北海道美術ネット別館

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新年度の日々(1)

2009年04月06日 22時32分08秒 | つれづれ日録
 新年度でなんだかんだとあわただしい。
 もともとおつむがあまり良くない筆者は、同時並行的に多数の仕事を片付けていくのが不得手である。
 しかし、
「仕事が忙しい」
というのは、以前にも書いたけれど、焼酎のテレビコマーシャルでオヤジ風男性がたまった書類と格闘しているようなもんではなくて(そういう仕事の現場もあるでしょうけど)、多方面の人々と折衝をしながら絡まり合った課題の糸を解きほぐしていくようなものではないだろうかとつくづく思うのである。

 そういうわけなので、べつに四六時中作業をしているというのではなく、全速力でさまざまなことを処理している時間と、ほっと一息ついている時間とがある。
 ただし、小売業や製造現場の人のように、その時間がいついつと決まっているわけではない。
 ふっと、仕事の波がとぎれるタイミングがある。

 さいきんの、そういったタイミングでのおはなし。


新人のAさん「ヤナイさん、どうしてBさんは室内でもマフラーをしてるんですか?」
わたし「うーん、それはBくんがヤンエグだからじゃない?」
Aさん「なんですか、それ」
わたし「えっ!? 知らないの、ヤンエグ」
Aさん「さあ…」
わたし「世代の差を感じるなあ。じゃ、ヤッピーとかも知らないよね」
Aさん「はい」

ここで、近くにいたCデスクが入ってきて

Cデスク「モボ、モガも知らないんじゃない?」
Aさん「わかりません」
Cデスク「日本史の教科書に載ってるよね」
わたし「載ってったっけ…」
Aさん「それって、ひらがなで書くんですか、カタカナですか?」

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 解説しよう(気を取り直して「宇宙刑事ギャバン」風に)。
 モボ、モガとは「モダンボーイ」「モダンガール」の略で、昭和初期に流行の先端を行っていた若い男女を指す言葉である。
 日本が戦争と全体主義へ突き進む前に、東京などで享楽的な文化が花開いたほんの短い時代があったのだ。

 そういえば「ヤンエグ」っていうことばも耳にしなくなったよなあ。


 だらだらと残業をせずに仕事を切り上げるにもそれなりのくふうが必要である。
 なんとか作業を終えて札幌駅北口のギャラリーへ。およそ1.3キロ歩く。
 ギャラリーにいた作家のSさん、開口一番
「お疲れのところ…」。
「そんなに疲れてるように見えます?」
(きっぱりと)「見える」


 こんな文章を書いてないで、はやく展覧会の紹介をアップしなきゃ。


(といいつつ、この項続く


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