ」は、パエリアなどがおいしく、内装などもセンスの良いお店でした。
 いまは北区北16西5に移ったギャラリーtemporary spaceが、すぐ近くにあったので、ときどき立ち寄って昼食をとりました。

 話がそれましたが、コムケ湖は行ったことがないので、こんどチェックしようと思います。


※この話には続報があります。しかも村上隆さんが登場。こちらをお読みください


(この項続く) 


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