道展、一線美術で出会った男性画家4人が旗揚げした「グループ象」。
メンバーは2013年の第1回から変わらず、札幌の川上直樹さん(1953年生まれ、道展会友)と田仲茂基さん(62年生まれ、道展会員、一線美術委員)、千歳の竹津昇さん(58年生まれ、道展会員、水彩連盟会員)、北広島の西村司さん(63年生まれ、一線美術委員)。川上さんと竹津さんは現在は一線美術には出していない。
前回までの会場だった札幌時計台ギャラリーが閉館し、今回はじめて札幌市民ギャラリーに会場を移した。しかも、いちばん天井が高くて広いA室とあって、4人が7~9点を出品している。
冒頭と2枚目の画像は竹津さんの作品。
4人の中では唯一の水彩画家で、団体公募展のほかにも、千歳美術協会の会長を務めるなど、精力的に活動している。
冒頭、左が「父の居たところ」、右が「サイロの前」。
5~6月に開かれたばかりのグループ水煌展でも出品されていた作品で、画像でも立体感が豊かな印象をなんとなく受けると思うのだが、これはなんとボール紙を切り貼りして作成されている。
もともとオーカー系の色を多用する竹津さんなので、ボール紙をそのまま用いても、ほとんど違和感がないのだ。
2枚目の写真はF100自作パネルを3枚横につなげた「再生」。
水彩としては異例の超大作だ。
人物を描かずに人いきれや生活感を表現するわざに、ますます磨きがかかっている。
作品はほかに「シベリアに立つ I」(P100)、「シベリアに立つ II」(同)、「2つの窓」(F50)、「馬小屋の窓」(F80)、「海」(S50)、「吊るされた袋」(F80)。
川上直樹さんは「国境地帯」というシリーズに取り組んでいる。
人間の死と生をめぐるドラマを感じさせる暗く重い画面だが、川上さんは
「画面のなかにひとつ、ザクロの実や飛ぶチョウなど明るく希望を連想させるものを描くようにしている」
という意味のことを話していた。
今回の展示に関しては、会場が広いので
「そりゃ気持ちいいですよ~」
と笑顔を見せていた。
この後すぐに、札幌市西区のギャラリー山の手で個展を開く。
出品作は次の通り。
国境地帯 あかるいところへ(130F)
国境地帯 まちかど(同)
国境地帯 沈黙の啓示(同)
国境地帯 ちいさなひとたちへ(130F)
国境地帯 夕暮れ(100F)
国境地帯 時刻の輪郭(130F)
国境地帯 賢者の書(S100変形)
国境地帯 未完の書物(S100)
青色のソナタ(30F)
田仲茂基さんは、フクロウをテーマにした作品が多い。
北海道の自然を守ってほしいという思いが、鳥の鋭い目つきに込められているのかもしれない。
もっとも、いちばん最近の一線美術道支部展ではマガモをモティーフにしている。
小品は打って変わっておだやかな印象。
「朝の水辺」(F6)は、清涼な空気と漂う湿り気までもが描かれているようだ。
他の出品作は次の通り。
悠久の翼 I(F130)
悠久の翼 II(同)
響(F120)
雪原に舞う(F120)
盛秋に舞う(同)
祈り(F50)
春待つ夕景(S20)
朝の宮島沼(F6)
西村さんの色調は独特で、まるで色つきセロファンごしに外の風景を見ているような気分にさせられる。
先の一線美術道支部展でも見た「Hopper」(F120)は、空高く飛ぶバッタとおなじ高さの視点から下界を見下ろした、ユニークな構図の一枚だ。
他の出品作は次の通り。
リバイバルダンス(F130)
白い道(同)
Dancer in the town(F120)
寄り道の道(S50)
貯木湾の朝まずめ(M50)
6月の水田(S20)
2018年7月10日(火)~15日(日)午前10時(初日午後2時)~午後5時(最終日午後4時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■川上直樹展 (2016)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■一線美術会第32回北海道支部展 (2014)
【告知】第2回一線北海道五人展(2012)
川上直樹風景画展-たおやかなるものへの憧憬 (2006)
■第36回一線美術会北海道支部展 (2018、画像なし)=田仲、西村さん出品
■第35回一線美術会北海道支部展 (2017、画像なし)
■一線美術会第34回北海道支部展 (2016)
■田仲茂基油彩展―風を感じて (2015)
■一線美術会第32回北海道支部展 (2014、画像なし)
■一線北海道3人展 (2010)
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009)
□竹津さんのブログ(toledoのブログ) https://ameblo.jp/toledo817
■第6回グループ水煌(すいこう)展 (2018、画像なし)
■第9回 水彩連盟 北海道札幌支部展 (2014)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■水彩連盟北海道札幌支部展 (2013)
【告知】第2回一線北海道五人展(2012) ■一線北海道3人展(2010)=竹津さん出品
■第28回 一線美術会北海道支部展 (2010年5月、画像なし)
■第40回記念北海道教職員美術展(2010年1月)
■竹津昇水彩画展-原風景を求めて (2009年11月)
■第2回グループ水煌 (2009年9月、画像なし)
■竹津昇水彩画展 (2009年6月)
■第27回一線美術会北海道支部展(2009年)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■第26回一線美術会北海道支部展
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第25回一線美術会北海道支部展 (2007、画像なし)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■第22回一線美術会北海道支部展(2004、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)
・地下鉄東西線「バスセンター前駅」から約200メートル、徒歩3分
・ジェイアール北海道バス、中央バス「サッポロファクトリー前」から約520メートル、徒歩7分(札幌駅バスターミナル、時計台前などから現金のみ100円)
