十日町から乗った特急はくたか7号は満席で、越後湯沢まで立ち通しだった。きょうが8月16日で、1年間でもっとも列車が込む(「混む」は誤用)時季だということをわすれていた。
越後湯沢まではたった24分だからまだしも、そこから東京まで立ちっぱなしではたまらない。乗るつもりでいた新幹線(maxとき322号)の5分後に、越後湯沢始発のたにがわ410号がある。こっちに乗れば確実に座れるだろうと踏んで「たにがわ」の自由席に腰を落ち着けた。読みどおり「たにがわ」はガラガラだったが、高崎あたりでほぼ満席となった。そして、車窓に雨粒がつき始めた。
東京は雨だった。
大手町のビル街一帯は、せみ時雨の中だった。
傘を差して、皇居の中にある、三の丸尚蔵館へと向かう。(続く)
越後湯沢まではたった24分だからまだしも、そこから東京まで立ちっぱなしではたまらない。乗るつもりでいた新幹線(maxとき322号)の5分後に、越後湯沢始発のたにがわ410号がある。こっちに乗れば確実に座れるだろうと踏んで「たにがわ」の自由席に腰を落ち着けた。読みどおり「たにがわ」はガラガラだったが、高崎あたりでほぼ満席となった。そして、車窓に雨粒がつき始めた。
東京は雨だった。
大手町のビル街一帯は、せみ時雨の中だった。
傘を差して、皇居の中にある、三の丸尚蔵館へと向かう。(続く)