喫茶レ・ノールに行ってきた

　「■林教司さんに聞く、ギャラリーたぴおのことなど」で書いたとおり、個性的な貸しギャラリーとして名をはせた「ギャラリーたぴお」主宰の美術家、林教司さんが5月8日、中央バスターミナル（札幌市中央区北1東1）の地下の喫茶「レ・ノール」の経営を引き継ぎ、オープンさせました。


　北海道中央バスのターミナルです。
　おもに中央バスの、北区・石狩方面への路線の始発であるほか、都市間高速バスもここから出発している路線が多いです。

　先日、大通東1の「バスセンター」と間違えた人がいたと聞きました。
　う～ん、たしかにどちらも、創成川通に面しているからなあ。

　バスセンターはもともと札幌市営バスの施設で、中央バスターミナルよりは新しい建物です。その後、地下鉄網の拡充で都心部に乗り入れる路線が減った上に、市交通局がバス路線を民間に譲渡したため、いまは市営から移管された中央バスの路線などがいくらか利用しているだけの、いささかさびしい現状となっています。

　それに比べると、中央バスターミナルのほうは、高速バスもあるので、現役感ばりばりです。　

　北1条通を東(サッポロファクトリーの方向)に進み、創成川を渡ると、すぐに中央バスターミナルです。
　入り口は、北1条に面した北西側（写真)のほか、この20メートルほど南側にも西向きにあります。

　どちらから入っても、大差ありません。
　ただ、「レ・ノール」に行くのであれば、北1条側入り口のほうが近いです。

　入り口をはいってすぐのところにある、この階段を下りていくと…。
　地下には「昭和」の雰囲気漂う食堂街があります。
　レ・ノールのほかは、そば、中華、ラーメン、おでん、洋食、カレー、定食の各店舗で、男ひとりで行ってもオッケーな雰囲気がありがたい。




　喫茶レ・ノールは、あんどん、外壁などは以前のまま。

　中も思ったほど変わっていないが、電灯のかさを取り外したことで格段に明るくなりました。
　以前は、絵を見るにはいささか暗かったからなあ。

　ブレンドコーヒーは410円と450円の2種類。
　後者は、林さんの好きな美唄の喫茶店のブレンド。
　食べ物のメニューも豊富で、ホットサンドやピラフなどが500円前後から食べられるようです。

　窓際や、カウンターまわりには、林さんがこれまでこつこつと集めてきた民族楽器や置物などがならんでいます。

　また壁面には、北見のいも版画家として知られる香川軍男さんの作品が額に入って展示されています。
　(以前書いたとおり、貸し画廊にはしないとのこと）

　レ・ノールは、第1金曜日定休で、午前10時～午後8時。


　


（5月15日、文章のつながりをよくするため加筆しました）