齋藤周さんも各種グループ展に多忙な方である。
その上、東京でも毎年のように個展を開いているし、この夏は軽井沢の脇田美術館でも個展「ひとときのこと」が開かれたり、本当に忙しいと思う。
この10年ほどは、タブローとドローイングを組み合わせて自由に配置したインスタレーションが多かったが、めずらしく脇田美術館の個展はタブローのみだったそうだ。従来は、空間全体として見てほしいという意識が強かったが、最近は1枚1枚で完結し、タブローを空間の中に入れていくという思いが強くなってきたのだという。
また、昨年あたりから、細い線で人物の後ろ姿などを描く要素が減り、明るい色の形のみが目立つようになっている。
今回は
「個室のようにしたかった」
と齋藤さん。
部屋の中に雑誌、人からのはがき、飛行機のチケットといった雑多なものがたくさんあり、イメージを膨らませる宝物のような役目を果たしてきたものの、結局のところうまく整頓できずに散乱してしまうという。
というわけで、おもちゃ箱のような雑然とした、しかし、いかにも齋藤周さんらしい空間が、美術館の中に現出した。
ところどころ色を塗られた雑誌、ファイルに収められたさまざまなパンフレットや紙片、それらは意味を持たぬモノ(オブジェ)として、美術館の区切られた空間の中に配置されている。
全体的に白っぽく明度が高い部分が多いのは、期せずして時代の空気感とシンクロしているのかもしれない。
彼の世界が、マイクロポップ的な要素を持っている点については、3年前に指摘したが、あるいはちょっと変わりつつあるのだろうか。
図録には
2010年9月11日(土)~26日(日)10:00am~5:00pm(入館は4:30まで)、月曜休み(月曜が祝日の場合は翌火曜休み)
本郷新記念札幌彫刻美術館本館(札幌市中央区宮の森4の12)
入場無料
□プラスワン http://my.opera.com/Plus1Groove/blog/
□http://shusaito.com/
■第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010年1月)
■水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009年12月)
■いすのゆめ (2009年11月)
■PLUS 1 Groove(2009年8月)
■PLUS 1 +柴橋伴夫企画 千代明 秋山一郎 齋藤周 (2009年8月)
■第6回北海道高等学校文化連盟石狩支部美術部顧問展 (2009年1月)=画像なし
■ART BOX 札幌芸術の森・野外ステージ(2008年)
■はしご展(2008年)
■齋藤周展 おおらかなリズム(2008年)
■FROM PIECE TO PIECE ・齋藤周「あたらしくまえにすすむ」(2008年)
■久野志乃と齋藤周展 かるいからだ(08年1月)
■PLUS One Groove(07年8月)
■齋藤周「3月の次から」(07年3月)
■06年6月の個展
■06年2月の個展
■絵画の場合2005アーティストトーク
■札幌の美術2004(画像なし)
■個展「横移動の座標軸」(03年)
■個展「細かい情感のイメージ」(03年)
■個展「NEXT STEP」(02年、画像なし)
■個展「多面に存在していくこと」(02年、画像なし)
■01年の個展(画像なし)
その上、東京でも毎年のように個展を開いているし、この夏は軽井沢の脇田美術館でも個展「ひとときのこと」が開かれたり、本当に忙しいと思う。
この10年ほどは、タブローとドローイングを組み合わせて自由に配置したインスタレーションが多かったが、めずらしく脇田美術館の個展はタブローのみだったそうだ。従来は、空間全体として見てほしいという意識が強かったが、最近は1枚1枚で完結し、タブローを空間の中に入れていくという思いが強くなってきたのだという。
また、昨年あたりから、細い線で人物の後ろ姿などを描く要素が減り、明るい色の形のみが目立つようになっている。
今回は
「個室のようにしたかった」
と齋藤さん。
部屋の中に雑誌、人からのはがき、飛行機のチケットといった雑多なものがたくさんあり、イメージを膨らませる宝物のような役目を果たしてきたものの、結局のところうまく整頓できずに散乱してしまうという。
というわけで、おもちゃ箱のような雑然とした、しかし、いかにも齋藤周さんらしい空間が、美術館の中に現出した。
ところどころ色を塗られた雑誌、ファイルに収められたさまざまなパンフレットや紙片、それらは意味を持たぬモノ(オブジェ)として、美術館の区切られた空間の中に配置されている。
全体的に白っぽく明度が高い部分が多いのは、期せずして時代の空気感とシンクロしているのかもしれない。
彼の世界が、マイクロポップ的な要素を持っている点については、3年前に指摘したが、あるいはちょっと変わりつつあるのだろうか。
図録には
最近は「時間のかたち」をイメージすることがあり、人との関係を色彩を使って表現している作品が多くなってきています。一枚の支持体の中の人物も時間の一部でしかなく、過ぎてゆく流れの中に佇んでいるものとしてあります。今回は制約された展示空間の中に、共有できる時間のかたちを人のモチーフを使って模索していきたいと思います。
2010年9月11日(土)~26日(日)10:00am~5:00pm(入館は4:30まで)、月曜休み(月曜が祝日の場合は翌火曜休み)
本郷新記念札幌彫刻美術館本館(札幌市中央区宮の森4の12)
入場無料
□プラスワン http://my.opera.com/Plus1Groove/blog/
□http://shusaito.com/
■第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010年1月)
■水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009年12月)
■いすのゆめ (2009年11月)
■PLUS 1 Groove(2009年8月)
■PLUS 1 +柴橋伴夫企画 千代明 秋山一郎 齋藤周 (2009年8月)
■第6回北海道高等学校文化連盟石狩支部美術部顧問展 (2009年1月)=画像なし
■ART BOX 札幌芸術の森・野外ステージ(2008年)
■はしご展(2008年)
■齋藤周展 おおらかなリズム(2008年)
■FROM PIECE TO PIECE ・齋藤周「あたらしくまえにすすむ」(2008年)
■久野志乃と齋藤周展 かるいからだ(08年1月)
■PLUS One Groove(07年8月)
■齋藤周「3月の次から」(07年3月)
■06年6月の個展
■06年2月の個展
■絵画の場合2005アーティストトーク
■札幌の美術2004(画像なし)
■個展「横移動の座標軸」(03年)
■個展「細かい情感のイメージ」(03年)
■個展「NEXT STEP」(02年、画像なし)
■個展「多面に存在していくこと」(02年、画像なし)
■01年の個展(画像なし)