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下沢敏也「ハルカの土ヲ焼ク・2011」 ハルカヤマ藝術要塞

2012年05月17日 23時00分03秒 | 展覧会の紹介-現代美術
承前)

Toshiya Shimozawa “Burning soil in the Haruka 2011”

 下沢敏也さんは1960年生まれ、札幌在住。
 なお、この作品は、図録には英語題が附されていなかったので、仮に筆者がつけた。
 また、図録には、制作協力として7人の名前が記されている。

 下沢さんは陶芸家だが、うつわのほかに、土を使ったダイナミックなインスタレーションでも知られる。当初は、おもに関西で発表していたが、ここ数年は、札幌でも個展、2人展、グループ展など、めざましい発表ぶりで、道立近代美術館でも大規模な作品発表を行った。
 この分野では、道内ではまず第一人者と言って良いだろう。
 現在も、札幌のギャラリー門馬で、3人展を開催中だ(18日まで)。



 作品は大きく2基あって、れんが状の部品を積み上げた搭のようなかたちのものと、下沢さんがよく制作している柱状の作が、数メートル離れて向かい合っている。

 れんが調の塔は、内部に入れるようになっており、内部に置かれた小さないすに腰掛けて、暗い空間から外側を見ると、ちょうど向こう側に、柱状の作が見える。

 今回の作品については、下沢さんからなにも話をうかがっていないので、あまり断定的なことを書くわけにはいかないが、題から察するに、この会場附近の土を焼成したのだろうと思われる。
 たぶん、れんが調の塔のほうが、地元産の土を使って制作されているのだろう。



 曲線と直線。
 ふたつのものの対峙。

 そこに、空間が生まれている。



■ 「札幌作家グループ展」阿部典英+柿崎熙+下沢敏也 帯広コンテンポラリーアート-真正閣の100日 (2011年)
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下沢トシヤ陶展(04年6月)
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