(承前)
※7月16日、一部訂正しました。
家人に自家用車で札幌駅まで送ってもらい、朝7時3分発の特急スーパーおおぞら1号で一路釧路へ。
車内は比較的すいていた。まあ、この連日のJR北海道のようすを見れば、鉄道を敬遠する人が多くなってもやむを得まい。
(あとから知ったのだが、この1本後の特急スーパーおおぞら3号で、配電盤のヒューズから出火する事故があったらしい)
それにしても、新幹線と比べると遅いのだろうが、特急オホーツクと比べると、ほんとうに早く感じる。あれ、もう追分を通過か~と思っていると、あっというまに新夕張を過ぎている。
新得に着くのは9時前で、つまり、札幌から新得に単身赴任している人は月曜の朝に戻るのも可能ということだ。
とにかく、釧路着が10:51と、ほれぼれするような俊足ぶりだった。
さて。
釧路では、市立美術館で歌麿とその時代展、道立芸術館で奇才・ダリ 版のグラフィズム展を見る。
しかし、釧路駅前からバスで市立美術館まで行こうとして、違う路線に乗ってしまい、春日町の「北中」でおりて、そこからタクシーを拾ったので、かなり時間をロスしてしまった…。
もともとあまり時間がなかったのに、これはうかつだった。
「歌麿と…」展については、筆者は浮世絵が好きなので、見逃すわけにはいかない。
近年、道内で開かれた浮世絵の展覧会との違いは、美人画と役者絵に絞っており、風景画などは全然ないことと、歌麿や写楽、広重のような有名どころもいれば、まったくの無名の絵師の作も出品されていることの、ふたつの点が挙げられるだろう。
市立美術館で図録、一筆箋、さらに「釧路を彩る作家たち」(釧路新書)を購入。
道立芸術館まで小走りに行く。
招待券がさいふの中に見つからない。やれやれ、きょうはついていない。
1000円を払って、ダリの版画をやや急ぎ足で見る。
プリンスホテルからタクシーに乗って駅へ戻り、コインロッカーに預けた荷物を引き取った後、駅の横のバスターミナルから、阿寒バスの阿寒町行きに乗る。
もっとも、この路線は、北大通を十字街まで南下したあと、ふたたび北上して跨線橋をわたり、発車の8分後ぐらいに駅のすぐ北側を通過するので、あんなに大急ぎでダリを見なくても良かったのだ。
なお、乗客は、終着まで自分ひとり。
乗り降りはまったく無かった。
山花では、わざわざ動物園、リフレ(温泉施設)まで入るのに、停留所にはだれもいない。
阿寒バスにとっていわば「本線」であり、旗艦線ともいうべき路線が、こんなんでいいのだろうかと案じる。
停留所名をメモするのをわすれたこともあり、また、車窓がどこまでも原野と牧草地だったこともあり、とても眠かった。
ところで、途中の「行政センター前」(昔の阿寒町役場前)か、終着の阿寒病院前まで来れば、客待ちのタクシーがいるだろうと、筆者は期待していた。
ここからタクシーで往復して、最近できたばかりの佐々木榮松記念美術館に行くつもりだったのだ。
しかし、タクシーは見当たらないし、ちょっとスマホで検索しても、阿寒のタクシーの本社はいずれも阿寒湖温泉にあるようで、そんなところからよんでいては、とうてい間に合わない。
(7月16日訂正。「最近できたばかりの佐々木榮松記念美術館」→「最近できたばかりの、佐々木栄松の絵画をおさめた釧路湿原美術館」。美術館の名が違っておりまして、すみませんでした)
つかれていたせいか、それとも、美術館で時間のないことの切なさを感じていたせいか、それ以上の行動に出ることをせずに、すでに予約していた北見行き都市間バス「釧北号」まで1時間ほど待つことにした。
「歌麿とその時代」の図録を読みながら。
こういうことになるのなら、最初から釧北号に乗っておれば、もう少しゆっくり浮世絵とダリを見ることができたのに。
きょうはどうもうまくいかない。
行政センター前には、先ほど筆者が乗ってきた阿寒バスと、仁々士別線、それに旭川と釧路を結ぶ「サンライズ号」の停留所があるが、「釧北号」の表示のバス停がない。
なんだか心配になってきて、阿寒バスの本社に電話で確認した。
まちがいなく、ここに止まるとのことだった。
釧北号は、阿寒湖温泉、津別をへて、ほぼ定刻の6時過ぎに北見到着。
それからいったん帰宅して荷物を置いて、ホーマックで買い物をして、そば屋で夕食。
あすからはまた6日連続勤務である。
関連記事へのリンク
都市間バス「釧北号」 (2012)
※7月16日、一部訂正しました。