・中央バス「豊平橋」から約860メートル、徒歩11分
メンバーは2013年の第1回から変わらず、札幌の川上直樹さん(1953年生まれ、道展会友)と田仲茂基さん(62年生まれ、道展会員、一線美術委員)、千歳の竹津昇さん(58年生まれ、道展会員、水彩連盟会員)、北広島の西村司さん(63年生まれ、一線美術委員)。川上さんと竹津さんは現在は一線美術には出していない。
前回までの会場だった札幌時計台ギャラリーが閉館し、今回はじめて札幌市民ギャラリーに会場を移した。しかも、いちばん天井が高くて広いA室とあって、4人が7~9点を出品している。
冒頭と2枚目の画像は竹津さんの作品。
4人の中では唯一の水彩画家で、団体公募展のほかにも、千歳美術協会の会長を務めるなど、精力的に活動している。
冒頭、左が「父の居たところ」、右が「サイロの前」。
5~6月に開かれたばかりのグループ水煌展でも出品されていた作品で、画像でも立体感が豊かな印象をなんとなく受けると思うのだが、これはなんとボール紙を切り貼りして作成されている。
もともとオーカー系の色を多用する竹津さんなので、ボール紙をそのまま用いても、ほとんど違和感がないのだ。
2枚目の写真はF100自作パネルを3枚横につなげた「再生」。
水彩としては異例の超大作だ。
人物を描かずに人いきれや生活感を表現するわざに、ますます磨きがかかっている。
作品はほかに「シベリアに立つ I」(P100)、「シベリアに立つ II」(同)、「2つの窓」(F50)、「馬小屋の窓」(F80)、「海」(S50)、「吊るされた袋」(F80)。
川上直樹さんは「国境地帯」というシリーズに取り組んでいる。
人間の死と生をめぐるドラマを感じさせる暗く重い画面だが、川上さんは
「画面のなかにひとつ、ザクロの実や飛ぶチョウなど明るく希望を連想させるものを描くようにしている」
という意味のことを話していた。
今回の展示に関しては、会場が広いので
「そりゃ気持ちいいですよ~」
と笑顔を見せていた。
この後すぐに、札幌市西区のギャラリー山の手で個展を開く。
出品作は次の通り。
国境地帯 あかるいところへ(130F)
国境地帯 まちかど(同)
国境地帯 沈黙の啓示(同)
国境地帯 ちいさなひとたちへ(130F)
国境地帯 夕暮れ(100F)
国境地帯 時刻の輪郭(130F)
国境地帯 賢者の書(S100変形)
国境地帯 未完の書物(S100)
青色のソナタ(30F)
田仲茂基さんは、フクロウをテーマにした作品が多い。
北海道の自然を守ってほしいという思いが、鳥の鋭い目つきに込められているのかもしれない。
もっとも、いちばん最近の一線美術道支部展ではマガモをモティーフにしている。
小品は打って変わっておだやかな印象。
「朝の水辺」(F6)は、清涼な空気と漂う湿り気までもが描かれているようだ。
他の出品作は次の通り。
悠久の翼 I(F130)
悠久の翼 II(同)
響(F120)
雪原に舞う(F120)
盛秋に舞う(同)
祈り(F50)
春待つ夕景(S20)
朝の宮島沼(F6)
西村さんの色調は独特で、まるで色つきセロファンごしに外の風景を見ているような気分にさせられる。
先の一線美術道支部展でも見た「Hopper」(F120)は、空高く飛ぶバッタとおなじ高さの視点から下界を見下ろした、ユニークな構図の一枚だ。
他の出品作は次の通り。
リバイバルダンス(F130)
白い道(同)
Dancer in the town(F120)
寄り道の道(S50)
貯木湾の朝まずめ(M50)
6月の水田(S20)
2018年7月10日(火)~15日(日)午前10時(初日午後2時)~午後5時(最終日午後4時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■川上直樹展 (2016)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■一線美術会第32回北海道支部展 (2014)
【告知】第2回一線北海道五人展(2012)
川上直樹風景画展-たおやかなるものへの憧憬 (2006)
■第36回一線美術会北海道支部展 (2018、画像なし)=田仲、西村さん出品
■第35回一線美術会北海道支部展 (2017、画像なし)
■一線美術会第34回北海道支部展 (2016)
■田仲茂基油彩展―風を感じて (2015)
■一線美術会第32回北海道支部展 (2014、画像なし)
■一線北海道3人展 (2010)
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009)
□竹津さんのブログ(toledoのブログ) https://ameblo.jp/toledo817
■第6回グループ水煌(すいこう)展 (2018、画像なし)
■第9回 水彩連盟 北海道札幌支部展 (2014)
■第3回グループ象(しょう)展 (2014)
■水彩連盟北海道札幌支部展 (2013)
【告知】第2回一線北海道五人展(2012) ■一線北海道3人展(2010)=竹津さん出品
■第28回 一線美術会北海道支部展 (2010年5月、画像なし)
■第40回記念北海道教職員美術展(2010年1月)
■竹津昇水彩画展-原風景を求めて (2009年11月)
■第2回グループ水煌 (2009年9月、画像なし)
■竹津昇水彩画展 (2009年6月)
■第27回一線美術会北海道支部展(2009年)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■第26回一線美術会北海道支部展
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第25回一線美術会北海道支部展 (2007、画像なし)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■第22回一線美術会北海道支部展(2004、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)
・地下鉄東西線「バスセンター前駅」から約200メートル、徒歩3分
・ジェイアール北海道バス、中央バス「サッポロファクトリー前」から約520メートル、徒歩7分(札幌駅バスターミナル、時計台前などから現金のみ100円)
・中央バス「豊平橋」から約860メートル、徒歩11分