北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■国展 絵画部 北海道作家展 (7月25日で終了)

2009年07月30日 22時56分25秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(文中訂正あり)

 「国展」は、絵画、彫刻、版画、工芸、写真の5部からなる全国規模の団体公募展である。
 会の名前としては「国画会」という。
 べつに、国営とかそういうことではなく、1918年に、文展(のちの日展)からわかれた日本画家が「国画創作協会」を旗揚げしたのがルーツなので、国展という。
 国画とは、戦前は日本史を国史といったように、日本画の別名であった。
 ちなみに、日本画部は現在は国展を離れて創画展となっているので、いまの国展には日本画部はない。
 ついでに補足しておくと、「国画展」とは、水墨画の公募団体展「国画院」の展覧会であり、国展とは関係ない。

 ところで、現在は、国展絵画部は道内に会員がひとりもいない山本勇一さんのみを数えるだけになっている。

(8月2日未明に訂正しました)

 苫小牧美術界の長老であった遠藤ミマンさんが亡くなったことや、福井路可さんが室蘭から東京へ転居したことなどがひびいているのだろう。
 かつては国松登さん(死去)や伏木田光夫さん(退会)らを擁し、いまよりも道内での存在感があった…という人もいる。

 出品作は1人1、2点で、小品のたぐいは一切なし。
 加藤健二、菅野充造、渡邉真利、福井路可の4氏は、道外在住で、北海道ゆかりの会員である。
吉川孝 unchain09-2
山本勇一 江南春情
工藤善蔵 命はるか
中村泉  グレーを眺めて
本庄隆志 標(しるべ)08
山下脩馬 雪のN町
西辻恵三 月人(つきびと)
山本美登里 母の刻
鶴田昌子 満ちてくる
本城義雄 蔵にて「眠る人形」
山下カオル あの木の下に
佐藤フサ子 活を寄せる
伊藤貴美子 北の色彩(風花)=同題2点
管恵子 夢情
進藤英俊 無限の知性
今西直人 焔2009
柳悟  サイロと牧人

福井路可 海の景-09-7 雨の景-09-7
加藤健二 グラウンド09-R-2
菅野充造 FLOAT09-3
渡邉真利 峠の風


2009年7月20日(月)-25日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)


http://www.kokuten.com/

2006年
2003年


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すばらしいレスポンス (あまぐも)
2009-08-01 02:26:24
本当に素早い。
少しでも見習いたいものです。
返信する
道内の会員 (きゃべつ)
2009-08-02 01:08:44
岩見沢の教育大学で教授をされている山本勇一さんも、長く会員です。
今回は出品されていないのでしょうか。2003年のレポートでは作品があったようですが…。
返信する
申し訳ございません (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2009-08-02 01:50:34
きゃべつさん、ご指摘ありがとうございました。すぐに訂正いたします。
山本さんは今回も出品なさっています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。