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■北海道版画協会第49回展 (7月8日で終了)

2008年07月14日 21時57分48秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 全道展や道展の会員、会友、入選者などによる恒例の版画展。
 このほか、冬にも、小品中心の展覧会をひらいている。
 この手の展覧会で全体的な傾向をあまり言ってもしかたないと思うのだが、あえて書けば、

・健在のベテランが多くいる一方で、不出品の人もかなりいて残念に感じたこと
・道都大OB勢が若々しい作風を“卒業”して、静かななかに新しい展開を模索しているように見えたこと

以上の2点が、印象に残った。
 
 たとえば佐野敏夫や浅野武彦の作品がないのはさびしい。中堅や若手にも欠席者がすくなくない。

 道都のことでいえば、神田真俊はいつになく地味な色合いだし、兼平浩一郎は、シャープな曲線ばかりだった画面の背景に、桜島を思わせる巨大な山塊を描きいれて、具象風景への回帰を感じさせる。

 三島英嗣は、階段のあるマチの風景。ビルの稜線のむこうに、長い雨が降る。
 そのとなりは大井戸百合子のまるで絶筆のような暗さの作品。
(縁起でもないこと書いてすいません)


 出品作は次のとおり。
木村多伎子 時計台
中谷有逸  碑・古事記(夜の海)
内藤克人  内包するもの
ナカムラアリ a relationship 2008
萩原常良  樹間湖水
西村一夫  内なる風景2008 T1
      内なる風景2008 T2
浅野   果・果
吉田敏子  風花I
      風花II
山内敦子  たんぽぽ
石川亨信  も
      の
古林玲美  open cube 15
宮井保郎  SHELL
三島英嗣  幻の街
大井戸百合子 死者の道
細見 浩  山
水野恵子  芥子-1-
大本 靖  imrock 2
兼平浩一郎 慕情

戸山麻子  真昼
手島圭三郎 古木の夢
種村美穂  a tune
竹田道代  女神たちへ squear away
清野知子  ザミア
斉藤美和子 残像から 浮遊〈共存 III〉
小林 大  翼
      doubt
清水淑枝  Heroine - overture/The world of-42° winter
渋谷正巳  エベレストEH1
      ローツェEH1
神田真俊  Brain-指紋-
鈴木なを子 猫村坐禅道場
菅間慧一  巡礼の道(スペイン)
木曽淑子  装置A
橘内美貴子 あやとり
福岡幸一  ネオデスモセラス
木の瀬博美 Breath
岩崎弘道  風紋
阿部芳子  風結ぶ(6)
金沢一彦  荒野を目指す
大野重夫  山沼残雪


08年7月3日(木)-8日(火)10:00-18:00(最終日-17:00)
大同ギャラリー(中央区北3西3 大同生命ビル3階 地図A

06年12月の「作品展」
第47回展(06年)
45周年記念展(04年)
03年
02年
 =以上すべて画像なし


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