道展会員の日本画家、安栄容子さんの個展です。
「冬の間、春の絵を描いています」
というご本人の言葉どおり、いまの季節にふさわしい、春先の花を描いた絵が並んでいます。
目を引くのが、まばゆいばかりの桜の花の絵です。
冒頭画像は「やわらかな風」と「はれの日に」。
一見、写実的で、よくある画風に思われますが、安栄さんの特徴は、画面の一部が省略されていること。
昔の大和絵の屏風などであれば、あるいは雲が描かれていた部分かもしれません。
安栄さんの絵の場合、空気感を表現するのに、一部があえて描写されずにいるのでしょう。
ただ、見ていると、筆者には、カメラの絞りを絞って被写界深度を浅くし、一部をぼかした写真と、共通する手法のようにも感じられます。
画面全体が明るいこともあって、画家本人の意図はともかく「カメラ女子が撮った、ハイキー気味の写真」に似たところがあるのが、おもしろいと思いました。
喫茶店の、向かって左側の壁には桜の絵が展示されていますが、入ってすぐの、向かって右側の壁には、カタクリなどを題材にした作品が並びます。
「あたたかな飛」「春の陽」「小さな春」「春の野」「うららか」といったタイトルがついています。
こちらは、画面の一部をわざと省略したようなところは見られませんが、明るい色調は、長い冬を終えてようやく待望の春を迎えた北国の人の心情にマッチしていると思います。
2017年4月3日(月)~28日(金)午前11時~午後8時(最終日~5時、土曜は正午~午後5時ごろ)、日曜休み
喫茶いまぁじゆ(札幌市中央区北1西18)
関連記事へのリンク
■第77回 道展(2002、画像なし)
■安栄容子個展 (2002、リンク先、お名前の字が誤っています。申し訳ありません)
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から約200メートル、徒歩3分
※札幌駅前、北1条から、手稲・小樽方面に向かう、都市間高速バスを含むすべてのバスが止まります
・地下鉄東西線「西18丁目駅」から約370メートル、徒歩5分
・ジェイアール北海道バスで札幌駅前から「54 北5条線」(西28丁目駅行き)か「57 北5条線」(琴似営業所行き)に乗り、「北5条西17丁目」から約370メートル、徒歩7分
・市電「西15丁目」から約830メートル、徒歩11分
「冬の間、春の絵を描いています」
というご本人の言葉どおり、いまの季節にふさわしい、春先の花を描いた絵が並んでいます。
目を引くのが、まばゆいばかりの桜の花の絵です。
冒頭画像は「やわらかな風」と「はれの日に」。
一見、写実的で、よくある画風に思われますが、安栄さんの特徴は、画面の一部が省略されていること。
昔の大和絵の屏風などであれば、あるいは雲が描かれていた部分かもしれません。
安栄さんの絵の場合、空気感を表現するのに、一部があえて描写されずにいるのでしょう。
ただ、見ていると、筆者には、カメラの絞りを絞って被写界深度を浅くし、一部をぼかした写真と、共通する手法のようにも感じられます。
画面全体が明るいこともあって、画家本人の意図はともかく「カメラ女子が撮った、ハイキー気味の写真」に似たところがあるのが、おもしろいと思いました。
喫茶店の、向かって左側の壁には桜の絵が展示されていますが、入ってすぐの、向かって右側の壁には、カタクリなどを題材にした作品が並びます。
「あたたかな飛」「春の陽」「小さな春」「春の野」「うららか」といったタイトルがついています。
こちらは、画面の一部をわざと省略したようなところは見られませんが、明るい色調は、長い冬を終えてようやく待望の春を迎えた北国の人の心情にマッチしていると思います。
2017年4月3日(月)~28日(金)午前11時~午後8時(最終日~5時、土曜は正午~午後5時ごろ)、日曜休み
喫茶いまぁじゆ(札幌市中央区北1西18)
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■第77回 道展(2002、画像なし)
■安栄容子個展 (2002、リンク先、お名前の字が誤っています。申し訳ありません)
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から約200メートル、徒歩3分
※札幌駅前、北1条から、手稲・小樽方面に向かう、都市間高速バスを含むすべてのバスが止まります
・地下鉄東西線「西18丁目駅」から約370メートル、徒歩5分
・ジェイアール北海道バスで札幌駅前から「54 北5条線」(西28丁目駅行き)か「57 北5条線」(琴似営業所行き)に乗り、「北5条西17丁目」から約370メートル、徒歩7分
・市電「西15丁目」から約830メートル、徒歩11分