札幌在住で、空知管内栗山町に穴窯を持つ陶芸家。自然釉によるダイナミックな窯変が壺や皿、花器などを特徴づけています。
この数年は毎年この会場で個展を開いていますが、うわぐすりをかけなくても、灰がかぶるだけでこれほどまでに複雑で鮮やかな景色ができるのか-と、驚かずにはいられません。
冒頭画像の手前は、自然灰窯変壺。
とにかく複雑な景色です。
会場に、米国の新聞の切り抜きがはってありました。
北海道陶芸会の展覧会とは別に、オレゴン州のMt.Hood Collegeで特別講義をしてきたそうです。また、4月20-22日にはLAKE OSWEGO ARTS FESTIVALに出品しました。
来年5月にはワシントン州のIsland Galleryで展覧会もあるらしいです。
「東京で展覧会開くよりもおもしろいでしょ」
と香西さん。
米国はけっこう陶芸熱が高いらしいのです。
茶器や皿の数々。
焼成のときに、焼締長皿の上にホタテ貝を置くことで、備前のぼた餅に似た効果を挙げていることが、画像でもわかると思います。
これは、窯変の壺とは違いますが、腰のあたりにかいらぎが見えるなど別の意味で複雑な景色をしています。
中をのぞいてみると…
ガラス質のたまりが見えます。
いかにも「織部釉がたまってるぞー、すごいだろう」という感じではないのが、好感が持てます。さりげなく、自然な感じのたまりです。
「遊びで作った」
というあかりや、フクロウの置物なども。
個展全体でみると、穴窯で焼いた作品の割合が年々高まっていることに気づきます。このワイルドさが香西さんらしいといえると思います。
2008年10月28日(火)-11月2日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
スカイホール(中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階 地図B)
●移動展=11月11日(火)-16日(日)11:00-17:00(最終日-16:00)、カルチャープラザEki(JR栗山駅)
□北海道陶芸会の紹介ページ
■2007年の個展
■2006年の個展
■04年の個展
■大滝村 北海道陶芸展移動展(04年、画像なし)
■北海道陶芸会35周年記念展(03年、香西さんの作品画像なし)
■03年の個展
■02年の個展
■01年の個展(画像なし)