家人に自家用車で札幌駅まで送ってもらい、朝7時3分発の特急スーパーおおぞら1号で一路釧路へ。
車内は比較的すいていた。まあ、この連日のJR北海道のようすを見れば、鉄道を敬遠する人が多くなってもやむを得まい。
(あとから知ったのだが、この1本後の特急スーパーおおぞら3号で、配電盤のヒューズから出火する事故があったらしい)
それにしても、新幹線と比べると遅いのだろうが、特急オホーツクと比べると、ほんとうに早く感じる。あれ、もう追分を通過か~と思っていると、あっというまに新夕張を過ぎている。
新得に着くのは9時前で、つまり、札幌から新得に単身赴任している人は月曜の朝に戻るのも可能ということだ。
とにかく、釧路着が10:51と、ほれぼれするような俊足ぶりだった。
さて。
釧路では、市立美術館で歌麿とその時代展、道立芸術館で奇才・ダリ 版のグラフィズム展を見る。
しかし、釧路駅前からバスで市立美術館まで行こうとして、違う路線に乗ってしまい、春日町の「北中」でおりて、そこからタクシーを拾ったので、かなり時間をロスしてしまった…。
もともとあまり時間がなかったのに、これはうかつだった。
「歌麿と…」展については、筆者は浮世絵が好きなので、見逃すわけにはいかない。
近年、道内で開かれた浮世絵の展覧会との違いは、美人画と役者絵に絞っており、風景画などは全然ないことと、歌麿や写楽、広重のような有名どころもいれば、まったくの無名の絵師の作も出品されていることの、ふたつの点が挙げられるだろう。
市立美術館で図録、一筆箋、さらに「釧路を彩る作家たち」(釧路新書)を購入。
道立芸術館まで小走りに行く。
招待券がさいふの中に見つからない。やれやれ、きょうはついていない。
1000円を払って、ダリの版画をやや急ぎ足で見る。
プリンスホテルからタクシーに乗って駅へ戻り、コインロッカーに預けた荷物を引き取った後、駅の横のバスターミナルから、阿寒バスの阿寒町行きに乗る。
もっとも、この路線は、北大通を十字街まで南下したあと、ふたたび北上して跨線橋をわたり、発車の8分後ぐらいに駅のすぐ北側を通過するので、あんなに大急ぎでダリを見なくても良かったのだ。
なお、乗客は、終着まで自分ひとり。
乗り降りはまったく無かった。
山花では、わざわざ動物園、リフレ(温泉施設)まで入るのに、停留所にはだれもいない。
阿寒バスにとっていわば「本線」であり、旗艦線ともいうべき路線が、こんなんでいいのだろうかと案じる。
停留所名をメモするのをわすれたこともあり、また、車窓がどこまでも原野と牧草地だったこともあり、とても眠かった。
ところで、途中の「行政センター前」(昔の阿寒町役場前)か、終着の阿寒病院前まで来れば、客待ちのタクシーがいるだろうと、筆者は期待していた。
ここからタクシーで往復して、最近できたばかりの佐々木榮松記念美術館に行くつもりだったのだ。
しかし、タクシーは見当たらないし、ちょっとスマホで検索しても、阿寒のタクシーの本社はいずれも阿寒湖温泉にあるようで、そんなところからよんでいては、とうてい間に合わない。
(7月16日訂正。「最近できたばかりの佐々木榮松記念美術館」→「最近できたばかりの、佐々木栄松の絵画をおさめた釧路湿原美術館」。美術館の名が違っておりまして、すみませんでした)
つかれていたせいか、それとも、美術館で時間のないことの切なさを感じていたせいか、それ以上の行動に出ることをせずに、すでに予約していた北見行き都市間バス「釧北号」まで1時間ほど待つことにした。
「歌麿とその時代」の図録を読みながら。
こういうことになるのなら、最初から釧北号に乗っておれば、もう少しゆっくり浮世絵とダリを見ることができたのに。
きょうはどうもうまくいかない。
行政センター前には、先ほど筆者が乗ってきた阿寒バスと、仁々士別線、それに旭川と釧路を結ぶ「サンライズ号」の停留所があるが、「釧北号」の表示のバス停がない。
なんだか心配になってきて、阿寒バスの本社に電話で確認した。
まちがいなく、ここに止まるとのことだった。
釧北号は、阿寒湖温泉、津別をへて、ほぼ定刻の6時過ぎに北見到着。
それからいったん帰宅して荷物を置いて、ホーマックで買い物をして、そば屋で夕食。
あすからはまた6日連続勤務である。
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都市間バス「釧北号」 (2012)