空知方面へドライブに行ってきた。
その前に、上野幌のダイソーで家族が買い物しているあいだ、となりの古本屋「ブックセンターいとう」に寄ったら、ここがけっこう侮れないのだ。
やわらかい本、文庫本やマンガも多いが、美術書や学術書の品揃えもすごい。
東洋文庫(平凡社)の品揃えでは、紀伊国屋や旭屋をしのぐほどだ。
ただ、車がないと、行きづらいなあ。郊外にこういうまともな古書店ができる時代になったんだろうか。
最初の目的地は、南幌のギャラリー喫茶「風樹」。
加藤宏子展を見て、昼食をとる。
加藤さんは、紙による造型に挑戦していた。なんとなく、美水まどかさんの路線に近いかも。
この日が最終日。
ここから栗沢、岩見沢を経て、美唄のアルテ・ピアッツアへ。
栗沢でゆかいな看板を見た。
「栗沢のイチゴは栗沢一」
って、じつはすごく控えめなのかも。
アルテ・ピアッツアで飯塚達央写真展「モノクロームの刻(とき)」。
ものすごく懐かしい写真がならぶ。
ノスタルジアばかりだが、これはこれでいいと思うのだ。
5月4日まで。
東明駅に寄る。
1972年に廃止された三菱鉱業美唄鉄道の駅が、アルテ・ピアッツアから車で3分ぐらいのところに残っていて、裏手にはプラットフォームのほか、当時の蒸気機関車が静態保存されているのだ。
線路跡はサイクリングロードになっていた。
近くに東明公園がある。
美唄を代表する桜の名所で、2、3日くらい前がちょうど満開だったような感じ。でも、山全体が桜と梅で、とてもきれいだった。
園内に「スペースカリヨン」という、鐘のある塔がたっていて、このてっぺんまでのぼると、上空から花見ができる。
冒頭の画像も、スペースカリヨンの展望台から見た光景。
めったにない眺めだと思うので、みなさんもぜひどうぞ。
夕方になっていたが、車を歌志内に向け、第15回記念 大正館収蔵品展へ。
車をおりる前は「パパのギャラリーまわりにつきあうのはうんざり」という顔をしていた子どもたちも、リアルな本城義雄さんの絵と、蔵じゅうを埋め尽くす古い道具の数々に、時間を忘れて見入っていた。
本城さん、どうもありがとうございました。
ちなみに、歌志内市はかつて炭鉱で栄えたが、ついに昨年秋、5000人を割った。
全国一のミニ市である。
帰路、市内の温泉「チロルの湯」で休憩。
ロビーに、なんと渡島管内八雲町の元山牧場牛乳があった。
なつかしいのでおもわず飲んでしまう。
併設のレストランで夕食。
歌志内の郷土料理である「なんこ汁定食」を註文。
ブタ汁にホルモンをぶち込んだ感じの味で、なかなかうまかった。
帰りは高速道を走ってきた。
本城さんのギャラリーは面白くて、時間があっという間に過ぎてしまいます。
しかし、そうですか。なんこを食べましたか。ちょっと癖があるのですが、私も結構好きな食べ物です。
(近日中に食べられるかも…)
ブックセンターいとうは歩いていける距離の場所なのですが、自分が小学生の時にはもうあったと思うのでだいぶ年季のある古本屋のはずです。
絶版の美術関係の書籍も結構豊富にあるので自分もお世話になっていますが、大型チェーンを持つ店に比べると、価値をしかり見極められる方がいるのか定価以上から数倍のものが多いです。
ただ、豆本の豊富さは街中の古書店にひけを取らないくらい揃っています。
あと経営者の方の趣味なのか、5年ほど前から銅版画が店のあちこちにあり、販売もしているようです。
いやぁ浅野家も当日アルテ・ピアッツアと東明駅に行ってました。ちょうど閉館間際の時間帯でしたが、夕暮れ時の木造校舎って、恐らく札幌出身で最後の木造校舎世代なのでとても懐かしく思いました。
ギャラリーの感じも良いので今年の秋口か冬くらいに借りようかなと思ってます。
大正館はたしかにすごいですよね。
向かいの「ゆめつむぎ」に1度入ってみたいと思っているのですが、いつも大正館で時間をたっぷりとってしまい、果たせません。
あと、歌志内・砂川間にはそれなりにバスが走っているので、一度は乗りたいなあ。
(あまりお客さんはいないようだけど)
>石井誠さん
いつもどうもです。
「自分が小学生の時にはもうあったと思うのでだいぶ年季の」
って、石井さんの年齢を考えたら、そんなに昔からでもないんじゃないかって思います(^_^)
大型チェーンって、いわゆる「新古書店」ですね。ブックオフとかゲオ古本工房とか。
以前はそれなりに掘り出し物があった印象がありますが、いまはどうなんでしょうか。
>asanoさん
おっと、ニアミスですね。
アルテ・ピアッツァって、いつ行ってもなごみますよね。
写真展、楽しみにしています。
バスで行ったのですが、帰りは乗ったとき2人、最後の乗客は私1人とちょっと異世界を行く雰囲気になってしまいました。
ゆめつむぎでは、宇宙戦艦ヤマトの展示をやってました。