※「表象」は「素象」の誤記でした。申し訳ございません。おわびして訂正しました。(8月30日)
小樽で「素象人形」といわれる分野に取り組んでいる穴沢摩耶さんが、地元のホテルにあるギャラリーで1カ月間個展を開きます。
素象人形については、摩耶さんのブログにある定義を引用するのがわかりやすいでしょう。
付け加えると、着彩はしない場合が大半のようです。
小林止良於さんは、道展会員として活躍した彫刻家でしたが、人形制作にも取り組みました。
後進の指導にも熱心で、いまでも師の遺徳を慕うお弟子さんたちが、グループ展を開いています。摩耶さんも小林さんの指導を受けたひとりです。
小林止良於さんや、お弟子さんの人形を拝見していると、筆者は高村光太郎が父の光雲などを例に挙げて論じていた、明治以前からあった日本の「彫刻」を思い出します。
彼らは、西洋的な彫刻の概念こそ知りませんでしたが、彼らなりの技術と方法、概念で、マッスやボリュームを表現していたのだと思います。
西洋からの性急な輸入品ではないが、正確なデッサンと造形に基づいた人形や像を、小林止良於さんたちは追究していたのではないでしょうか。
そして、西洋の彫刻とは異なる、人形ならではのささやかな「しぐさ」「たたずまい」といった要素の中に、あるいは、そこからにじみ出る人間性や内面に、芸術性を見いだしていこうと考えていたのでは…。
以上は、筆者の勝手な推察かもしれないのですが。
今回は2年ほど前から取り組んでいる陶板画も出品します。
会場は、市立小樽美術館から近く、会期も長いので、足を運んでみてください。
2012年9月1日(土)~30日(日)午前10時~午後7時(最終日~午後3時)
オーセントホテル小樽1階ギャラリー(小樽市稲穂2)
□ブログ HITOGATA in OTARU http://blogmaya.exblog.jp/
小樽で「素象人形」といわれる分野に取り組んでいる穴沢摩耶さんが、地元のホテルにあるギャラリーで1カ月間個展を開きます。
素象人形については、摩耶さんのブログにある定義を引用するのがわかりやすいでしょう。
彫刻家、故小林止良於氏が命名した正確なデッサンに基づいた人形です。素材は陶土で成形後、縮み割れを防止する為、中を空洞に貫き乾燥後、焼成して仕上げています。
付け加えると、着彩はしない場合が大半のようです。
小林止良於さんは、道展会員として活躍した彫刻家でしたが、人形制作にも取り組みました。
後進の指導にも熱心で、いまでも師の遺徳を慕うお弟子さんたちが、グループ展を開いています。摩耶さんも小林さんの指導を受けたひとりです。
小林止良於さんや、お弟子さんの人形を拝見していると、筆者は高村光太郎が父の光雲などを例に挙げて論じていた、明治以前からあった日本の「彫刻」を思い出します。
彼らは、西洋的な彫刻の概念こそ知りませんでしたが、彼らなりの技術と方法、概念で、マッスやボリュームを表現していたのだと思います。
西洋からの性急な輸入品ではないが、正確なデッサンと造形に基づいた人形や像を、小林止良於さんたちは追究していたのではないでしょうか。
そして、西洋の彫刻とは異なる、人形ならではのささやかな「しぐさ」「たたずまい」といった要素の中に、あるいは、そこからにじみ出る人間性や内面に、芸術性を見いだしていこうと考えていたのでは…。
以上は、筆者の勝手な推察かもしれないのですが。
今回は2年ほど前から取り組んでいる陶板画も出品します。
会場は、市立小樽美術館から近く、会期も長いので、足を運んでみてください。
2012年9月1日(土)~30日(日)午前10時~午後7時(最終日~午後3時)
オーセントホテル小樽1階ギャラリー(小樽市稲穂2)
□ブログ HITOGATA in OTARU http://blogmaya.exblog.jp/