最近の柴橋伴夫さんの活動ぶりはめざましい。
もともと「美術ペン」の発行などに携わり、札幌時計台ギャラリーの「21ACT」への執筆、砂澤ビッキ論の執筆など、札幌を拠点に精力的に動いてきた美術評論家であるが、高校を退職してのここ1、2年、グループ「プラスワン」にてこ入れしたり、ト・オン・カフェで講座を始めるなど、動きが加速した感がある。
そして、今度の「北のアーティストドキュメント」のシリーズ。
わずか36ページとはいえ、オールカラーで図版も豊富な上製本で840円とは、破格といっていい値段設定である。画家のモノグラフとしては上出来だろう。
第1巻は函館在住の鈴木秀明さんを取り上げている。
シュルレアリスムふうの画風で、崩れ落ちる石像などを幻想的に描く画家として、新道展では指導的な立場にある一人であり、道内でも最も精力的に活動する画家の一人であるから、この人選には異論はない。
そして、70年代など、いまとなってはなかなか見る機会のない初期作品の図版に触れられるのは(わたしは、わざわざ函館まで行きましたが)、喜ばしいことだと思う。
巻末には、詳細な略年譜もついている。もちろん、10ページにおよぶ画家論は柴橋さん自身が筆を執っている。
もっとも、わたしには、こんな書き出しで評論を書き出すことは、とうていできないだろうと思う。
発売元は札幌の饗文社。
「1」とあるからには、2以降もあるのだろう。
そのラインナップについては、本やチラシには載っていないようだ。
■第54回新道展(2009年)
■鈴木秀明展(2009年)
■第36回美術文化北海道支部展 (2008年9月)
■第35回美術文化北海道支部展 (2007年)
■第34回美術文化北海道支部展(2006年)
■新道展50周年記念展
■鈴木秀明展(04年)
■第31回美術文化北海道支部展
■第30回美術文化北海道支部展
■鈴木秀明展(02年)
■第29回美術文化北海道支部展
もともと「美術ペン」の発行などに携わり、札幌時計台ギャラリーの「21ACT」への執筆、砂澤ビッキ論の執筆など、札幌を拠点に精力的に動いてきた美術評論家であるが、高校を退職してのここ1、2年、グループ「プラスワン」にてこ入れしたり、ト・オン・カフェで講座を始めるなど、動きが加速した感がある。
そして、今度の「北のアーティストドキュメント」のシリーズ。
わずか36ページとはいえ、オールカラーで図版も豊富な上製本で840円とは、破格といっていい値段設定である。画家のモノグラフとしては上出来だろう。
第1巻は函館在住の鈴木秀明さんを取り上げている。
シュルレアリスムふうの画風で、崩れ落ちる石像などを幻想的に描く画家として、新道展では指導的な立場にある一人であり、道内でも最も精力的に活動する画家の一人であるから、この人選には異論はない。
そして、70年代など、いまとなってはなかなか見る機会のない初期作品の図版に触れられるのは(わたしは、わざわざ函館まで行きましたが)、喜ばしいことだと思う。
巻末には、詳細な略年譜もついている。もちろん、10ページにおよぶ画家論は柴橋さん自身が筆を執っている。
もっとも、わたしには、こんな書き出しで評論を書き出すことは、とうていできないだろうと思う。
画家とは、魔法使いのような存在である。というのも1本の筆で、何もない白いキャンバスの上にこともなげに絵を描くことができるからだ。そんな魔法の筆をもって、時代の趨勢をじっくりと見つめながら、不滅の言語である絵画世界に刻印しようとしている画家が、函館にいる。
発売元は札幌の饗文社。
「1」とあるからには、2以降もあるのだろう。
そのラインナップについては、本やチラシには載っていないようだ。
■第54回新道展(2009年)
■鈴木秀明展(2009年)
■第36回美術文化北海道支部展 (2008年9月)
■第35回美術文化北海道支部展 (2007年)
■第34回美術文化北海道支部展(2006年)
■新道展50周年記念展
■鈴木秀明展(04年)
■第31回美術文化北海道支部展
■第30回美術文化北海道支部展
■鈴木秀明展(02年)
■第29回美術文化北海道支部展