北海道新聞2011年9月28日、社会面から。
一木万寿三(1903~81)は全道展創立会員で、北海道の美術史には欠かせない洋画家です。
リンゴ園を題材に、直線を生かして構成に工夫をした絵画が知られていると思います(したがって、一水会会員ではありましたが、一水会に多いタイプの穏健写実とは少し異なる画風です)。
上に、エドウィン・ダン記念館の名前が出ています。
南区の、地下鉄南北線真駒内駅から遠くない公園の一角に建つ記念館は、足を運ばれた方はわかると思いますが、一木万寿三ミニ絵画館とでも呼びたいほど、彼の絵画がたくさん(32点らしい)展示されています。ただ、前述したりんご園の代表作などに比べると、写実を旨とした、説明のための作品であるためか、いささか生硬な印象がなくもないといったところです。
道新に載っていた写真に見えていた絵も、同館に展示されています。3人並んだ西洋人のうち、左が「少年よ大志を抱け」で名高いクラーク、中央がダンです。札幌滞在の短かったクラークに比べ、ダンは北海道への西洋式農業の移植や、さらに駐日公使を務めたり石油会社をおこしたりして、日本と終生深い関係を持ち続けました。
北海道の美術史的には貴重な機会なのでしょうが、筆者は会期中、休日が全くないため、見に行くことができません。
それにしても「坂の上の美術館」というのは初耳です。
滝川に、自然美術史館以外の展示会場があるとは、勉強不足でした。
検索したら、こんなブログがヒットしました。
gooの地図で所在地がわかったので、貼っておきます。
・JR滝川駅から約2.1キロ、徒歩26分
・滝川ターミナル(JR滝川駅の横)から中央バス「滝新線」の「滝の川団地」行きに乗り、乗車9分、「朝日町東1丁目」降車。約170メートル、徒歩3分
~1時間に1本程度です
・滝川ターミナルから中央バス「滝深線」「深滝線」の「深川市立病院前」「江部乙中央通」行き、「ふれ愛の里線「の「ふれ愛の里」行きに乗り、乗車6分、「1丁目通」降車。約350メートル、徒歩5分
~1時間にあわせて2、3本です
【滝川】道内洋画界の中心で活躍した滝川市出身の画家、故一木万寿三の弟子が28日から同市朝日町東1の「坂の上の美術館」で、収蔵していた恩師の作品33点を29年ぶりに公開する。(中略)
展覧会を開くのは同市の無職林正司さん(77)。一木は中央で活躍後、1944年(昭和19年)に疎開で帰郷。その後は滝川と札幌で画業に専念した。旧国鉄職員だった林さんは57年から滝川時代の一木に16年間学んだ。「温厚な人で、習っていても押しつけがなかった」と振り返る。
(中略)
公開されるのは、キャンバスに描く前の下絵15点をはじめ油彩10点、水彩2点など。札幌市のエドウィン・ダン記念館に展示されているダンの業績を描いた連作23点(66~70年)の一部の下絵、道庁赤れんが庁舎にある「札樽間道路の開さく」(70年)などの下絵は初公開で「制作過程が分かる貴重な作」と林さん。上京前の23年(大正12年)の油彩「花」は「現存する最も古い作品では」という。
展覧会は、一木の東京時代の仲間の作品とともに「一木万寿三とその時代展」と題して10月2日まで。開館は午前10時~午後5時。入場無料。(以下略)
一木万寿三(1903~81)は全道展創立会員で、北海道の美術史には欠かせない洋画家です。
リンゴ園を題材に、直線を生かして構成に工夫をした絵画が知られていると思います(したがって、一水会会員ではありましたが、一水会に多いタイプの穏健写実とは少し異なる画風です)。
上に、エドウィン・ダン記念館の名前が出ています。
南区の、地下鉄南北線真駒内駅から遠くない公園の一角に建つ記念館は、足を運ばれた方はわかると思いますが、一木万寿三ミニ絵画館とでも呼びたいほど、彼の絵画がたくさん(32点らしい)展示されています。ただ、前述したりんご園の代表作などに比べると、写実を旨とした、説明のための作品であるためか、いささか生硬な印象がなくもないといったところです。
道新に載っていた写真に見えていた絵も、同館に展示されています。3人並んだ西洋人のうち、左が「少年よ大志を抱け」で名高いクラーク、中央がダンです。札幌滞在の短かったクラークに比べ、ダンは北海道への西洋式農業の移植や、さらに駐日公使を務めたり石油会社をおこしたりして、日本と終生深い関係を持ち続けました。
北海道の美術史的には貴重な機会なのでしょうが、筆者は会期中、休日が全くないため、見に行くことができません。
それにしても「坂の上の美術館」というのは初耳です。
滝川に、自然美術史館以外の展示会場があるとは、勉強不足でした。
検索したら、こんなブログがヒットしました。
gooの地図で所在地がわかったので、貼っておきます。
・JR滝川駅から約2.1キロ、徒歩26分
・滝川ターミナル(JR滝川駅の横)から中央バス「滝新線」の「滝の川団地」行きに乗り、乗車9分、「朝日町東1丁目」降車。約170メートル、徒歩3分
~1時間に1本程度です
・滝川ターミナルから中央バス「滝深線」「深滝線」の「深川市立病院前」「江部乙中央通」行き、「ふれ愛の里線「の「ふれ愛の里」行きに乗り、乗車6分、「1丁目通」降車。約350メートル、徒歩5分
~1時間にあわせて2、3本です