西村明美さんの銅版画は、一般的な版画と異なり、単一の版をスタンプのように、押す位置を変えたり、異なる色のインクを用いたりすることで、ほぼ無限のバリエーションを作りだしています。
このたび、幅1メートル(1000ミリで、今回の個展タイトルに通じます)の版に対応できる大型プレス機を導入。
正方形のパネルを10枚並べた作品には、四つの版を用いました。ふだんの西村さんの作風を知っていると「大きな花と中くらいの花で、版は二つかな」と、一瞬思ってしまうのですが、よく見ると、花の向きや形状が違います。
花の絵は、パネルをまたいでプリントされています。絵は、それぞれのパネルの側面にも続いています。
色あいは両端が薄めで、「人生のフェイドイン、フェイドアウトみたいなことを意識した」と西村さん。
同一の版でも、インクの種類やふき取り具合、プレスの仕方など、さまざまな要因で、色の出方は変わってくるそうです。
小品「アストロメイア的思考」のために制作した版は、なんと23種類!
制作に使った版も展示してありました。
この花は早く枯れてしまうらしく、制作中に何度も買い替えたそうです。千年はもつともいわれる銅版とは対照的です。
そんな長い間保つ銅版で短い命の花を表現するというところに、おもしろさを感じないではいられません。
タイトルは、西村さんが花を見ながら、この花も何かを考えているのかもしれない―などと考えたところから付けたとのこと。
福音書に登場する花は、明日を思いわずらってはいないようですが…。
2018年7月14日(土)~23日(月)午前11時~午後6時
ギャラリー創">ギャラリー創(札幌市中央区南9西6)
□銅版画日記 http://an-unit.cocolog-nifty.com/
■西村明美銅版画展 雪降る、花降る街に…。 (2016)
■「思考する植物空間」西村明美銅版画展(2009年9月)
■「Akemi Nishimura cooperplate print exhibition『マドンナの幻想』」(2007年)
■西村明美銅版画展(2007年)
このたび、幅1メートル(1000ミリで、今回の個展タイトルに通じます)の版に対応できる大型プレス機を導入。
正方形のパネルを10枚並べた作品には、四つの版を用いました。ふだんの西村さんの作風を知っていると「大きな花と中くらいの花で、版は二つかな」と、一瞬思ってしまうのですが、よく見ると、花の向きや形状が違います。
花の絵は、パネルをまたいでプリントされています。絵は、それぞれのパネルの側面にも続いています。
色あいは両端が薄めで、「人生のフェイドイン、フェイドアウトみたいなことを意識した」と西村さん。
同一の版でも、インクの種類やふき取り具合、プレスの仕方など、さまざまな要因で、色の出方は変わってくるそうです。
小品「アストロメイア的思考」のために制作した版は、なんと23種類!
制作に使った版も展示してありました。
この花は早く枯れてしまうらしく、制作中に何度も買い替えたそうです。千年はもつともいわれる銅版とは対照的です。
そんな長い間保つ銅版で短い命の花を表現するというところに、おもしろさを感じないではいられません。
タイトルは、西村さんが花を見ながら、この花も何かを考えているのかもしれない―などと考えたところから付けたとのこと。
福音書に登場する花は、明日を思いわずらってはいないようですが…。
2018年7月14日(土)~23日(月)午前11時~午後6時
ギャラリー創">ギャラリー創(札幌市中央区南9西6)
□銅版画日記 http://an-unit.cocolog-nifty.com/
■西村明美銅版画展 雪降る、花降る街に…。 (2016)
■「思考する植物空間」西村明美銅版画展(2009年9月)
■「Akemi Nishimura cooperplate print exhibition『マドンナの幻想』」(2007年)
■西村明美銅版画展(2007年)