Inoue Masaji solo exhibition
井上まさじさんは札幌の画家。
団体公募展、グループ展には所属せず、ギャラリーミヤシタでの毎年の個展がほぼ唯一の発表の場です。本州方面でも個展をひらいていますが。
今回は、うかがったのが会期末になったうえ、ブログへのアップも遅れていまい、井上さんには申し訳なく思っております。
1階と2階あわせて30点ほどの作品が展示されていました。
井上さんには大きく分けて、何百回とローラーを転がしてさまざまな色を重ねては削り取ってつくりあげていく作品と、細いペンを手にフリーハンドで書いたおびただしい線や円の周囲をカラーマーカーで着彩していく作品の2系統がありますが、双方が出品されていました。
目を引いたのが、前者の系列の作品。
この作品系列は、非常に色が美しく、深まりがあるのが特徴です。
今回は、いままではわりと明確だった青、オレンジなど主調色を定めず、じつにいろいろな色をちりばめている作品がいくつもあります。
一見、津軽塗の盆をたいらにしたように見えます。
それほど多くの色が用いられているのに、ふしぎと、散漫な印象はありません。
井上さんもすこしずつ画風を変化させているのです。
井上さんは若いころ世界を放浪し、オーストラリアの島の海岸で、各国の旅人たちと、落ちていく太陽をずーっと眺めていたことが忘れられない、という話をしていました。
とりわけオレンジ色系統が美しいのは、そのときの記憶が残響となっているのかもしれない-と思いました。
2009年5月27日(水)-6月21日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)
■2008年の個展
■06年の個展
■04年の個展
■03年の個展
■札幌の美術2003
■02年の個展
■01年の個展
井上まさじさんは札幌の画家。
団体公募展、グループ展には所属せず、ギャラリーミヤシタでの毎年の個展がほぼ唯一の発表の場です。本州方面でも個展をひらいていますが。
今回は、うかがったのが会期末になったうえ、ブログへのアップも遅れていまい、井上さんには申し訳なく思っております。
1階と2階あわせて30点ほどの作品が展示されていました。
井上さんには大きく分けて、何百回とローラーを転がしてさまざまな色を重ねては削り取ってつくりあげていく作品と、細いペンを手にフリーハンドで書いたおびただしい線や円の周囲をカラーマーカーで着彩していく作品の2系統がありますが、双方が出品されていました。
目を引いたのが、前者の系列の作品。
この作品系列は、非常に色が美しく、深まりがあるのが特徴です。
今回は、いままではわりと明確だった青、オレンジなど主調色を定めず、じつにいろいろな色をちりばめている作品がいくつもあります。
一見、津軽塗の盆をたいらにしたように見えます。
それほど多くの色が用いられているのに、ふしぎと、散漫な印象はありません。
井上さんもすこしずつ画風を変化させているのです。
井上さんは若いころ世界を放浪し、オーストラリアの島の海岸で、各国の旅人たちと、落ちていく太陽をずーっと眺めていたことが忘れられない、という話をしていました。
とりわけオレンジ色系統が美しいのは、そのときの記憶が残響となっているのかもしれない-と思いました。
2009年5月27日(水)-6月21日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)
■2008年の個展
■06年の個展
■04年の個展
■03年の個展
■札幌の美術2003
■02年の個展
■01年の個展