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置戸コンテンポラリーアートの山場は終了後にやってきた。夏休み終章

2012年08月30日 23時32分10秒 | つれづれ日録
 先にお知らせした、置戸コンテンポラリーアートの「おまけ」。

 8月13日、無事に全日程が終わったのだが、最大のヤマ場はその後に待っていた。

 搬出である。

 一般的に、平面系は手早く終わるが、インスタレーション系は時間と労力がかかる。

 とりわけ今回、鈴木順三郎さんの作品は、体育館の床の上に牧草ロールをほぐしてぶちまけたものだったので、回収は一苦労であった。

「順さん、これ、搬出の時のこと、考えてたの?」
「いや」
「…」

 鈴木さんは酪農家ではないので、牧草には用はない。
 そのうち知り合いの酪農家に持って行ってもらおうという心づもりだったらしい。

 ところが、出品者のひとりで陶芸家の林雅治さん(後志管内倶知安町)が
「この牧草、欲しい」
と言い出した。

 林さんがアトリエとしている廃校跡では、羊を飼っている。
 牧草は羊の餌になるのだ。

 いったんばらばらになって床に散らばった牧草を、会場に残っていた出品者たちが手分けして再びまき直し、ロールをいれる巨大な袋に入れて、林さんのトラックに積み込んだ。
 ほうっておくと、中山峠あたりで荷台から転げ落ちるのではないかと危ぶんだが、林さんはかつてトラックの運転手をしたことがあるらしく、ロープを掛けて巧みに荷を引き締めていく。
 それにしても、60、70代の出品者たちがせっせと牧草を運び込む姿は、何というか、すごかった。
 次回は、この作業を「体験ワークショップ」などと称して、大勢の人に手伝ってもらうとかすればいいと思う。

 次回。
 そう、この日はじめて鈴木さんが明らかにしたのだが、置戸町との約束で、来年、再来年も「置戸コンテンポラリーアート」は実施することになったのである。



 ついでに13日。

 夏休み最終日であるが、筆者は、原稿を1本出していないと思って、わざわざ出社した。
 いくらぼんくらな筆者とはいえ、13日出稿分は、休み前にきちんと出稿されていた。

 安心して帰宅し、最後の休日をのんびりと暮らしたのであった。


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2 コメント

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Unknown (4GINGA8)
2012-09-03 09:48:00
 こういう事が、おもしろいですね。いい味、出てます。
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4GINGA8さん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2012-09-03 11:30:42
いまとなっては笑い話なのですが、最後の最後に肉体労働が待ち受けていたわけで…(苦笑)。

ただ、ベテラン作家さんたちが
「若いやつ、やれ」
という態度では、全くなくて、むしろ、わたしなんかよりもずっと率先して牧草を運んでいくので、すごいなあと思いました~
返信する

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