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佐渡富士夫「海への指標」 ハルカヤマ藝術要塞(追記あり)

2011年12月22日 22時51分24秒 | 展覧会の紹介-現代美術
承前

 Fujio Sado “Road Signe to Sea”

 佐渡富士夫さんは、1937年生まれ、小樽在住。
(12月27日追記。出品者では最年長)

 「小樽派」と呼ばれる風景画家を多く輩出した地にあって、それとは異なる作品のあり方をめざしてきた作家のひとり。

 まあ
「小樽の現代美術」
といえば話が早いのかもしれないが、
「じゃ、現代美術ってなによ」
ってことになると、けっこうややこしい問題になったりする。
 「現代美術」と「旧来の絵画・彫刻」の違いは、案外、世代の差だったり、団体公募展に属しているか否かだったりすることもあるし。

 それはさておき、佐渡さんは、団体公募展には所属していない。
 「Pacifi Rim」などのグループ展で米国の作家と交流をはかってきた。
 昨年からはジャンル横断的なグループ「かなた」を旗揚げして小樽で展覧会を開き、代表を務めている。

 佐渡さんは、幾何学的な形に切った板にまるいへこみを何個もつけ、着彩を施した作品を制作している。
 ちょっと見ると、カラーフィルターをつけて撮った月面の写真のようでもある。

 今回、いつもとちょっと異なるのは、うまい題をつけたことで、作品がサイトスペシフィックな性格を帯びた点。 
 この矢印は、確かに、海の方をさしているのだ。

 ハルカヤマは、このあとに登場する写真でもわかるが、わりあい近くに海が見える斜面なのである。


 佐渡さんの制作風景がよくとらえられている映像がYouTubeにあったので、はりつけておく。

otaru gold#10feat sado fujio





http://www.myspace.com/sadofujio

□Tokyo Art & Music http://tokyoartmusic.blogspot.com/2011/11/sado-fujio-exhibition-at-gallery-kobo_11.html

【告知】かなた art circulation vol.2(2011年5~6月)
かなた Art Circuration (2010年) 


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